慶應スポーツ新聞会

【柔道】第67回早慶対抗柔道戦前取材① 慶大主将・安藝悠馬

今日10月18日、聖地・講道館で第67回早慶対抗柔道戦が行われる。昨年は大将戦の末敗れ、連勝が止まってしまった慶大。今季はその雪辱を晴らしたい。今回は慶大主将・安藝悠馬(経4)にその意気込みを語ってもらった。

 

―まずは昨年の早慶戦ですが、大将対決までもつれこむ接戦となりました

結果的には大将同士の対決で一人残しで負けてしまったのですが、それ以上に内容の差がとても大きくて、早稲田のほうが何としてでも慶應にやるぞという思いが強くて、接戦だったのですが負けたという結果が、より印象が強く残っていますね。

 

―近年では慶大の分が良かったこともあり、早稲田を受けて立つ早慶戦でした

僕が1・2年生のころには早慶戦で早稲田に勝っていたので、心の中では慢心ではないですけれど、おごりというのが少しあったのかなと思います。そういう部分が早慶戦前の日ごろの練習や態度に表れてしまっていたと思いますし、そういう甘さが負けという結果に表れてしまったのかなと思います。

昨年の早慶戦のようす

昨年の早慶戦のようす

 

―安藝選手は昨年6番手での出場で、早大の3番手の選手との対戦でした。序盤から劣勢の中でどのような気持ちで畳に上がりましたか。

僕はいつも試合前は気負いすぎないようにしていて、自分の役割を果たしたいなという気持ちで試合に臨みました。勝ってチームに貢献したかったのですが、1人勝って2人目で負けてしまったので、勝ち抜き戦という特性上意味がなかったのが悔しかったです。最悪でも2人目は引き分けにしなくてはいけませんでした。

 

―早慶戦の醍醐味としては、勝ち抜き戦というのもあげられますね。

そうですね。普段の大会では7人対7人だったり、5人対5人だったりと勝敗が決したらそれで終わりなのですが、早慶戦だと勝ったら次も試合で、しかも20人対20人という大規模な対決になります。勝ち抜き戦という面白さもありますが、それだけたくさんの人数が試合に出る、チームとして戦っているということが早慶戦の面白いところだと思います。普段は7人以外にも13人出るわけですから、当然総力戦になりますしチームが一丸になれる場でもあります。

 

昨年から講道館での開催となりましたが、いかがでしたか

正直あまり実感はなくて、それまでの大学で開催していた方が早慶戦色というのは強かったのかなとは思いますが、昨年から講道館での開催になって、これも新しい形なのかなという新鮮な気持ちで試合に臨めました。

 

―続いて今年のチームの状況についてですが、調子はいかがですが

少しここにきて怪我人が多く出てしまっていて、膝の大きな怪我をしてしまったのが2・3人いて、そもそも大きい選手がいないこともあって戦力が整っていないのかなという印象です。

 

先日の全日本柔道優勝大会では1・2回戦では完勝し、3回戦で日大に敗れるという結果でした

結果については妥当かなという感じです。3回戦まで行くことは当然クリアしなきゃいけないところでしたし、日大相手にはまだまだ差があるなと実感しました。

 

―1・2回戦では一本での勝利が多かったです

レベルの高い東京地区では10位くらいには入っているので、やはり東京地区のレベルと他の地区とでは少し差があるのかなと思います。そのレベルの差が一本勝ちの多さにつながったのかなと思います。

 

―対する早大ですが、どんな印象を持たれていますか

やはり強いですね。高校時代に活躍した選手が多くて、慶大にも毎年2人くらいAOで入りますが、やはり一般受験組や内部進学組が中心なので、柔道の経験という部分で差はどうしてもできてしまっていますね。

 

―その経験の差をどのように跳ね返していきたいですか

郡司拳佑(商4)や後藤隆太郎(政3)は実力もありますし、相手もマークしてくると思いますが、それだけではなくて他の選手がいかに自分の戦いができるか、負けを減らすことができるかということが徹底してできれば、勝利は見えてくると思います。それは早慶戦に限ったことではなく、今後の大会にもつながってくるはずだと思います。

 

昨年の早慶戦で奮闘する安藝

昨年の早慶戦で奮闘する安藝

―勝利へのポイントはどこになるでしょうか

チームとして勝ちたい気持ちが必要ですね。それは昨年早稲田と対戦したときに痛感しているので、そこの意識は重要だと思います。

 

―20人対20人ということでオーダーも重要になってきますね

毎年監督や4年生の幹部で相談してある程度決めていますが、今年は下の代の声も聞いてみて、みんなが納得できる形でオーダーを組めればなと思います。

 

―早慶戦において期待している、ポイントとなる選手などはいますか

みんなに頑張ってほしいのは当然ですが、誰か一人を挙げるとするなら長田治親(総1)だと僕は思います。僕たちの代までは大柄な階級の選手が揃っていますが、僕らが卒業してしまうと少し重量級は戦力的にも落ちてしまうので、その点1年生ながら団体戦のレギュラーにも入っている長田にたくさん周りから吸収や成長してもらって、チームを引っ張っていく存在になってほしいですね。

 

―先日の全日本学生柔道優勝大会でもメンバー入りしていましたが、長田選手の魅力はどこでしょうか

あまり周りから見ていたら感じにくいのですが、内に秘めている負けん気や柔道に対する思いというのが、彼はすごい強いと思っています。東京大会でも3回戦で明大と対戦したときに、相手が昨年のインターハイチャンピオンだったのですが、気持ちで負けず引き分けに持ち込んでいて、やってくれるなという印象を受けました。

 

―安藝選手自身は主将として迎えるシーズンとなりましたが、プレッシャーなどはありますか

プレッシャーがないといえばうそになります。それでも僕はやるべきことをしっかりやれば結果は後からついてくると思うので、あまり気負いすぎず今回も頑張りたいと思います。

 

―やはり過去3年間と比べて今年の早慶戦に懸ける思いは違いますか

昨年負けている分、今年はどうしても勝ちたいという思いは強いですね。ただあまり気負いすぎても、固くなってしまうと思うので、主将として、ではなく一選手としてやるべきことをとにかくやりたいと思います

 

では最後に早慶戦への意気込みを聞かせてください

昨年は早稲田に負けてしまって、今年も一からチームを作り直している段階ですし、また個の早慶戦が終わったら僕たちはほぼ引退で、次の代へとバトンタッチしていかなければならない状況です。僕たちが後輩に見せられる姿は早慶戦が最後になると思うので、新しい慶應の姿をしっかりと4年生が中心となって作り上げて早慶戦に勝利し、これからの慶應柔道部の発展につなげられたらなと思います。

 

お忙しい中、ありがとうございました!

(取材:荒川智史)

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