2010年11月30日@国立代々木競技場第二体育館
慶大‐徳山大
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 26 | 33 | 26 | 36 | 121 |
徳山 | 18 | 22 | 16 | 23 | 79 |
慶大のスタメンは、二ノ宮主将(環4)、酒井(環4)、岩下(総4)、家治(環3)、中島(総1)。
1Q序盤、慶大はミスがかさみリーグ戦からの課題だった入りの悪さを感じさせたものの、すぐさま二ノ宮がスリーポイントで応戦。酒井、岩下、家治と着実に点を重ねるが、徳大もアウトサイドを攻めたて必死に食らいつく。しかしその後も慶大の連続得点で、26-18と慶大リードで1Qを終える。続く2Q、徳大のタイトなディフェンスに苦しみながらも、酒井、岩下とインサイドで得点。そして二ノ宮の連続スリーポイント、酒井の気迫溢れるプレーで相手のファウルを誘発するなどして慶大がリードを広げ、59-40で2Q終了。
後半も慶大優位の展開。3Qでは、桂(政2)、中島、蛯名(法1)と1・2年生が得点を量産。対する徳大は慶大の高さにリズムが狂い、なかなか慶大を捉えることができない。慶大のファウルがかさみ徳大にフリースローを許すも、慶大ペースのまま3Q終了。4Q、序盤から岩下のインサイド、酒井の速攻で加点。すかさず徳大はタイムアウトを取り立て直しをはかるも、慶大はさらに得点を重ね、そのまま徳大を一気に引き離し121-79で試合終了。
「相手の気迫に対して後手に回ってしまった」(酒井)とのように、出だしこそもたついたものの、目標としている120点ゲームでインカレ初戦を飾った慶大。今日の試合、二ノ宮はファウルアウトこそなったが3P6本の活躍を見せ、四年生としての気迫を感じさせられた試合でもあった。次の相手は関西大学。毎年定期戦を行っていることもあり、相手のパターンなどを知っているとはいえ「かなり良いチーム」(岩下)と侮れない。今日の反省点を修正し、慶大は第二戦に臨む。
By Miki Takanezawa
佐々木HC
ちょっと心配ですね、あんなにディフェンスが悪いと。オフェンスは120点を目標にしてたんでまあいいんですけど、失点は20点ぐらい多いですね。(入り方が難しかったのか)というか、うちのチームディフェンスが1対1にどうしても弱くて、ドリブルでやられてるとこの対応が最後まで上手くいかなかったですね。(リーグ戦が終わってインカレまでやって来たこと)ディフェンスと、青学に対抗できるだけの体力をつけるための走る練習をやって来たんですけど、まあ思い描いてた半分ぐらいしか成果は上がらなかったですね。(優勝するためにどこを鍛えるのか)ディフェンスのあとのリバウンドなんですね、それを一発で取れないことが敗因になっていることが多いので。どうしてもほかの連中が岩下に頼りきりになっちゃって、そこがまだ徹底されてませんね。(岩下については)リーグ戦の途中から岩下の1番悪い面が出ている気がしていて。技術的には心配していないんですけど、どうしても気持ちの優しさというのがプレーに出ていますね。まあ夏に足首を怪我したというのが、大きな原因になっているとは思うんですけど。インカレ前の練習では、よかった時のイメージでとにかくチャンスがあったらダンクしろと。足の心配を吹き飛ばす、身体のバランスを整えるためにもそれが絶対必要だよと。そういうことを言うと彼はやってくれるんですよ。だからもうちょっと時間が欲しいなって感じですね。あと2週間ぐらいあればもっとよくなると思うんですけど。やっぱり足首を痛めたことで心の方も身体の方も消極的になっているのがちょっと心配ですね。(去年と比較して得点力は)得点力はすこぶる悪くなってますね。というのも今はアウトサイドシューターが安定してない。去年は田上が大事な試合のときには中距離シュートを相当決めてくれましたんで、今年はそれを家治とか酒井に期待しているんです。まあ家治はだいぶそういう感じが出てきましたけど、酒井はまだちょっと不安定なので、中島にそれを少し期待してるんですけどまだちょっと荷が重いですね。まあ十分頑張ってますけどね。(ディフェンスは)ディフェンスは二ノ宮が相当相手にプレッシャー掛けますんで、そういう意味で、周りにはもうちょっとパスラインを狙って冒険していいよと言ってるんですけど、なかなかそれが出てこないですね。せっかくああいういいガードがいるんだから、隣が頑張ればもっといいディフェンスになると思いますよ。(1年生に期待する部分も大きいのでは)1年しかいないんですよ。入試の関係で補強が出来ないのでね。久々に1年のいい連中が入ってきてるので、今年1年頑張ればこの先2年3年といい戦績を残せると思うんですよね。そういう意味で言ったら、今年は4年の3人が自分のこともそうですけど、チームに財産として遺していく。それに十分値する1年がいるわけですから、もうちょっと積極的に4年生が暴れて、最高学年というのはこういう風に暴れるんだよ、というのを教えられればいいと思うんです。1年生の練習は素晴らしいですからね。一生懸命やってくれますから。伸びる要素はいくらでもあるんです。
