【競走】ルーキーが全日本の舞台で堂々入賞 4×100mRで3位に輝く 全日本インカレ

4×100mRで第3位となり表彰台で笑顔を見せる(左から)山縣、頼、谷口、岩見

4×100mRで第3位となり表彰台で笑顔を見せる(左から)山縣、頼、谷口、岩見

9月6日から8日の三日間、国立競技場で日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)が行われた。1年生ながら堂々の全カレ出場となった児島(総1)が三段跳で6位入賞を果たすと、同じく1年生の瀧澤(総1)も400mHで5位入賞するなど、慶大に新たなスターの誕生を感じさせる大会となった。世界選手権でのけがの影響が心配された山縣(総3)は100mと200mでは途中棄権するも、アンカーとして出場した4×100mRでは、チームを3位に導く快走を見せた。

9月6日~8日 天皇賜盃 第82回日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)@国立競技場

 

自身最後の全カレとなった谷口主将

自身最後の全カレとなった谷口主将

男子100mには山縣(総3)と谷口(経4)が出場。山縣は世界選手権でのけがの影響が心配されたものの、予選では地力の差を見せつける走りで組1着のフィニッシュ。しかし4×100mRのため大事をとり準決勝以降は欠場となった。山縣は男子200mでも予選を組2着で通過した後、準決勝は欠場した。

最後の全カレとなる谷口は100mでは10.64で予選敗退に終わるも、200mでは組2着で予選を通過。しかし準決勝では本来の力を発揮できず組5着。悔しさの残る結果となった。

山縣と谷口は4×100mRにも出場。4×100mRは今大会、慶大が唯一表彰台に上った種目となった。予選では1走を務めた頼(経2)が勢い良く飛び出しいい形で谷口にバトンを渡すと、4年生でただ一人リレーメンバーの谷口が直線で加速しスピードに乗っていく。3走の岩見(理3)のコーナリングからバトンを受け取ったアンカーの山縣は、余裕を持った走りで相手をかわしフィニッシュ。組1着で決勝進出を決めた。決勝でも同じメンバーで臨んだ慶大は「バトンが見事にかみ合い、完璧に近いレース」(谷口)を繰り広げる。最後は100m、200mを回避し万全の状態でこの種目に臨んだ山縣が順位を上げ、見事3位に輝いた。

 

男子400mには壁谷(総3)と茅田(理3)が出場。それぞれ48.05で組2着、47.91で組3着と好レースを繰り広げたものの、決勝に進めるのは組1着+タイムの上位3人と狭き門であり、どちらも決勝進出を逃す結果となった。

女子400mに出場したのは志比(総4)と瀧澤(総1)。志比は経験を活かした落ち着いたレース運びを見せ、ホームストレートでの猛スパートで最下位から一気に組3着に上がりゴールした。瀧澤も57.11で組3着につけたが、やはり全カレの壁は厚く、どちらも決勝進出はならなかった。

 

男子800mにはラストイヤーの笹村(政4)と、ルーキーの村上(総1)が出場する。村上は1周目の差を詰められず組7着で予選敗退。笹村は好位置につけながらレースを進め、準決勝に駒を進めた。3年連続での全カレ入賞を狙った準決勝だったが、1’52”50で組4着と伸びきれず、惜しくも決勝進出を逃した。

 

400mHで5位入賞を果たした瀧澤

400mHで5位入賞を果たした瀧澤

女子100mHには荻原(総3)が出場。追い風参考ながら14.27という好タイムで予選を通過すると、準決勝でも14.30をマークし塾新記録を樹立した。

女子400mHでは関東インカレ第3位の瀧澤が全カレの舞台でも快走した。59.65を出し組1着で決勝へ進むと、決勝では「殻を破ったような、積極的に思い切ったレースができた」と、堂々の5位入賞を果たした。

 

男子4×400mRは室伏(理2)、壁谷、塩原(理3)、茅田のメンバーで臨む。3’10”38と好タイムを出し組2着と健闘したが、惜しくも決勝進出を逃した。

女子4×400mRは、関東インカレでも快進撃を見せた瀧澤、志比、町野(商4)、工藤(医5)のオーダーで挑んだ。3’43”57という塾新記録を大幅に更新する会心のレースを見せたものの、DQ判定が出てしまい、残念ながら失格となってしまった。

 

フィールド部門では、1年生ながら六大学対校、関東インカレを経験し着実に力をつけてきた児島(総1)が三段跳で入賞を果たす。この大舞台で自己ベストとなる15m71を叩き出し見事6位入賞となった。

 

(記事・大貫 心明)

 

コメント

 

谷口 文也主将

(最後の全カレを終えて)個人種目に関しては決勝に行けなかったので悔いの残る部分がありますが、リレーはチームで表彰台という目標が達成できたのでよかったです。(リレーの決勝のレースを振り返って)バトンがほぼ完璧でした。決勝は勝負バトンで、歩数を伸ばしていこうという話だったのですが、それが見事にかみ合い、完璧なレースに近かったと思います。すごく満足しています。(夏の間の練習について)春先はあまり調子がよくなかったので、秋を見据えて、6月7月はもう一度体を作り直そうということで筋力トレーニングや走り込み、体幹などを重点的にやっていました。(シーズンも残りわずかですが)2週間後には早慶戦があるので、そこでチームとして勝てるように頑張っていきたいです。

 

瀧澤 彩

(初めての全日本インカレだったが)先輩方に支えていただいて、緊張もあまりすることなく、リラックスして臨むことができました。400mHでは1年生にして見事入賞を果たしたが)表彰台のチャンスもあったので悔しいのですが、今シーズン前半から積極的なレースをするのが課題で、今回は積極的に思い切ったレースができたので、殻を破れたような感じで、良いレースができたと思います。(夏の間、意識して強化したところ)体幹を強くして、軸がぶれないようにすることを意識していました。(これから更に強化したいところ)この後に国体があるので入賞できるように、今までの練習を継続していきたいと思っています。(国体に向けての意気込み)今まで国体に3回出ているのですが、400mHでの出場は初めてで、これが最初で最後のチャンスだと思うので、自分の県に得点を入れられるように頑張りたいと思います。

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