【女子ラクロス】強い!圧巻の試合運びで2年連続の学生日本一に輝く/全日本ラクロス選手権決勝 関西学院大戦

準決勝で北大を16-3と圧倒し、良い雰囲気のまま臨んだ決勝戦。立ち上がりから連続ゴールを決めた廣野マキ(政3)が計4得点をマークするなど、この日も攻撃陣が11得点と奮起。加えて積極的な守備もはまり、終始圧倒した慶大が、全日本学生2連覇に輝いた。 第5回全日本ラクロス大学選手権大会 決勝 VS関西学院大 12月1日(日) 14:30ドロー @駒沢オリンピック公園 陸上競技場
前半 後半 合計
慶大 6 5 12
立大 2 0 3
スタメン(慶大のみ)

G渡邊光里(政4)、DF矢野佳夏恵(政4)、DF飯豊文香(経3)、DF竹内さち(法3)、MF廣野マキ(政3)、MF細田咲彩(経3)、MF福井爽香(商2)、MF岸本由紀(商4)、MF鈴木早紀(政3)、AT小川絵里子(商4)、AT川村真央(文3)、AT出原由佳子(政4) 得点者:廣野4(前半3・5・8分、後半18分)、細田(前半15分)、岸本(前半20分)、福井2(前半24分、後半7分)、川村(後半3分)、出原(後半5分)、小川(後半11分)

『超慶應』を掲げた今シーズンのチームにとって越えなければいけない学生チャンピオンという壁。2連覇を目指す女子ラクロス部の戦いがスタートした。

ドローボールが放たれると両チームの選手が勢いよく飛びつく。まずチャンスを得たのは関学大。慶大がボールを落とすと、すかさず相手#30がシュートを放つもこれは枠外。その後も関学大は激しいプレスから、試合を支配していくかに思われた。しかし前半3分、中盤でボールを得たMF廣野マキ(政3)が相手DFを切り返しで上手く交わし、先制ゴールを決める。入りの10分で相手にも私たちの強さを見せ付けるというのが目的だった」(廣野)というように、その後も廣野を中心にオフェンスが連動し始めると、前半5分に廣野が再びフリーシュートを決め、2点目。慶大が廣野の言葉通り、強さを見せつける。それでも相手は関西の女王。サイドから細かいパスをつながれると、守備陣のマークミスからゴールを決められてしまう。

しかしここでズルズルいかないのが今年の強さ。失点後のドローを得ると、AT小川絵里子(政4)がクリース前でキープし、相手のファールを誘う。そしてこのフリーシュートのチャンスから抜け出した廣野が、この日3得点目となるジャンプシュートを決め3-1に。慶大が関学大とのリードを広げにかかる。その後はお互い決定機を迎えるも、中々決めきることができないもどかしい時間帯が続く。それでも、前半終了間際に、MF岸本由紀(商4)、福井爽香(商2)が2連続ゴールを決め4点差に。6-2で前半を折り返す。 後半は開始早々関西学院にシュートを許すもG渡邉光里(政4)が落ち着いて対応。その後は中々ボールを奪えない展開だったが、3分中盤でボールを奪うとDF竹内さち(法3)からのパスをもらったAT川村真央(文3)がゴールを決める。そこからは慶大の一方的な展開に。5分、主将の出原由佳子(政4)が得点を挙げると、さらに後半7分には人数をかけて相手選手をサイドまで追い込んでボールを奪取。最後は、福井が相手ゴーリーの前へ出た隙を突いてゴールを決め、8-2とした。

試合中盤以降もオフサイドファールで退場者を出すなど、焦りで思うようにプレーできない関学大を終始圧倒する。波状攻撃を見せ、最後は11-2と圧倒的な強さを見せつけ勝利。2年連続の全日本学生チャンピオンに輝いた。

慶大女子ラクロスチームの強さが存分に発揮された試合だった。「私たちの攻めのラクロスというところを観客の方にしっかり見せられた」(矢野佳夏恵=政4と語るように、まず終始相手をフィジカルで上回っていた。1対1でボールを取られない、ゴールへの意識を切らさないこと。これが、関東学生決勝からの3試合連続二桁得点という破壊力のあるオフェンスとなって現れた。またディフェンス面でも序盤こそ足の速い相手ATに苦しめられた部分もあったが、後半では矢野、竹内、飯豊文香(経3)らの人数をかけた守備で後半はしっかりと修正し、こちらも直近の3試合連続で後半は完封という結果が出た。磐石の試合運びで学生王者となった慶大の次なる目標は2年連続の全日本選手権の制覇。『超慶應』の完成まであと”2”勝だ。(記事:荒川智史)

