第3回対談はDF松本彩花(#30経4=慶応女子)、AT早乙女華子(#1 経4=慶応女子)の4年生コンビ。松本はDF、早乙女はATのポジションリーダーとして活躍しています!ポジションリーダーとしてのお話はもちろん最後の早慶戦への思いも伺いました!
———まずは、お互いを他己紹介という形で紹介してください。
早乙女→松本:DFのポジションリーダーで、もともとMDだったんですよ。なのでどっちもやるって選手だったんですけど、3年生の途中からDFになって、元からDFの素質があったのと彼女の長所としてグラウンドボールの予測とその反応というのがあって、ボールを奪うDFの要ですね。人柄については(笑)なんだろう・・・結構いい人だっていうのが顔に出てると思うんですけど、優しくて周りに対しても人当たりが良くていつも仲間に囲まれているような人ですね。
松本→早乙女:プレー面ではミスボールへの処理がすごい強みだなと思います。結構プレーも似てたりするんですけど、結構ヒヤヒヤするシーンでも早乙女がいれば取ってくれるっていう安心して見てられる存在です。あとはDFの動きを見て中にカットに入ってシュートを決めるってのが上手な選手でそういう得点も期待しています。人柄はデキる人って感じです。学年ミーティングでも司会とかを務めててみんなのまとめ役みたいな存在で本当にポジションリーダーっていう立場が合ってるなと思います。
———六大学戦を振り返って
早乙女:浮き沈みが激しいっていうのがすごくあって、まだあんまりチームとして出来上がっていない状態で、その日の選手一人一人のコンディションの良し悪しが大会の結果に響いちゃったなって感じました。
松本:最後の2戦(早大戦と法大戦)は引き分けだったんですけど、その試合は DF陣のミスから始まった失点が多くて、早慶戦に向けて高めていかなきゃいけないなという反省の残る大会でした。
———印象に残った試合は?
松本:立大戦かな・・・
早乙女:立大戦よりも最後の法大戦が逆に記憶に残ってて、私たちの中では勝たなきゃいけなかった試合でなかなか勝ちきれなくて、原因はATにもあって、私たちATは10得点をいつも目指してるんですけど、なかなか試合で体現しきれてなくて。やっぱり勝てないのは得点をあまり取れていないというのが大きいと思うので、DFのミスもあるかもしれないけど、DFが奪ってきてそのボールを私たちが決めきれていないというのも勝ちきれなかったり、負けてしまう原因なのではないかなと思います。
松本:法大戦は勝たなきゃいけない試合で、シーソーゲームになって焦りもあったし、勝てた試合だったのに引き分けだったのは悔しいです。
———三校合宿に関して
松本:一人一人が試合経験を積めたのが良かった。
早乙女:いろんなレベルのチームと試合ができて、レベルが劣るチームにはいかにして完全に勝ち切るゲームをするかというのは学べました。また、上のチームにはどうやって食らいつくかっていうのと、強いチームとやると同点になってしまうので、そこを最後どう勝ち切るかを考えました。結果はあまり良くなかったです・・・
松本:そうだねー、結構1日でたくさん試合ができたことにプラスして、夜にミーティングで今日やった試合をみんなで確認して、話し合いあう時間ができて結果云々ではなくすごい充実していました。
早乙女:個人でもしっかり課題に向き合って、勝負勘を養うために試合経験を積めて、チームでもミーティングと試合を3日間できたので良かったです。
松本:こんな機会なかなかないので良かったです。
———ポジションリーダーになった経緯は?
松本:中学高校でも運動部に所属してたんですけど、本当に平部員中の平みたいな感じで(笑)、人柄的に前に立つっていうよりはサポート役をするタイプなんですけど。あれ、なんでなったんだろ・・・笑
早乙女:だからこそだよ
松本:だからこそ、「やってみたら?」って言われて周りに後押しされて。自分としても4年生として最後の一年部活動に対して、日本一やチームを良くするためになんらかの形で貢献したいなとは思っていたので、リーダーシップをとるとかやったこともないので、やってみようかなと思ってリーダーになりました。
早乙女:私はもともと、逆でまとめたりするのは嫌いではなくて、リーダーへの抵抗はなくて、1年生の最初からずっとATをやってたのでこのポジションに愛着があって、だったらリーダーになりたいなと思って立候補させていただきました。
———ポジションリーダーの仕事は?
