【ソッカー女子】関東リーグ第4節 今季最多失点での完敗 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18戦

前節は今季初得点、初の勝ち点を記録した慶大。初勝利を目指して試合に臨んだ。試合が動いたのは16分。相手のカウンターからオウンゴールを献上した。さらに、後半に入っても2失点し、攻撃陣も不発のまま試合終了。今季最多の3失点での完敗となった。

 

 

第22回関東女子サッカーリーグ 第4

2016/5/8(日)11:00KO@フロンティアサッカーフィールド

慶應義塾大学0-3ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18

 

【得点者】

[ジ] 16分 オウンゴール

   63分 佐藤 瑞夏

   76分 市瀬 千里

 

慶大出場選手

 

GK野村智美(総3・作陽高)

DF田中康子(総4・常盤木学園高)

DF宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)

DF井原美和(薬2・大和高)

DF鈴村萌花(総2・村田女子高校)→HT 下山田志帆(環4・十文字高)

MF宮川渚(理4・成城学園高)→68中島菜々子(総2・十文字高)

MF栃木栞(環4・十文字高)

MF工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)

MF松木里緒(環1・常盤木学園高)→68分加藤楓琳(総1・常盤木学園高)

MF庄司夏穂(総1・聖和学園高)→87齋藤宇乃(理3・慶應義塾湘南藤沢高)

FW志鎌奈津美(環2・常盤木学園高)→82竹内瑞穂(理4・フェリス女学院)

 

 

前節はオウンゴールではあるが、初得点を挙げた慶大。今節はチームとして得点を奪うことを目指し、さらに勝ち点3を獲得しようと試合に臨んだ。 

前半はロングボールで相手の裏を狙う。3分に最終ラインの宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)のフィードを右に流れた志鎌奈津美(環2・常盤木学園高)が収める。センタリングを上げるが中で待っていた宮川渚(理4・成城学園高)には合わず。試合が動いたのは16分。カウンターから最終ラインの宮田が振り切られると野村智美(総3・作陽高)と1対1に。冷静にループシュートで狙ってきたボールはバーに救われたものの、戻ってきた宮田がクリアしきれずにオウンゴールを献上してしまう。取り返したい慶大は27分、FKを獲得すると、こぼれ球を庄司夏穂(総1・聖和学園高)がシュート。しかしうまくミートすることができない。また、30分には松木里緒(環1・常盤木学園高)が右サイドから切れ込んで左足でシュートを放つがキーパー正面。42分にもスローインを受けた工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)が前を向いてシュートを放つがボールは威力なく簡単に処理されてしまう。44分には庄司が松木へとつなぐとゴールライン際で粘りながら中へ送り、宮川がシュートするが、相手DFの気迫のブロックにあい、枠をとらえきれず。自陣の守りを固めてカウンターを狙ったものの前線でうまくボールが収まらず、決定的なシュートが少ないまま前半を折り返した。

 

 

後半開始とともにケガから復帰した下山田志帆(環4・十文字高)を投入。攻守に厚みが増してくる。すると、47分にCKを獲得。一度はクリアされるが、栃木栞(環4・十文字高)が再びボールを中へ送ると直接ゴールの方向へ飛んでいく。しかし、これはゴールネットの上へ。徐々に押し込まれる展開になると、63分に右サイドを崩されて失点してしまう。さらに、76分にはCKをヘディングで合わせられる。一度はバーに救われるが、跳ね返りを再び頭で押し込まれて点差は3点に広がる。なんとか得点したい慶大は、78分に交代出場の加藤楓琳(総1・常盤木学園高)が最終ラインから敵陣ペナルティーエリア内に放り込むと、庄司がファーで反応し頭で合わせるが、キーパーに正面でセーブされてしまう。さらに、80分にはFKを相手キーパーがはじいたところを詰めるが枠をとらえきれず。合計5人の選手交代を行ったものの現状を打破することができずに試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 

まさに「攻守ともに完敗」(岩崎監督)だった。今節までの得点数はわずかに1。それもオウンゴールによるものであり、流れの中からの得点は無い。「シュート数が少ない」という田中康子主将(総4・常盤木学園高)の言葉のように、そもそも打たなければ入らないことは明らかだ。また、攻撃面が改善されることで、守備の負担が減るというメリットもある。次節の東京国際大戦の後には創部10周年記念式典が催される。ぜひとも笑顔で式典を迎えたいものだ。

 

(記事 熊谷健二)

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(今日の試合を振り返って)完敗ですね。攻守ともにサッカーで完敗でした。(今季最多失点となったが)そうですね。得点も取っていないので。1点2点というのはあまり変わらないけれども勝負所で全部取られていて、相手のシュートが多かったわけではないですが、チームとして狙いが明確で、それにやられたという感じです。(いつもより多くの選手を出していた)尾瀬の遠征を挟んで良い選手はどんどん出していこうと。チームとしてまだ完成しきれていないというか、乗り切れていないので、そういう意味ではいろいろな選手が出たというのは良いことだと思いますが、もっともっとサッカーで成長していかないと今日みたいな相手には勝てないと改めて現実を見せられたという感じです。(遠征での手ごたえは)遠征でも大量失点したりといった同じような課題が出ていて、それを修正する時間もあまりなかったので、次の1試合が大事かなと思います。次に向けてどれだけやれるかが勝負になります。(次節に向けて)逆に言えば、今日は完膚なきまでやられて、自分たちの立ち位置を見つけることが大事で、最初の3試合は自分たちのやり方がわからなかったり、自分たちが上がってきたチームということで油断があったと思いますが、今日みたいに油断なく厳しくやってくるチーム相手に対してはこのくらいのチーム力しかないことがわかったから、1週間サッカーのところで戦うための準備をしっかりとしたいです。だから、次の東京国際大戦は女子部10周年の記念式典の日でもありますが、そこに向けてしっかりとやっていきたいと思います。

 

田中康子主将(4・常盤木学園高校)
(
今日の試合を終えて)初めて3失点という大差で負け、これまで積み重ねてきたものも出せなかったということが悔しかったです。(上手くいかなかったところは)今週はレギュラーチームが2つに分かれて練習していたので、その中でも上手くコミュニケーションをとって合わせられなかったことは反省点だと思います。(交代選手が何人か入ってメンバーが変わったことで連携が上手くいかなかったということはあったか)今までもメンバーが変わったことがあった中で上手くやれていたので、メンバーが変わったからと言う訳ではなく、チームとしての戦い方をはっきり出来なかったから今日の様な結果になってしまったんだと思います。今日はそこが上手くできなかったし、相手のレベルの高さに上手に対応することができなかったです。(ここまでオウンゴールの1得点のみの攻撃面について)やっぱり得点するためにはシュートを打たないといけないけれど、シュートの数が少ないというのも現状としてある。シュートまでの過程も大切だけど、いくつかチャンスもある中で決めきれないということも今は課題だと思います。(次節に向けての意気込み)次節に向けては、まず今日の反省をしてしっかり調整をし、得点も少なくまだ勝ち点3を取れていないので、次こそ点をとって勝てるようにもう一度気持ちを切り換えて、またチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

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