【バスケ】魅せた”若き血”!ホームで4年ぶりの早慶戦優勝!!早慶戦・男子戦

男子・バスケ部全体記念撮影第72回早慶バスケットボール定期戦が開幕した。遡ること4年、2010年にここ日吉記念館で勝利して以来、3連敗を喫している慶大。伊藤主将ら4年生を始め、チームの誰もがいまだに早慶戦での勝利を味わったことがない。昨年遂に1部昇格を果たし、今春は早慶戦優勝を目標に戦ってきた。しかし1週間前の関東バスケットボール選手権では順調に勝ち進んだ早稲田に対し慶大は15位に低迷。そんな中迎えた一戦、会場はホームの日吉記念館。1部昇格の勢いに期待し日吉記念館に集まった大観衆。この最高の舞台で、嫌な流れを払拭し、悲願の早慶戦優勝を勝ち取ることはできるだろうか。試合は1プレーごとに大歓声が沸き起こる盛り上がりを見せ、早稲田と慶應の実力とプライドがぶつかり合う激しい戦いとなった。
2014/06/07(土) @慶應義塾大学日吉記念館
第72回早慶バスケットボール定期戦 男子戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 15 16 25 28 84
早大 15 15 15 26 71
通算35勝37敗 
慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG #4 伊藤良太(環4・洛南高)
SG #20 西戸良(総2・洛南高)
SF #10 大元孝文(環3・洛南高)
PF #6 権田隆人(政4・慶應高)
C #7 黒木亮(環3・延岡学園高)

今シーズン中ずっと「早慶戦優勝」を目標として掲げてきた主将・伊藤。激闘の末、ようやく掴んだ勝利は4年間の集大成の証となった。

今シーズン中ずっと「早慶戦優勝」を目標として掲げてきた主将・伊藤。激闘の末、ようやく掴んだ勝利は4年間の集大成の証となった。

1Q、早慶の応援が飛び交う中、口火を切ったのは主将の伊藤だった。開始30秒、1対1からミドルシュートを沈め慶大がスコアボードに得点を刻む。また「よくリバウンドを取ってくれた」と伊藤が振り返った通り、権田がオフェンスリバウンドから、大元の3ポイントをアシスト。幸先良いスタートとなるが、ここから早稲田に速攻など4連続で得点され定評の攻撃力を見せつけられる。開始4分で5-10と5点ビハインド。しかし、ここで再び伊藤と大元が強気のオフェンスを見せる。伊藤がミドルを決めると、西戸のアシストから大元が3ポイント。さらには伊藤がディフェンスからの速攻で3ポイントを決め、2人で1分間に8得点を奪う。先の関東トーナメントではシュートの決定力不足に悩まされた両選手の頼もしい連続3ポイントシュートに、会場だけでなくベンチの選手たちも喜びを爆発させる。その後、途中出場のルーキー・サワ(環1・國學院久我山高)がインサイドで好ディフェンスを見せるなど、慶大が激しいディフェンスで相手のミスを誘ったと思うと、早大も集中力の高いディフェンスで慶大に得点を許さない。両者シュートを決められない緊迫した展開が続く。1Q残り1分を切ると、相手の3ポイントが決まり、早大が2点のリード。引き離されたくないこの場面、残り30秒でサワが貴重なこの試合初得点。15-15と互いに譲らぬ流れのまま1Qを終える。

同点で迎えた2Q、序盤は互いにロースコアとなる。オフェンスから勢いに乗りたい慶大だが、早大のオールコートディフェンスにより、自由に攻撃をすることができない。中盤に差し掛かると早大に連続得点を許し、再び5点ビハインドと嫌な流れに。伊藤がフリースローの権利を得たところで慶大はタイムアウトを取る。伊藤が着実にフリースローを沈めると、これをきっかけに慶大の反撃が始まる。コートに入ったばかりの吉川(環4・世田谷学園高)が、自身が語る「ポイントガードとして、周りに気持ち良くシュートを打たせるという役割」をしっかり果たし、早大に追いつく1本となる真木(環3・國學院久我山高)の3ポイントシュートをアシスト。続いて福元(環3・福大大濠高)が2回のポンプフェイクから3ポイントを見事沈め、会場のボルテージは最高潮に。早大も耐え切れずタイムアウトを要求。タイムアウトが明けると、慶大選手が最も警戒する早大の#34池田からターンオーバーを誘発させるなど、サワがディフェンスで躍動する。黒木はゴール下での得点や激しいブロックなど攻守にわたる活躍で、序盤の悪い流れを払しょくした。その一方で、積極的に外から3ポイントを狙い高確率でゴールに沈める早大。両者の意地がぶつかり合い、またしても拮抗した試合運びとなった2Q。31-30と1点リードで前半を終えた。

