【競泳】慶大スイマー奮闘―第87回関東学生選手権水泳競技大会2日目

8月3日に第87回関東学生選手権水泳競技大会2日目が行われた。慶大水泳部競泳部門からは木村匠吾(商3)が男子200自由形で3位入賞を果たすと、慶大のエース梅本雅之(経3)も男子100バタフライで見事優勝を収めた。2日目の最終競技男子400メドレーでも梅本は怒涛の泳ぎを見せつけ慶大を2位入賞に導いた。    

 

第87回関東学生選手権水泳競技大会2日目  

 

8月3日(日)@横浜国際プール

 

会場の横浜国際プール

会場の横浜国際プール

夏真っ盛りの8月。今年も関東学生選手権水泳競技大会が開催された。近年日本水泳界のレベルは着実に上がっている。そのような状況下で関東ブロックのレベルも毎年上がっているのは事実であろう。男子、女子共に関東1部校に位置している慶大が関東ブロックでどのような泳ぎを見せつけることができるか。それが今大会一番の見どころであった。

 

木村の緊張のスタートの瞬間

木村の緊張のスタートの瞬間

 

まずは木村がダイナミックな泳ぎを披露した。男子200自由形に出場した木村は予選を1′51″20で泳ぎ予選2位で決勝進出を果たした。迎えた決勝、6コースに入った木村は序盤からダイナミックな泳ぎを見せる。そして後半には粘りの泳ぎにギアチェンジし、1′51″94で見事3位入賞を果たした。木村は試合後に「(この競技で優勝した)山梨学院大の江原騎士さんは背が低いんですが泳ぎの技術の面ではいろいろ負けていて」と語ってくれた。3位入賞でも決して満足せず常に上を目指す木村のひたむきな姿が伺えた。

 

 

 

 

圧巻の泳ぎを見せつける梅本

圧巻の泳ぎを見せつける梅本

 

会場を圧巻させる泳ぎを見せつけたのは梅本だった。男子100バタフライで53″00というタイムを叩きだし予選を堂々の1位通過。決勝でも終始他を圧倒する泳ぎを披露し53″31で優勝を果たした。

 

 

 

 

 

男子400メドレーリレーに出場した4選手

男子400メドレーリレーに出場した4選手

2日目の最終競技である男子400メドレーリレーでは野崎雄大(政3)、渡辺健吾(商3)の2人が出遅れてしまったが、3番手を任された梅本は8位でバトンタッチされると力強い泳ぎで怒涛の追い上げを見せ、慶大を2位にまで押し上げた。4番手の木村は前を追いかけるが捕らえることはできず、そのまま2位で試合を終えた。

 

試合後梅本はコンディション自体はあまりよくなかったと語ってくれた。そして何より9月に行われるインカレでいかに結果を出すかを考えていることが垣間見られた。400メドレーリレーについては木村が梅本に頼りすぎている点を問題点として挙げてくれた。梅本以外の他の3人がどういった形でレースを行うか。この問題点を解決することができれば慶大に更なる飛躍が待っているだろう。

 

今大会で男子は56点を獲得し1部6位。女子は29点を獲得し1部7位。男子、女子共に1部残留を果たすことに成功した。特に女子チームの今シーズンの目標は「関カレ女子一部残留」であったため、この1部残留という結果は非常に喜ばしいものだ。男子チームの目標は「インカレ男子総合10位」。すでに選手たちは9月に行われるインカレに向けて調整を始めている。これからも慶大水泳部競泳部門の活躍から目が離せない。

※掲載が遅れてしまいお詫び申し上げます。                                                                                                                                                                                       (記事 河合佳祐)

 

梅本 雅之選手(経3)

(試合前のコンディションは)今回は関東大会ということもあって、インカレに繋がるレースを意識して、調整という調整はそこまでしていませんでした。コンディション自体はあまりよくはなかったんですけど、インカレに向けて今いい試合になると思います。(4連覇がかかった100mバタフライについて)プレッシャーというよりは、どこまでいけるのかという挑戦の気持ちでした。でも、のびのびできた一方で自分としてはだめだった点もありました。(どういった点がだめだったのか)やはり力んでしまったところですね。(今日、4連覇を達成して見えてきたものは)今のままでは戦えないんですけど、やはり勝負所はインカレだと思っているので、それに向けてしっかり頑張りたいです。(最後のリレーでは、8位で引き継いでから2位まで追い上げたが)予想できていた展開だったので、僕の番で少しでもいい順位にもっていって、最後は木村で追い抜くというのが僕らのチームのレースプランで、でも結果的に負けてしまってすごく悔しかったです。でもこの借りをインカレで返そうと思います。

 

木村 匠吾選手(商3)

(個人200m自由形を振り返って)(この競技で優勝した)山梨学院大の江原騎士さんは背が低いんですが泳ぎの技術の面ではいろいろ負けていて。彼に圧倒されたレースになってしまったので、インカレでは挽回したいなと思います。インカレでは彼と同じ舞台の決勝に残って全国のスイマーたちと戦いたいと思います。(400mメドレーリレーを振り返って)いつもいつもなんですけど、バタフライの梅本くんに頼っていて。僕はインカレで決勝に残るような自由形の選手としては真ん中あたりなんですよ。梅本くんはもう全国のスイマーの中でもトップでやっているのでやっぱり足を引っ張っている感というのを毎度毎度感じさせられていて、この悔しさは3年目なのでなんとしてもインカレで晴らしたいと思います。(この大会に向けてどのような調整を)インカレの一か月前だったので結果を出さなければと思っていたんですけど、結局やっぱり江原くんに圧倒されてしまったので。彼には体格では勝っているのに泳ぎで勝てないので本当に悔しさというか自分の弱さを痛感した日にもなりましたし、予選が終わった瞬間から練習がしたくてうずうずした日にもなりました。これが起爆剤になったかなと思ったのでしっかり練習してインカレに臨めればなと思います。(今後に向けて)今のところ慶大といったら梅本、慶大といったら鍵谷といったイメージがあって。インカレで4年生は引退されるので、そのなかで僕も3年生として来年は引っ張っていく存在になりますし、泳ぎでも引っ張っていけるような選手になれるように、インカレまであと一か月エースとして自覚を持った練習とレースをしようと頑張りたいと思います。

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