第2ラウンドは黒星スタートとなった慶大。中2日で迎えた早慶戦では攻撃的な姿勢を立ち上がりから見せたものの、要所で失点を重ねる苦しい展開に。一時は史習成リック(総1)のゴールなどで点差を詰めるも、終わってみれば3-8で敗戦。勝ち点を挙げることができなかった。
平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
2015年11月3日(火.祝) 17:30F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学3-8早稲田大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 0(16) | 1(12) | 2(11) | 3(39) |
早大 | 2(11) | 2(11) | 4(13) | 8(35) |
※()内はシュート数
「前節の10失点という反省を生かしていいリズムで攻撃ができるように」(江口大輔主将)。その言葉通り、慶大は序盤からゴールへの意欲を前面に押し出していく。
まずは1分、後方から鋭いパスが鈴木啓介(環4)へ。鈴木は緩急を付けて中に切れ込みショットを放つが、GKにセーブされてしまう。その3分後にも鈴木がゴール前で反転してシュートを打つなど、強豪・そしてライバルの早大に対して互角に渡り合う展開に。史の退場でキルプレーとなった際は、永田雅宗(総1)や江口らがミスを誘ってカウンターを仕掛け、時間を消費することに成功した。しかし、数的同数に戻った直後に失点。先制を許して個人技を生かした攻撃が増えると、14分には鈴木が一度足を滑らせながらもゴールを狙う。これを決めることができなかった慶大は、直後に受けた逆襲から追加点を献上。好機を多く作る一方で、わずかな隙を突かれる嫌な展開のまま第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドも、開始早々にGK田中寛之(経2)の脇を突く的確なショットを決められ、悪い流れを断ち切れない。それでも5分、史が見せた。ディフェンスゾーンでパックを拾うと一気に前へ。角度のない位置から放ったシュートが鮮やかに決まり、2点差に詰め寄る。これで追い上げムードが漂い、相手のファウルを誘って再び数的有利に。しかしこれを生かせずに終えると、逆に11分には失点。惜しいシーンが数多く見られたが、決定力に泣く20分間となった。
第3ピリオドでも慶大は果敢な姿勢を見せていくと、パワープレーで迎えた6分。金村知紀(政4)の速い横パスに、鈴木がしっかりと合わせて追いすがる。だが、ここで波に乗り切れないのが今節の慶大。わずか数十秒後に、再び失点を喫してしまう。直後にネットを揺らし返すなど「食らい付いて」(江口)いったものの、それも続いたのは10分過ぎまで。多彩な形から次々と得点を奪われ、点差は5まで拡大してしまう。ラストチャンスとなった史のシュートも枠を外れて万事休す。終盤に力尽き、伝統の一戦で敗北を喫した。
この試合では、パワープレーやキルプレー直後、カウンターなど、状況が変化するタイミングでの失点が目立った。慶大に訪れたチャンスも少なくなかったことも考慮すると、勝負所での集中力に課題を残したといえるだろう。格上との対戦ではどうしても「一対一」(江口)の攻防で後手を踏み、思うような結果を残せていないのが現状だ。それでも、「やり切る気持ちの面だったり、あとは準備の面だったり細かいところを詰められれば、もっといい試合ができると思うので。勝ちに行きたいと思います。」インタビューの最後に発した、主将の力強い言葉を信じたい。
(記事 木下彰)
次節予定
11月7日(土) 14:30F.O. vs明大 @DyDoドリンコアイスアリーナ
以下コメント
江口大輔主将(環4)
(早慶戦という特別意識はあったか)そこまではなかったんですけど、前節の10失点という反省を生かして立ち上がりからいいリズムで攻撃ができるように、ということを心掛けていました。(攻撃的な姿勢は最後まで貫けたように感じたが)最後まで諦めないで貫けたかなと思います。そこはすごい評価できると思います。(早くも第2ラウンドは2試合を消化したが守備面での課題は)一体一の弱さ。相手の選手に一人抜かれてしまうと、必ず数的不利ができてしまうのでまだまだ課題かなと思います。(次節に向けて)負けてしまったんですけど、第3ピリオドの中盤までなんとか食らい付いてやりたいホッケーができていたと思うので、最後までやり切る気持ちの面だったり、あとは準備の面だったり細かいところを詰められれば、もっといい試合ができると思うので。勝ちに行きたいと思います。
史習成リック(総1)
(今日の試合を振り返って)早大に負けると悔しいとしか言えないです。点差に関係なく早大は絶対に勝たなければいけない相手だと思いますので非常に悔しいです。(早慶戦ということを意識したか)毎試合毎試合大事にしていますが、どこのチームが相手かと言えば早大なので、個人的には早大には一番勝ちたいと思っています。(今日の得点シーンを振り返って)いい流れはできていなかったですけれどもシュートを多めに打つということを意識していて前向いて鈴木君がパスをくれて、シュートを打つことは自信がありますのでそこは決めるべきということでゴールを決めることができて良かったです。ですがこういったシーンが足りなかったと思います。
~星取表~
【前半戦】
| 明 | 中 | 東洋 | 早 | 法 | 慶 | 日体 | 日 |
明 | × | △(3-3) | ○(5-0) | ●(1-2) | ○(6-3) | ○(10-1) | ○(5-0) | ○(6-2) |
中 | △(3-3) | × | △(4-4) | ○(2-1) | ○(5-2) | ○(12-2) | ○(7-2) | ○(6-0) |
東洋 | ●(0-5) | △(4-4) | × | ○(4-2) | ●(3-4) | ○(7-3) | ○(9-0) | ○(6-0) |
早 | ○(2-1) | ●(1-2) | ●(2-4) | × | ○(3-2) | ○(7-2) | ○(4-1) | ○(6-5) |
法 | ●(3-6) | ●(2-5) | ○(4-3) | ●(2-3) | × | △(4-4) | ●(3-4) | ○(8-0) |
慶 | ●(1-10) | ●(2-12) | ●(3-7) | ●(2-7) | △(4-4) | × | ●(2-3) | ○(9-2) |
日体 | ●(0-5) | ●(2-7) | ●(0-9) | ●(1-4) | ○(4-3) | ○(3-2) | × | △(2-2) |
日 | ●(2-6) | ●(0-6) | ●(0-6) | ●(5-6) | ●(0-8) | ●(2-9) | △(2-2) | × |
【後半戦】
| 明 | 中 | 東洋 | 早 | 法 | 慶 | 日体 | 日 |
明 | × | ○(7-3) | ○(4-1) | |||||
中 | × | ○(7-2) | ○(10-4) | |||||
東洋 | × | ○(5-3) | ○(10-0) | |||||
早 | × | ○(6-4) | ○(8-3) | |||||
法 | ●(3-5) | ●(4-6) | × | |||||
慶 | ●(0-10) | ●(3-8) | × | |||||
日体 | ●(3-7) | ●(2-7) | × | |||||
日 | ●(1-4) | ●(4-10) | × |
※2回戦総当たり
~勝敗と勝ち点~
勝 | 分 | 敗 | 勝ち点 | |
明 | 7 | 1 | 1 | 22 |
中 | 7 | 2 | 0 | 23 |
東洋 | 6 | 1 | 2 | 19 |
早 | 7 | 0 | 2 | 21 |
法 | 2 | 1 | 6 | 7 |
慶 | 1 | 1 | 7 | 4 |
日体 | 2 | 1 | 6 | 7 |
日 | 0 | 1 | 8 | 1 |
明:明治大学 中:中央大学 東洋:東洋大学 早:早稲田大学 法:法政大学
慶:慶應義塾大学 日体:日本体育大学 日:日本大学