慶應スポーツ新聞会

【女子バスケ】思いの強さが導いた悲願の3部昇格! vs流通経済大戦

 

現在の4年生が1年生の時に4部に降格して以来、3部復帰は果たせていない慶大女子バスケ部。昇格という目標に向け今季のリーグ戦を戦い抜き、3位という好成績で入替戦への切符を手にした。対戦相手は3部22位の流通経済大学。互いに負けられない1発勝負は、息詰まる緊迫した展開となった。慶大が前半からリードを広げるも、流通経済大も簡単には引き下がらない。しかし最後は気持ちのこもったプレーでリードを死守。大一番を制し、見事に3部昇格を勝ち取った。

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2015/10/25(日) @聖徳大学

第65回関東大学女子バスケットボールリーグ戦 3-4部入替戦 vs流通経済大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

20

10

12

50

流通経済大

10

17

42

スターティングメンバー

PG

#18 森川唯加(経1・慶應義塾女子高)

SG

#4 虎岩里佳(商4・慶應義塾女子高)

SF

#5 酒井亜弥(4・愛知淑徳)

PF

#8 中村実里(文3・八雲学園高)

#9 石原早織(経3・都立日比谷高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#9 石原早織 11得点 13リバウンド 5スティール

#14 豊村沙恵(商1・慶應義塾NY学院高) 14得点 12リバウンド

 

 

体を張った力強いプレーで活躍を見せた石原。相手をひきつけてからのアシストも光った。

体を張った力強いプレーで活躍を見せた石原。相手をひきつけてからのアシストも光った。

1Q、先制点を奪ったのは慶大。虎岩がオフェンスリバウンドを奪うと、そのままゴールへとつなげる。流通経済大は出だしからオールコートマンツーを仕掛けプレッシャーをかけてくるが、これに対しても慶大は冷静に対応した。幸先の良いスタートを切った慶大であったが、その後はなかなか点数を伸ばすことができない。入替戦独特の緊張感からか、トラベリングやパスミスといたターンオーバーが目立った。しかしそれは降格のかかった流通経済大にとっても同様で、互いに流れを掴みきれない時間帯が続いた。6-5というロースコアな展開で迎えた残り3分、中村が均衡を破る3ポイントを決めるとここから一気に攻勢に出る。豊村のミドルシュートや石原のバスケットカウントが決まりリードを広げると、「躊躇なく抜くことを心がけていた」と振り返る酒井も積極的なドライブを仕掛け、フリースローから加点した。この3分間で9-0のスコアリングランを展開した慶大は10点のリードを得て第2ピリオドへと向かった。

 

よい流れをキープし、さらに点差を広げたいところであったが第2ピリオドに入ってからはオフェンスが停滞。シュートまではいっているものの、それを決めきることができない。7分間でわずか1得点しかあげられない、非常に苦しい展開が続いた。そんな慶大の生命線となっていたのがディフェンス。「リバウンドとディフェンスを頑張ってチームに貢献しようとした」と語る石原を中心に、粘り強いチェックと体を張ったリバウンドで失点を最小限に抑えた。不調だったオフェンスも終盤になってからは復活。中村の3ポイントシュートや、石原のオフェンスリバウンドからの得点も決まり、リードを広げて前半を折り返した。

 

チームトップとなる14得点をあげた豊村。ルーキーらしからぬ冷静なプレーで勝利を引き寄せた。

チームトップとなる14得点をあげた豊村。ルーキーらしからぬ冷静なプレーで勝利を引き寄せた。

第3Q、ここまで抑え込んできた流通経済大のオフェンスが徐々に調子を取り戻し始める。慶大のディフェンスが弱まったわけではないが、ショットクロック間際で3ポイントをねじ込むなど、残留への意地を見せつけた。さらに慶大のミスに付け込んだファストブレイクも決まり、流れは相手へと傾いてしまう。点差も一桁に詰め寄られた苦しい場面で活躍を見せたのは途中出場の豊村だった。ルーキーとは思えない冷静なプレーを見せ連続得点。チームを盛り立て、流通経済大に傾いた流れを取り戻した。終盤には中村のロングシュートも決まり、8点リードで勝負の第4ピリオドへ。

