【バレーボール】第8戦 春に続く勝利とはならず 法大戦

ブロックカバーに入る選手たち

千葉県南部、人口2万人の港町勝浦で行われている関東大学バレーボールリーグ戦第4週。残すところリーグ戦も2試合となったこの日、慶大の相手は春季リーグにおいて唯一の勝ち星を挙げている法大。前日にフルセットの戦いをこなすなどチーム状態も上向きの中で行われ、初勝利が期待される1戦となった。 

 

10月10日(日) 秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ 慶大-法大 @国際武道大学第1体育館

得点
慶大 セット 法大
18 25
22 25
20 25
  

高い決定率を残した星谷

第1セット慶大は出だしに失敗してしまう。サーブカットこそ返るものの、持ち前のコンビ攻撃にミスが生まれ、序盤に4本の被ブロックポイントも集中。2-7とはしられた時点で早くも村上(法2)に替わりセンターに渋谷(環2)が投入される。ここから藤井(環4)のサービスエース、山本(環2)のブロックなどで建て直し7-9までつめよるも、リードをキープされたまま中盤を迎える。見せ場となったのは12-19からの3連続ブロックポイント。間宮(政2)、渋谷がブロード、バックアタックと立て続けに止め加点。しかし着実に得点を積み上げる相手が勝り、18-25でこのセットを落とす。 

続く第2セットは激しく両者が主導権を奪い合う展開に。先に走ったのは慶大。星谷(理1)がクイックで着実に得点し、山本(環2)もサイドから加点し12-8とリードする。しかしここから法大も反撃、連続得点を重ね13-14と逆転。慶大も山本のサービスエースなどで加点し20-20で終盤へ。サイドアウトの押収と緊張感のある展開で我慢し切れなかったのが慶大。21-22からスパイクミスを犯し、さらにサーブ、クイックのミスへと連鎖する。結局勝負どころのミスで22-25でこのセットを落としあとがなくなってしまう。 

試合中の修正点として挙げられたブロック

前日のように、追い込まれてから2セットを取り返した粘りを見せたい第3セット。しかしここで攻撃の起点となるはずのサーブカットが乱される。カットが短くなったことでクイックが使えず、サイドには2枚のブロックががっちりとマーク。スパイカーが決めきれない展開となり、7-6からの5連続失点などで追いかけるかたちとされてしまう。一方ブロックは「なかなかつかまえられなかった」(宗雲監督)という相手裏エースに手をやき、サイドアウトを重ねられる。慶大は間宮のレフトからのクロススパイク、サイドが決まらなければ星谷がブロックと集中を切らさず。しかし16-18から間宮渾身のスパイクが不運なかたちで相手のレシーブエースになるなど運にも見放され終盤追い上げられず。20-25でこのセットを落とし、ストレートでの敗戦となってしまった。 

ブロックに高さが戻ったことで随所に良い場面もみられるものの、やはり1勝が遠い慶大。開幕8連敗とトンネルから抜け出せないまま最終戦を残すのみとなってしまった。次節はついに岡田が凱旋復帰予定。全てに戦力を結集させ、勝利というかたちで4年生最後のリーグ戦に華をそえたい。 

By Hideki Tsubonuma 

コメント 

宗雲監督 

(今日の試合を振り返って)けっして今日も悪くはなかった。リーグ戦序盤のような、ドタバタして自滅するような展開にはならなかったので。ただ今日の試合に関しては問題は2つあると思っていて、一つ目は相手のサーブカットをせっかくBキャッチにしているのになかなか相手の17番の選手を(ブロックで)つかまえられなかったこと。二つ目はうちのコンビミス。セッターが悪いのかアタッカーが悪いのかはわからないが微妙に狂っていた。ブロックのマークははずしていてふつうなら決まるボールもワイヤーにかかっていて、されだけでも今日数えて3本。1セットに1本あるということなのでコンビミスです。(ブロックでつかまえきれなかったのは)完成しているところに打たれたら相手の高さも考えてうちでも止まると思うけど、ちょっと落ち際に打たれていた。(ゲーム中の支持は)ブロックをゆっくり跳ぶこと。あとはストレートブロックで藤井がアンテナ寄りに立っていたので一足分中によれと。そうすることで星谷にもブロックが出始めたのでその点は良かった。(来週は)岡田も戻ってきて、、彼のコンディションはまだよくわからないが、少し休ませて。最後のリーグ戦日体大とぶつかってどれだけの差があるのか確かめること。結果としてそれが勝てればいいし、負けてもワンサイドゲームにならないよう、負けていても応援してくれる人もいるので粘り強さだけは発揮してもらいたいと思います。 

小池主将 

(今日の試合をふりかえって)勝てない相手ではなかったので勝ちたかった。キャッチはけっこう入ってて一枚とかノーマークにはなったんですけど、それがなかなか決まらずに苦戦した。それがあってれば勝てた試合でした。(それは決定機スパイクを決められなかったということか)そうですね。原因がトスにあるのかアタッカーにあるのかまだはっきりできていないんで、しっかり確認したいと思う。(攻撃の組み立てで意識したことは)序盤に乱されて、点差が開いてしまったので速攻中心に第1セットは組み立てた。そして第2、第3セットではサイドを使った攻撃、コンビバレーをしようと頭の中では考えていました。(来週の最後のリーグ戦に対するいきごみを)4年間やってきてとうとう最後のリーグ戦なんで、そしてせっかく一部まで上がってきてリーグ戦を戦っているので悔いがないように精一杯、100%力を出し切って勝ちたい。 

岡田が11大会ぶりの優勝に貢献

岡田は春よりスタメンに定着

今月9日よりタイで行われている第15回バレーボールアジアジュニア男子選手権大会。19歳以下の各国代表がしのぎをけずる同大会において、日本は9日の決勝でイランにセットカウント3-1で勝利し、1988年大会以来11大会ぶり2度目の優勝を果たした。慶大から唯一選出された岡田拓巳(商1)は決勝で途中出場。チームの勝利に貢献した。岡田は17日に行われる関東大学リーグ最終戦の日体大戦で復帰予定。慶大選手がまたひとり世界の舞台で飛躍を遂げた。

 

 

  

出場選手
 
 レフト   間宮 秀太(政2)
 レフト   山本 悠登(環2)
 ライト   藤井 宏行(環4)
 センター 村上 拓也(法2)
            →渋谷 隆太(環3)
  センター 星谷 健太朗(理1)
 セッター 小池 聡司(環4)
 リベロ  中出 祥平(環2)
 途中出場 瀬邊 峰聖(環3)
        小林 隆佑(文2)
                 前田 優介(環2)

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