二ノ宮主将
(初戦の手ごたえは)試合全てにおいて、皆のアジャストがすごく悪かったのでそこが反省だと思います。でも悪いことだけではないので、明後日の試合に向けて明日心と体を切り替えていきたいです。(個人的には)いつも通りでした(笑)。(速攻がなかなが決まらなかったですが、オフェンスは)やはりいい形のリバウンドがとれてなかった、今日はディフェンスで1対1で結構決められていたので。相手に辛い体勢で打たせて、リバウンドを取って走るのがうちのスタイルなので、それが数少なかったのが反省。そこは明後日修正しないとこれから勝てないと思うので、切り替えていきたいです。(明後日の関大戦は)定期戦を毎年やっていることもあって、お互い知り尽くしている部分もあるので、気持ちで負けないようにして慶應のバスケを展開できれば絶対勝てると思うので。気を抜かずに最初から全力でやっていければと思います。
酒井
インカレの初戦ということで波に乗りたいということで試合に臨んだんですけど、相手の気迫に対して後手に回ってしまったかなとは思いますね。でもトーナメントは勝ちが1番大切なんで、そういう意味では勝ててしかも目標である120点を取れたんで、そこはよかったかなと思います。(ディフェンスの出来は)うちは早い展開に持っていくんで、必然的に点数が増えてしまうんですけど、でも外のチェックが甘かったりするんで、そこは課題かなと思います。(インカレまでに取り組んで来たことは)リーグ戦は最後にようやくメンバーが揃ったという感じだったので、チームとしての精度、息の合うプレーというのを合宿とかを経て高められたかなとは思うんですけど、ただちょっと初戦ということで受けに回った部分があって、練習でやって来たことが発揮出来なかったかなと思います。(優勝するために必要なことは)うちの持ち味であるチームワークや団結力といった部分で、ベンチメンバーも出てるやつらも応援してるやつらもまだ足りていないです。最終的には青学との勝負になると思うんで、そういう意味で、部員40名という力は青学にはないと思うんで、そういった所で相手を上回れたらと思います。(関大戦に向けて)インカレは4年生の強い想いというのが試合を大きく左右すると思うんで、まずは僕ら3人が強い気持ちでプレーしたいと思います。そして、ベスト8、最終日まで残れるように気合い入れてやっていきたいと思います。
岩下
ディフェンスが全然だめで、入りとして課題が残る試合だったと思います。(リーグ戦が終わってからインカレまでの間の調整は)だいぶ雰囲気がいい状態で練習が出来たんですけど、そういった中で一戦目から全力を出していこうってチームで言ってたんですけど、それがちょっと体現出来なかったので苦い試合だったかなと思います。(ディフェンスについて)基本的なところでディフェンスがうまく機能しなくて、相手のスピードでちょこまかやられちゃったっていうのが…問題があります。(関大戦に向けて)次からはこういう簡単に終わるわけじゃないんで、関西大学って僕らも慶関戦でやっているのでちゃんと知っているんですけど、かなり良いチームで。修正して明日切り替えて、とにかく自分たちの全力が出せるようにしないと勝てないなと思います。
中島
(初戦の手ごたえは)インカレの入りということで最初を大事に持って行きたかったんですけど、ちょっとその点では良くなかったかな、と思います。後半になってちょっと体動いてきたんですけど、ちょっと自分の中で悪い雰囲気になってしまっていい調子までにはならなくて不本意な試合でした。(所々に通用した部分はあったと思いますが)相手が小さいのでリバウンドは必ずとらなければならないので、今後もっと身長も体も強くなってくるので、もっとがんばらないと。(4年生最後の学生大会、プレッシャーは)普段はそういうのはないんですけど、今日はちょっとそういうのを意識してしまいました。でも今日1試合やったので、次の試合からはアジャストしていけるようにしていきたいです。
蛯名
練習したリズムっていうか早い展開に持っていけなかったのと、個人的な話なんですけど試合の流れに乗りきれなかったことが悔しくて。明日は中日なんでそこで切り替えていきたいと思います。(リーグ戦が終わってインカレまでの調整は)セットプレーとかでもたつく場面があったのでそこを反省して。明後日もう一回気持ち切り替えていきたいと思います。(関大戦に向けて)今日はミスが多かったのでそれを減らしてチームに貢献したいと思います。
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