 

第4Q、最初に攻勢に出たのは慶大の方だった。酒井の速攻や、虎岩の巧みなフェイクからのミドルなどが決まり6連続得点。開始2分で点差を14点に広げ、相手はたまらずタイムアウトを要求。このままリードを保ち昇格を手繰り寄せたいところであったが、流通経済大も黙ってはいなかった。タイムアウト後から慶大に対し猛攻を仕掛ける。キレのあるペネトレイトやアウトサイドシュートを次々に決め、8連続得点。4分を残し6点差にまで詰め寄った。慶大にとっては苦しい時間帯が続いたが「相手のペースにのまれずに、自分たちのやりたいことをやろうと心がけていました」と語る虎岩を中心にここから気持ちのこもったディフェンスで相手の勢いを止める。活躍を見せてきた酒井がファウルアウトになってしまうも、森川や遠藤(理4・県立横浜平沼高)がこの穴を埋め、つけ入るスキを与えない。全員が死力を尽くしリードを守り切った。そしてついに歓喜の瞬間を告げるブザーが会場に鳴り響く。最終スコアは50-42で慶大の勝利。選手たちは昇格をつかみ取った喜びを爆発させた。

 

虎岩はタイトなディフェンスに加えて、勝負所での得点も目立った。

虎岩はタイトなディフェンスに加えて、勝負所での得点も目立った。

「ディフェンスが成功したのがよかった」という岩崎HCの言葉にもあるように、今日の勝因はなんと言ってもディフェンス面にあったと言える。最終ピリオドで6点差に詰められてからの約4分間、慶大は流通経済大のオフェンスを0点に抑え込んだ。取り組んできた厳しい練習と、昇格に対する強い執念が最終盤でプレーにあらわれ、相手を一枚上回ることができたのだろう。来季はまた1ランク上の舞台での戦いとなり、その激しさも増すだろうが、今日のような自分たちらしいバスケットを貫き、慶大がさらなる高みへと駆け上がっていくことに期待したい。      (記事:岩田 亮)

 

戦っていたのはコート上の5人だけではない。チーム全員で掴みとった昇格だ。

戦っていたのはコート上の5人だけではない。チーム全員で掴みとった昇格だ。

岩崎HC

疲れましたね。ミスやターンオーバーばっかりだったので、あれがなければもっと楽に勝てたかもしれません。相手の主力選手がけがをしていたので、それに救われたというところですかね。相手の選手が整っていたら厳しかったと思います。(流経大への対策は)みんな能力は高いんですけど、特に8番の能力が高いので、そこにタイトにつかせて持たせないというところを徹底的にやらせたのでそれが1番効いたかなと。(そのディフェンスが勝ちにつながったか)そうですね、うちはオフェンス力がないのでディフェンスでまじめにやるというのがリーグ戦からの合言葉でした。ディフェンスからとにかく走るというのが、今日は一個しか速攻は出なかったですけど、ディフェンスが成功したのがよかったと思います。(昇格が決まった時の心境は)もう心境というよりは疲れましたね。もうこういった試合は勘弁してもらいたいです(笑)。(昇格を決めた選手たちへのメッセージは)2年間非常に厳しい練習を、4部ではありますけど、これを目指して相当走らせたりいろいろやってきていたので、よく耐えてくれたし、それが最後の頑張りに出ていたので、素直におめでとうと、良く頑張ったと誉めてあげたいです。

 

虎岩里佳(商4・慶應義塾女子高)

