土壇場で逆転し、残留を勝ち取った入れ替え戦からちょうど1ヶ月。集大成とも言えるインカレが幕を開けた。試合は立ち上がりから主導権を握り、金村知紀(政4)、鈴木啓介(環4)らの活躍で得点を奪っていく。終わってみれば6点差の快勝。本日行われる、2回戦の早慶戦に向けて弾みを付けた。
第88回日本学生氷上競技選手権大会 1回戦
2016年1月6日(水)18:00F.O. @今市青少年スポーツセンター(日光)
慶應義塾大学8-2北海道大学
Period | 1P | 2P | 3P | Score |
慶大 | 2 | 3 | 3 | 8 |
北海道大 | 0 | 2 | 0 | 2 |
第1ピリオド、いきなりキルプレーを強いられた慶大だったが、相手に素早くプレッシャーを掛けることで得点を与えない。その後は押し気味に試合を進め、次々とシュートを放っていく。すると6分、シュートのリバウンドを金村が確実に決めて先制。リードを奪っても攻撃の手を緩めない慶大は、11分に滝智弥(政1)が追加点を挙げる。終盤には二度数的不利になるが、無失点で切り抜けて第2ピリオドへ。相手のシュート数をわずか一本に抑えた。
キルプレーから始まった第2ピリオド。早々に江口大輔主将(環4)のシュートが止められると、直後に失点してしまう。だが、以降は再び猛攻を開始。相手に的を絞らせず、滝、金村、小池玲央(環3)のゴールで突き放す。タイムアウトを経て得点を許したものの、着実に時計の針を進め、3点差でインターバルに入った。
第3ピリオドは積極的な立ち上がり。テンポ良くパスをつないでゴールに迫っていくも、ネットを揺らすことができない。逆にミスからカウンターを浴びる場面も見られたが、決定機は作らせず。すると、この日何度も得点に絡んだ鈴木と金村の連携から、さらに2点を追加。キルプレーも危なげなく乗り切り、余裕のある試合運びを披露する。そしてダメ押し点を奪ったのは江口だった。味方からのパスをダイレクトでたたき込んでタイムアップ。快勝を収めた。
チャンスをきっちりと得点に結びつけ、終始優位にゲームを進められたのは大きな収穫だ。次なる相手は宿敵・早大。関東大学リーグでは二度敗れているが、一発勝負の舞台では何が起こるか分からない。過密日程をポジティブにとらえ、勢いに乗ることに期待したい。
(記事 木下 彰)