以下コメント

DF矢野佳夏恵(政4

(優勝おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください)今日は連覇がかかった試合だったので、まず結果としてちゃんと優勝という結果を収めることができてとても嬉しいです。点差的にも、一応結構な大勝ということで、私たちの攻めのラクロスというところを観客の方にしっかり見せられたのかなと思うのですごく嬉しいです。2点しか相手に取られませんでしたが、今日の試合での守備はいかがでしたか)相手の関西学院大学の選手が結構自分たちのワン・ワンで抜いてくるチームだったので、その1対1の強さで負けないというところを意識していて、前半の立ち上がりでちょっと相手に点を取られてしまって流れを持って行かれそうになったのですが、そこで我慢して2失点というところに抑えられたのはよかったのかなと思います。4年間のラクロス部での活動が終わり、最大でもあと2試合となりましたが、今までを振り返って)本当にあっという間だなというのが印象にあって、リーグ戦ってマックスでも11試合しかなくて、それもあっという間ですし、その11試合しかない試合を観るために支えてくださるOGの方や保護者の方の力をすごく感じていて、すごい人に助けられた4年間だと思うのであとそれをあと2試合しかないですけど最後に皆さんに二連覇という形で恩返しできたらなと思います。(今日の試合はどのような意気込みで臨みましたか)今日は負けても一応次の全日本選手権という試合が残っている試合で、その中でモチベーションをどこまで上げきれるかというところがあったのですが、その先の全日本選手権も見据えたうえでもまずこの試合を絶対勝つという強い意気込みを皆でもって臨めた試合かなって思います。(次からはクラブチームとの対戦が始まりますが、意気込みをお願いします)昨年そのクラブチームと戦ってみて、全然学生でも戦えるし勝てるんだぞというところを見せられたと思うので、クラブチーム相手であっても技術は高いと思いますが、それに置きすることなく一人ひとりが強い気持ちでプレーして絶対に連覇したいと思います。

MF廣野マキ(政3

(今日の試合を振り返って)全学は通過点としていて、相手の力量としても慶應が勝てると言われていたのですが、入りの10分で相手にも私たちの強さを見せ付けるというのが目的だったので、結果だけでなく内容もこだわってやれたのは良かったと思います。(今日の試合は何点でしたか?)70点くらいです。いい時はよかったんですけど、隙がある時間帯やプレーがまだまだあって、これから戦う相手は隙を見せたら躊躇なくつけ込んでくると思います。30点分のロスはそういう所です。(関西学院大の印象について)1対1が強いというのを私たちも感じていて、それでも関西学院大に負けない1対1の強さが慶應にあるというのを見せたいと思っていました。試合やっていて1対1の強さはもちろんあったのですが、それ以上に慶應が強さを見せられたのかなと思います。(ご自身のプレーについて)自分の役割は1対1を仕掛けることで、自分の役目をやった結果、点に繋がっただけでした。今までは1対1で抜けてもゴールを見たり、ゴーリーと対峙するのが遅くなっちゃったりして、なかなか点数に決めきれなかったりしていたんですけど、今日は早めにゴーリーを意識してやれたため、運良く点に繋がりました。これからの2試合は運とかではなく、実力でゴールを奪いたいと思います。(次の試合に向けて)今日の試合は集客1万人といっていて、関東で私たちが戦ってきた相手も見ているし、今後戦うクラブの相手も見ていて、関学という相手も意識してやっていたのですが、慶應の強さというのを見ている観客にも印象付けようとしていました。これからクラブという強い相手との戦いになりますが、慶應のやるべきことをやって、必ず真の日本一、2連覇という結果に繋げていきたいと思います。

MF鈴木智子(政2

優勝した今のお気持ちを聞かせて下さい)素直にうれしいです。(決勝戦ということでしたが、どういった思いで試合に臨みましたか)去年も優勝していますし、この後の2戦をしっかり勝って優勝するということが目標なので、一応通過点ではあるんですけど、しっかり勝って気持ちよく次に進めるようにと思っていました。(去年の決勝戦と比較してご自身変わった点はありますか)去年は先輩たちについていくことでいっぱいだったんですけど、今年は自信をもって自分のプレーをするという風に変わりました。(プレー面では成長したなと思うことはありますか)自分でボールをもってゴールへ進むという強い思いが以前よりできるようになったと思います。(クラブチームと対戦することとなる、全日本選手権への意気込をお願いします)クラブの試合を昨日見たんですけど、若さでは絶対に負けないと思うので、体とフィジカルの部分でクラブチームにも圧倒して2連覇したいと思います。

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