早慶戦という大一番で覚醒したサワ。その活躍は会場を大いに沸かせた。

早慶戦という大一番で覚醒したサワ。その活躍は会場を大いに沸かせた。

後半、勝利に燃える慶大は、相手のディフェンスに対応し、一気に得点を重ね始める。開始直後から伊藤が得点すると、前半同様に大元が技ありのシュートを決める。2人の活躍で勢いに乗った慶大。ここから伊藤のオフェンスリバウンドからのゴール下、さらに西戸が激しいディフェンスからの速攻で最後は大元がレイアップを決める。慶大の真骨頂とも言える、ディフェンスから速攻の形が機能し、流れを引き寄せた。大元は開始4分で3ポイントを含む7得点の活躍。本来の実力が「苦しい中でもずっと続けてきた結果」(大元)として現れた。中盤には、効果的に相手のファウルを誘い早大のチームファウルが5回目に。相手ファウルをフリースローで得点へとつなげ、攻撃の手を緩めず。途中からコートに入ったサワは、身体を張ったオフェンスリバウンドへの参加を見せる。1年生の献身的なプレーに、会場には大歓声が鳴り響いた。早大もスペースが空けば3ポイントを狙い、このQ、3本目の3ポイントで慶大を追う。しかし、終盤にもサワが「勝ちにつながる最高の秘訣」と語るリバウンドを取り、ゴール下で得点。3Qでは、オフェンス、ディフェンスの両面で自分たちのバスケットを展開することができた慶大。リードを10点広げ、56-45で最終Qへと向かう。

悲願の早慶戦勝利へ――、運命の最終Q。序盤から両者ともにエンジン全開の激しい攻防が繰り広げられる。大元がディフェンスからの速攻で黒木のゴール下をお膳立て。流れが慶大に傾いたかと思いきや、すぐに早大もバスケットカウントを取る。一本ずつ交互に得点を奪い合う、まさに一進一退の展開となる。早大がバスケットカウントや3ポイントで得点を稼ぎ、じわじわと詰め寄られた慶大は5点差までに迫られてしまう。早大ペースに持ち込まれかける中、試合は残り3分を切る。ここで黒木がオフェンスリバウンドを取ると、ファウルによりフリースローの権利を勝ち取る。流れを早大に渡さないためにも非常に重要な場面。早大がタイムアウトをとり、早慶戦独特の緊張が走る。会場が静まり返る中、黒木が放ったボールは2本ともリングの中へ。再び慶大がリードを広げることとなった。残された時間は1分。勝利は目前かと思われた矢先、早大が早慶戦3連覇の意地を見せる。20秒間に3ポイントを2本決め、再び5点差に。そして、すぐさま早大はファウルゲームを仕掛ける。観客が祈る中、伊藤主将が高い集中力を見せ、2本のフリースローを着実に得点にする。落ち着きを取り戻した慶大は、その後、すべてのフリースローを決め、勝負あり。全員の力で最後までリードを守り抜き、見事84-71で早慶戦勝利を成し遂げた。

ストイックにシュート練習に打ち込んだと語る大元。その成果を見事に発揮しこの試合で17得点を挙げた。

ストイックにシュート練習に打ち込んだと語る大元。その成果を見事に発揮し、17得点を挙げた

慶大に歓喜の瞬間が訪れた。待ち望んだ早慶戦優勝だった。OBや保護者、そして詰めかけた満員の観客に見守られ、涙を流しながら喜びを分かち合う選手。4年生にとって最後となる早慶戦でつかんだ初優勝は、3年生以下の部員にとっても忘れられないものとなっただろう。それぞれが自分の役割を認識しチームの勝利のために奮闘する姿には、チーム内の強固な「信頼関係」(阪口HC)が確かに感じられた。今春の戦いを輝かしい結果で締めた慶大。選手は早くも秋シーズンを見据えている。試合後のインタビューでは、それぞれが秋に向けてすでに課題を意識し始めていた。勢いをそのままに、念願の1部リーグでその実力を存分に発揮してほしい。

