【ソッカー男子】天皇杯予選・第20回東京都サッカートーナメント学生系の部Aブロック準決勝 先制するもまさかの3失点で初戦敗退 東洋大戦

関東大学サッカーリーグ・1部前期を第5位で折り返した慶大は、天皇杯東京都予選への切符を手にした。一本勝負のトーナメント戦を制し、優勝すれば天皇杯本戦への出場も叶う。初戦の相手は、関東大学リーグ・2部に所属の東洋大。格下相手だが、予備予選を勝ちあがってきた今波に乗っているチームだ。7月頭に行われた早慶戦では惜敗した慶大だが、どこまで立ち直すことができているか注目であった。

 

第20回(天皇杯予選)東京都サッカートーナメント学生系の部Aブロック・準決勝

 

2015/07/18(土) 15:00KO. @国士舘大G

 

慶應義塾大学1-3東洋大学

 

【得点者(アシスト者)

 

〔慶〕14 手塚朋克

〔国〕21 石坂元気、55 遊馬将也(沖野泰斗) 82 遊馬将也(PK)

 

◇慶大出場選手

GK宮原隆志(経4・武蔵高)
DF久保飛翔(環4・済美高)
DF望月大知(環3・静岡学園高)→63分田中健太(法2・横浜F.マリノスユース)
DF宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)
DF溝渕雄志(環3・流通経済大学付属柏高)
MF渡辺夏彦(総2・国学院久我山高)
MF山田融(総4・横浜F.マリノスユース)
MF井上大(総3・國學院久我山高)
FW手塚朋克(環2・静岡学園高)
FW山本哲平(政3・國學院久我山高)
FW黄将健(総4・近畿大学附属高)→73分小谷春日(環1・藤枝東高)
 

けがから復帰した田中

けがから復帰した田中

早慶戦は4連敗という悔しい結果に終わった慶大。アミノバイタル杯以来のトーナメント戦に挑んだ。最初に試合を動かしたのは東洋大。11分シュートまで持ち込まれるがボールは宮原の正面でセーブ。続いて慶大も攻撃を仕掛ける。14分、溝渕のロングボールに、走り出た手塚が右足で合わせてシュートを放つ。これがゴール左隅に突き刺さり、慶大が先制ゴールを奪った。しかし20分、相手CKを1度は阻止したものの2度3度とゴール前まで攻め込まれ、立て直せずにゴールを許す。試合はふりだしに戻り、何度かチャンスを作るがシュートは枠をとらえられず、前半を終える。

 

ドリブル突破を図る小谷

ドリブル突破を図る小谷

1対1で迎えた後半、ペースをつかめないままの慶大に対し、東洋大はその隙を見逃さなかった。55分、パスミスから自陣でボールを奪われ、やすやすとゴールを許してしまう。勝利にはあと2点以上必要となった慶大は、63分に望月大知(環3・静岡学園高)に代えて田中健太(法2・横浜F.マリノスユース)を投入、山本哲平(政3・國學院久我山高)と共にゴールを狙う。73分には小谷春日(環1・藤枝東高)が交代で出場し、サイドから果敢に攻撃の形をつくるが、得点には結びつかない。ついに82分、慶大がペナルティエリアでハンドを取られ、PKを献上。GK宮原隆志(経4・武蔵高)がこれをあと一歩のところで止め切れず、点差を2点に広げられてしまう。後半終了間際にまたもゴール前まで攻め入られるが、闘志を見せた宮原が飛び出し、危機を免れた。しかし、そのまま試合終了の合図。決定機をつくり出せていただけに、選手たちも認めがたいという表情を浮かべた。

先制点を決めた手塚

先制点を決めた手塚

リーグ戦では好スタートをきりつつも、なかなか勝点を積み重ねることはできず、第5位まで転落。アミノバイタル杯、早慶戦、そして天皇杯と、敗戦を引きずってしまった。オフ期間をはさみ、この夏の調整期間でもう一度勝利の流れをつかんでほしいところだ。先日行われたユニバーシアードでは、慶大から端山豪(環4・東京ヴェルディユース)が活躍。男子サッカー日本代表は見事銅メダルを獲得した。世界を相手に戦ってきた端山が、慶大にも新しい風を吹かせてくれるに違いない。

 

(記事 須佐奈月)

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