最後まで本当にドキドキしていたんですけど、勝てて本当によかったです。(相手への対策は)8番の選手が要注意だったので、私がフェイスガードをしてそこを抑えることと、1-3-1のゾーンもしてくるということだったので、その準備をしたうえで、自分たちがやってきたことを出そうと話していました。(勝因は)今まで通りディフェンスを頑張ってリバウンドを取ってとにかく走ることができたことだと思います。(4Q苦しい時間帯もあったが)あれは本当に自分たちのペースではなくて、やりたいことができなくて流れを持っていかれてしまったので、相手のペースにのまれずに、自分たちのやりたいことをやろうと心がけていました。(昇格が決まった時の心境は)本当に嬉しかったというのと、ほっとしたという気持ちが大きいです。(4年目でついに3部復帰を果たしたが)1年生のときに4部に降格して、それからずっと3部昇格と言うのを目標にしていたんですけど、なかなか結果が出ずに2年間終わってしまって、3部を知っているのは私たちだけなので、1個下のうまくて頑張っている3年生たちに3部を知らずに4年間終わってほしくないという気持ちもあったので、最後こうやって3部への切符を残せてよかったと思います。

 

酒井亜弥(看4・愛知淑徳高)

本当にスタッフが変わってからの2年間は勝ちたいと思っていたので、勝つことだけを考えて試合に臨んでいました。(序盤からオールコートで当たられていたが)相手をドリブルで抜けることは感じていたので、運ぶときも躊躇なく抜くことを心がけていました。コーチにも抜けるということは言われていたので自信をもってやれていたと思います。(勝因は)私たちは技術はそこまでないですけど、相手に比べて絶対勝つという気持ちがあって、チームがひとつになっていたことだと思います。最後追いつかれそうになった時も、相手の流れは止められたので、そういったチーム力ですかね。(昇格が決まった時の心境は)私はファウルアウトしてしまってベンチにいて正直実感はなかったんですけど、点数を見て、ああ勝ったんだと思いました。(笑) (今日のプレーに点数をつけるなら)今日は本当に緊張していたのもあって、自分のプレーができなかったので点数は低いです。ただ自分ができなくても周りの人が助けてくれたので今日は勝つことができたと思います。(4年生として今までを振り返って)新しいスタッフに変わってから練習もチームの雰囲気もがらりと変わって、悩むこともすごいたくさんあったんですけど、この日のためだけにやってきたという気持ちは誰にも負けないつもりで試合に臨んでいたので、本当によかったです。

 

石原早織(経3・都立日比谷高)

前半から点は取れていたのでそこまで緊張はしなかったんですけど、後半点差を詰められたときはやばいなと思っていました。(その苦しい場面をどのように乗り越えたか)今日はもう4年生が大事なシュートを決めてくれていたので、私はオフェンスはあまり絡めなかったんですけど、その分リバウンドとディフェンスを頑張ってチームに貢献しようとしたら結構うまくいったので、そういった部分ですかね。(点数を取る場面も見られたが)相手の方が背は大きかったのでスピードで勝負するようにしていました。あとはもう一人のセンターとの合わせとか、自分が点を取るというよりは、アシストもうまくいっていたと思います。(勝因は)ディフェンスからオフェンスにつなぐことを目標に掲げていたので、2週間流経に合わせてきたディフェンスが機能して相手に点を取らせなかったのが一番大きな勝因だったと思います。(昇格が決まった瞬間は)3年目にしてようやくつかんだ昇格だったので本当に嬉しかったです。来年は全員知らない舞台ですけど頑張っていきたいと思います。

 

中村実里(文3・八雲学園高)

結構内容的にはミスが多くて、オフェンスも自分たちの流れに持っていけなかったんですけど、慶應のまじめなところを活かしてディフェンスで相手を苦しめることはできていたので勝てたのかなと思います。(相手への対策は)ガードがキーマンだったので、そこにディフェンスのうまい虎岩さんをつけて、そこによってスリーをケアすることと、オフェンスはとにかく速攻を前に出せたら出して、それぞれがドライブをしたらそれに合わせるとか、そういった部分を意識していました。(1番の勝因は)練習量だと思います。夏も相手よりハードな練習をやってきたと思うので、それを信じてやっていました。(昇格が決まった瞬間は)今日は自分のプレーが良くなかったので、3部だやったとは思ったんですけど、今日はダメだったなとも思って、すごい嬉しいんですけど、自分としては悔しさも残る試合でした。

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