そして、秋シーズンの前に迎えるのは1週間後に迫る新人戦。午前に行われたBチーム戦でも、選手層の厚さを証明する勝利を収めた。昨年から安定した活躍を見せる西戸や、権田が今日の勝利のキーマンとして挙げたサワを筆頭に、成長を続ける1、2年生のプレーに期待したい。

(記事:近藤侑未)  

 

阪口裕昭HC 試合後コメント

阪口裕昭HC

トーナメントのときはどうなるかと思ったけど、この一週間頑張ったね。人間の信頼関係をうまく作れたと思う。(試合前に対策はあったか)いや、選手の方がたくさんビデオを見たりして意見をいってくれるから、それを実現していくというか、作戦をこちらから与えたりもするけど、例えば池田に誰がつくかとかは彼らが出した意見を形にしていきました。(3Qで点差を開けられたきっかけは)まあトカチョフが出て来て、目立ってたね。まあバッシュもだけど(笑)練習でオフェンスリバウンドを取るように言ってるけど、もう今日は本能的にいってるみたいだったね。(4Q点差を縮められる場面もあったが)あそこは4年生に任せた。やっぱり信頼関係だよね。白鴎大戦では6点差で4Q迎えた時にスタメンに戻したら、選手達は反対したんだけど、今日も信頼して送り出して、選手達も納得してくれたんじゃないかな。(選手達にかける言葉は)もう本当におめでとうだよね。よく頑張った。(新人戦と秋リーグへの意気込みは)新人戦は1、2年生が一生懸命頑張ればいいんだけど、秋のリーグ戦は早慶戦で学んだ試合の運び方とかを生かしてまた頑張っていきたいです。

伊藤良太(環4・洛南高)[PG]伊藤良太主将(環4・洛南高)

内容どうこうというよりもこの試合はとにかく勝つという気持ちで春シーズンずっと練習していて、今は勝ててホッとしています。内容は相手のキーマンであった池田選手を西戸、大元、吉川がよく封じてくれたので、相手にやりたいことをやらせずに流れが慶大にきました。また、サワ、黒木、権田もよくリバウンドを取ってくれたと思います。(3年間の雪辱を果たしたが)嬉しいの一言です。この春シーズン六大学は優勝しましたが、その後はみんなに苦しい思いをさせてしまい主将として申し訳ない思いもありました。今日こうしてみんなの笑顔を見ることができて本当に良かったですし、秋シーズンにつながるいい試合だったと思います。(インサイドの守備について)僕たちは身長が高くないので、今日も外ではやられましたが、それ以上にインサイドを支配されないようにしました。(今日の課題は)結構多くあって、まずはオフェンスのミスが多かったです。ディフェンスの面では、中を守ることは出来たのですが外のシュートまで手が回らなかったので、気持ちや運動量を秋までにもう少し上げていきたいです。(苦しんだトーナメント戦から取り組んできたことは)まずは早大の対策を徹底的にしたことと、トーナメント後チームがバラバラになってしまったので、とにかくチームを一つにすることだけを意識しました。(秋に向けて)今日はボールへの執着心がみんなあって、この試合を忘れないでほしいということと、秋はレベルの高いところでやりますが、リバウンド・ディフェンス・ルーズボールだけは絶対に負けたくないです。

吉川治瑛(環4・世田谷学園高)[PG]吉川治瑛副将(環4・世田谷学園高)

(気分は)本当に最高です!一年目からずっと勝つことができていなかったので、最後本当にこの試合だけは勝ちたいという思いでやっていたのですが、勝てて最高です。(苦しんだトーナメント戦から意識してきたことは)新チームになって、コーチや監督も変わりましたし、トーナメントはチームが過渡期の段階でした。でも春シーズンで本当に勝ちたいのは早慶戦だったので、トーナメントではあまり勝てなかったのですがそこまで焦りはなく、どこが駄目なのか全部浮き彫りになった大会だったなと思っていて、それを4日間の練習でうまく調整できたのが良かったなと思います。(ではトーナメント戦後もチームの雰囲気は悪くはなかったか)いえ、やはりあれだけボロ負けしてしまうと、今までやってきたことは本当に良かったのかと雰囲気も良くはなかったです。伊藤主将はプレーで引っ張るようなキャプテンなので、あまり言葉で発信したりはしないのですが、僕はそこでいろんな選手がどんなことを考えているのか、どんなことがうまく行かないと感じているのかなどを汲み取る役割をうまく出来たのかなと思っています。(選手の交代が激しい中で自分の役割について)僕自身早慶戦はPGとして、周りに気持ち良くシュートを打たせるという役割を任されていたので、一番にチームのことを考えて、その役割は果たせたかなと思っています。(終盤早大に差を縮められる場面もあったが)早稲田も早慶戦にかける思いが強いので、諦めてくれないということは想定していて、相手の3ポイントが入ったりと焦りはあったのですが、PGが焦ってしまうとみんな焦ってしまうと思ったので絶対にその焦りを見せないようにはしていました。でも内心は本当に焦ってました、やばいーと思って(笑)(秋に向けての課題、夏の間に克服したい点は)ウエイトトレーニングをしっかりやっていきたいなと思っています。トーナメントや電鉄杯で青学だったり東海大とやったときにフィジカルの差が本当に違うなと感じていて、もう一回一から鍛えあげないと一部では戦えないなというのはみんな思っているはずなので、しっかりやりたいと思います。

権田隆人(政4・慶應高)[PF]権田隆人(政4・慶應高)

春シーズン何を求めてきたかと言ったら、この早慶戦優勝という事だけを考えてきたので、その目標を達成できた事が何よりも嬉しいです。今まで僕自身4年間一度も勝つ事が出来なかった中で、何としても勝ちたいと思っていた試合に、このように勝利メンバーの一員になる事が出来て本当に光栄ですし、嬉しく思っています。(前回対戦してから早稲田の印象は変わったか)仕上がり具合、シュートの精度などは良くなっていました。トーナメントなどで早稲田は勝ち上がっていたと思うので、そういう面で非常に強い相手だったと思っています。(今日のご自身のプレーに点数をつけるなら)僕個人、体育会本部にも所属している事もあって、慶應というもののつながりであったりとか、早稲田に対するライバル関係だったりというものを、多分他の人よりも強く持っています。その中で早慶戦では今まで3年間1度も勝つ事が出来なかったので、この4年目にかける思いというのは非常に強かったです。内部生ということもあって、慶應に対する愛着というものが凄く強い中での早慶戦なので、僕にとって1番大切な試合になったと思います。(勝利のキーマンを挙げるなら)トカチョフ サワくんだと思います。僕は本当にサワと交代する事が非常に多くて、でもやっぱりサワがああいう風に頑張ってくれると、僕自身としても快くコートに送り出す事が出来ましたし、その分非常にサワも活躍してくれたので、練習中から一緒に切磋琢磨していけた仲間がああやって活躍してくれると僕自身非常に嬉しいですし、本当に1年生ながらああいう風に活躍してくれて本当に嬉しかったです。(今後に向けて)チーム全体としてはまだ新人戦も残っていますが、僕たち3年生、4年生だったりチーム全体が次に目指すものはリーグ戦やインカレだと思っています。長丁場になるのでその前にしっかり休んで、秋シーズンは1部リーグという事で、春シーズンは早慶戦以外でなかなか結果を出す事が出来ず、秋は何とかして春に勝てなかった相手にも勝たなきゃいけないと思っています。これからオフシーズンに入るのですが、何とかして秋には良いチームを作り、インカレ優勝というまた一つの大きな目標を達成できるように全員で力を合わせていけるようなお手伝いが出来ると良いと思います。

大元孝文(環3・洛南高)[SF]大元孝文(環3・洛南高)

相手の34番の池田くんのところをキーポイントにしていたんですけど、練習中から意識していたところがコートで発揮できたのでそれが勝利に繋がったんだと思います。(1Qでの大元、伊藤の連続3Pが流れを変えたように感じたが自身の手応えはどうか)電鉄杯とトーナメントで、僕と伊藤さんがあまり調子良くなかったんですけど、伊藤さんにとっては最後の早慶戦なので自信持ってやろうと臨んだ結果、ああいう良い結果がでてよかったです。(早慶戦に向けてどのような練習に重点を置いたか)練習中というよりは練習外の時間を使って、シュートがトーナメントのときあまりうまく行かなかったんですけど、その分朝練で自分の身を削ってというわけじゃないですが、苦しい中でもずっと続けてきた結果が今日のシュートに繋がったんじゃないかなと思います。(言葉通り3Qの序盤でシュートを決めていた印象だったが)とにかく、スペースが空いたら思い切って打とうと思って試合に臨んだので、その思い切りの良さがいいシュートに繋がったと思ってます。(次の秋リーグに向けての意気込み)リーグ戦は僕らが挑戦者だと思うので、早慶戦で掴んだチームの流れをそのまま秋シーズンにつなげて行きたいと思います。

黒木亮(環3・延岡学園高)[C]黒木亮(環3・延岡学園高)

(気分は)本当に嬉しいです!(試合を振り返って)春シーズンに入ったときから、チーム全体の方針というものを4年生が全部決めてやってきて、早慶戦の優勝ということを一番に掲げていて、六大学で優勝してからあまりいい流れが来ずに、トーナメントも15位で終わってしまったので、結構どん底に陥りそうにもなりました。でも春シーズンの目標は早慶戦優勝ということだったので、最終的にこういう大観衆の前で優勝できたということが嬉しいです。(トーナメントでの悪い流れへの対策は)トーナメントの結果はもちろん結果なんですけど、すぐ1週間後に早慶戦を控えていることもあって結果を気にしすぎず切り替えました。早稲田は結構いい結果の5位で締めていたんですけど、僕らの目標は早慶戦優勝なので、とにかくみんな切り替えました。(自身のブロックなどの活躍について)阪口コーチからは絶対にファウルはするなということは言われていて、今年僕のインサイドのところがまだまだ層が薄いと思うので、ディフェンスでブロックはもちろんですが、ファウルをしないよう意識しました。4Qは2回くらいファウルしてしまったんですが最終的にブロックできたという結果になったのはよかったです。(3月の六大学で戦ったときとの違いは)まだ六大学のときは早稲田はけが人が多かったりして、結果的には勝てたんですけれども、僕の中ではそれで勝ってもというところがあって、だからこそ早慶戦はフルメンバーでしたし勝ちたいなという思いが強かったです。(次に向けた練習について)次は1、2年生が新人戦なので、まずは残り1週間くらい時間があるんですけれども、その中でどれだけ3、4年生が1、2年生をサポートできるかというのも重要なことになってきますし、逆に僕たちがその期間ウエイトトレーニングを怠ったりしたら、次の秋シーズンのスタートを切るときに遅れをとってしまうと思うので、そこはしっかりとやっていけたらと思います。

福元直人(環3・福大大濠高)[PG]福元直人(環3・福大大濠高)

トーナメントが終わってから約1週間、対早稲田戦の戦略というか、それに向けた練習をしていたのでそれはすべて出せたと思います。(トーナメントからどう切り替えたか)トーナメントでは悪いところが多すぎて、いい意味で切り替えられたというか、すべて一回白紙に戻してもう一度自分たちがやるべきディフェンスと、ディフェンスから走るということにまず重きを置いてやってきたので、一回真っ白にして作り上げたものが今日の試合で全部いい形で出せたと思います。(3ポイントについて)僕が出るときは大元の代わりとして出るからどんどん点を取っていけということを言われていて、そういう意味では、あのような場面でその前にスティールもしていたので打っても大丈夫かなと思っていて、積極的にいって入ったのでよかったと思います。(早稲田の選手で意識した選手は)(#34池田)慶次郎は絶対なんですけど、個人的には澁田のところにつくということを1週間やってきたので、やられた場面もあったのですがボールを持たれる前であったり、持たれた瞬間に足元につくということをすごく意識しました。(早稲田の印象について)自分たちがミスしたらどんどんつけ込んでくるという点は変わらずに、速い展開に持ち込むということも変わっていなかったんですけど、その速い展開に持ち込まれる前に止めることだったり、あとセットを取られたときに慶次郎のところで攻められたというのが3月の反省で、そこはその印象のままこれたので、今日は抑えられたのかなと思います。(次に向けて)春はこれで終わりですけど、秋シーズンが本番だと思うし、その秋に向けてまたトーナメントのような試合をしていたら収拾がつかないと思うので、今日のゲームのように毎回できるように、もう一回反省して作り直していきたいと思います。

真木達(環3・國學院久我山高)[SG]真木達(環3・國學院久我山高)

(気分は)嬉しいです!その一言に尽きます。試合で勝って泣くなんてこと今までなかったですね。自分は2年間、慶應としては3年間分の喜びが弾けました。(今日の試合を振り返って)相手のエースの池田選手を抑えられたことはよかったと思います。フリーのときのシュートの精度、今日自分はスリーポイントが4回中1回くらいしか入らなかったので、もうちょっと入ったらいいかなと思います。あと自分はドライブが得意なのでスピード生かしてもっとドライブで貢献したいです。1本サワに合わせられてよかったと思うんですけど、もっと増やせるようにしていきたいなと思います。(早稲田対策は)まず本当に池田選手を止める。あと全員でリバウンドを拾う。そして、気持ちですね。(秋のリーグ戦に向けて)オフに入ると思うんですけど、体作りからもう一度しっかりやって、ハンドリングとか、青学とやって基礎的な部分で差を感じたので夏はそういう部分を強化したいです。もっと自分自身はチームに貢献できる、もっとチャンスをものにするために努力するしかないと感じています。

西戸良(総2・洛南高)[SG]西戸良(総2・洛南高)

(気分は)最高ですね!やはり4年生が1年生から優勝できていないということで、練習でも意気込んでやっていた部分がうまく試合でも出て、勝ちにつながったことがとても嬉しかったです!(伝統の早慶戦だったが)こんな沢山の観客が入る試合はなかなかないので、めっちゃ楽しかったです!(具体的な対策は)34番の池田選手のハイピックに対するディフェンスだったり、リバウンドを強化するところを、この一週間徹底的にやってきて、そこの部分は今日上手く出来ました。(スタメンで出場した意気込みは)34番に対して僕が付くということは1週間前から阪口先生に言われていたので、そのポイントゲッターに点数を与えず、オフェンス面では先輩にいいパスを出すという役割が今日はできて、自分としてもいい試合でした。(早稲田の前がかりなディフェンスについて)走った選手が戻ってきて、ダッシュからミートするという練習を結構やってきました。やはり実践になると難しかったのですが、出来ていた部分もあったので、結果オーライです。(点を競っている時に意識したこと)ディフェンスで相手に点数を与えないようにするというのが今日の僕の目標だったので、それしか考えていなかったです。(トーナメント戦からの不調は払しょくできたか)そうですね、練習中もこの一週間で取り戻せるかというのは正直不安でしたが、今日の試合で結果が出たように、上手く取り戻せたと思ってます。(4年生に対して)伊藤さんは高校からの先輩で、どうしても力になりたいと思って挑んだ試合だったので、今まで教わってきたことの恩返しができたかなと思います。(新人戦に向けて)今日の流れを持って行けたらなと思っているんですけど、とりあえず今日の飲み会を楽しんでから(笑)、ゆっくり考えたいと思います。

トカチョフ・サワ(環1・國學院久我山高)[PF]トカチョフ サワ(環1・国学院久我山高)

チーム一丸となって、一人ひとり気持ちを表に出して僕が大好きなバスケットができて本当にもううれしいです!(初の早慶戦だったが雰囲気はどうだったか)本当に最高です。やっぱり人がいて応援が来て、その応援に支えられて僕がプレーするっていう、本当に僕にとって応援の力というのはとてつもないものなので、自分のプレーは技術どうこうでなく気持ちでどうにかするっていうのがほとんどで、だからもう人に応援されると頑張ろうっていう気持ちになりスタミナが全然切れなくて、今日会場に来てくれた人に本当に感謝です。(早慶戦までに意識して練習していたことは)やはりもう僕は慶應に入ったときからずっとリバウンドだ、と言われてきたので、今日の途中経過を見てみると前半相手のオフェンスリバウンドというのが0本で、自分のやるべきことはできたのではないかと思っていて、先輩たちも気持ちよくプレーできたのではないかと思っています。前回インタビュー受けたときの試合(トーナメント国士舘大戦)でも先輩たちがどれだけ気持ちよくプレーできるかということを意識していたので、リバウンドをとれたことは本当によかったです。(サワ選手にとってリバウンドとは)勝ちにつながる最高の秘訣ですね。(次の試合に向けての意気込み)次は新人戦で、勝ち上がれば拓殖大学のジョフ・チェイカ・バンバとマッチアップしますが、彼はすごい選手なのでどれだけ僕の力が通用するかと正直チャレンジャーのつもりです。ただ絶対に自分のほうが上だという強い気持ちで戦っていきたいと思っています。

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