早乙女、松本:自由度高いんでなんでもできますね
早乙女:日々のルーテイーンワークのところで言うと、ポジションリーダーは幹部の一部なので練習内容を主将(渡邉=#44法4・慶應女子)副将(浅野=#54環4・国際基督教大付)と練習をどう進めるかとか今の状況に関して集まって話し合っています。
松本:DFは団体で動いて奪っていくものなので、みんなの共通認識が一番大切なので、朝30分早く集まってこういうテーマで話そうっていう会を開いてみたり、自由度高いです笑
———同じポジションでの期待の選手は?
松本:私はひろな(飯豊=#70政3・慶應女子)です。彼女も今季からDFになった選手なんですけど、すごいグラボもよく取ってくれて当たり方も上手で、本当に今季始まってからどんどん調子を上げている選手で期待してます。
早乙女:さわこ(西村=#33経2・慶應女子)です。いままでラクロスをやっていたっていう経験と彼女の持ち味は客観的に見てて視野が広いとこです。なので今はやってないんですが、ボールを外から中に入れる選手になれるんじゃないか?と思っています。そこを伸ばしてあげたいなって思います。
———主将はどんな人ですか?
早乙女、松本:力が強い(笑)あとメンタルも強い。
早乙女:本当に推進力があって、とにかく前向きで、みんなに対しても「前向きでいようよ」って伝えてます。男みたい・・・(笑)本当に力強い主将です。
松本:近くで見てて主将ってプレー面で戦術的にこうやろうって指示するだけではなくて、ラクロス協会の事務面もやったり、トップチームの戦術だけでなくチーム全体を見渡していて。仕事量とか本当大変そうだなと思っているんですけど、彼女はそれをなんなくこなしていて、すごいバイタリティがあるというか常に前向きなのでこっちも支えようって気持ちになります。
———4年生はどんな学年ですか?
早乙女:シュールです(笑)ラクロスってユニフォームが可愛くて派手なイメージがあるんですけど、私たちの学年は本当にシュールでいろんな人たちがいます。超文学女子っぽい人もいれば、りっぴ(渡邉)みたいな子もいれば、副将みたいな子もいます。本当いろんな人がわらわら集まってきた結果シュールでカオスになりました(笑)
松本:学年ミーティングがやたら長い学年で、いい点としては物事を決めるときに絶対みんな妥協しないんですよ。
早乙女:考える学年なんですよ。考えて考えて考えて分からなくなって一周して元の所に戻るっていう(笑)でもその過程がないと誰かしらが納得できていないのはそれはそれで、普段からいろんな意見が言えるような気が強い人もいないのでそこはミーティングは話し合わないと後々大変になるので。
松本:始動前とかこのインタビューをした部屋に集まって、濃いミーティングをしました。
———今年の早慶戦は、慶大の10連覇がかかった特別な一戦になります。そのため、今回の早慶戦前インタビューではどの対談でも10という数字にちなんだ質問を一つさせていただいていこうと思います。10年後何をしていると思いますか?
早乙女:今私たち21歳だから31歳か、できれば結婚もしてたいし、子供も欲しいし、でも働いていたいかな。
松本:私も働いていたい!仕事はずっと続けていたい。
早乙女:今就活やってるから、そういう話になりやすいんですけど。
松本:10年後か・・・想像つかないな。
早乙女:「学生時代が一番良かった」っていう社会人にはなりたくないなって思ってて。楽しめるか楽しめないかは自分次第なので、社会人生活を謳歌しつつ家庭を持って、「今が一番楽しい」って言えるようになりたいです。
松本:私は海外旅行に年2回行きたいです。
早乙女:(笑)
———行きたい所は?
松本:ヨーロッパです(笑)そんな感じです。
———早慶戦はどんな舞台ですか?
松本:リーグ戦はブロック戦からFINALに行ったりとたくさん試合があるのに対して、全く違う雰囲気です。ホーム(日吉)で友達や知ってる人などたくさんの人が応援に来てくれる試合って今後なかなかないと思うので、そういう意味では特別感のある試合です。
早乙女:リーグ戦は長期戦なんですけど、早慶戦は年に1回しかなくて。私たち特に最後の学年で、本当にこの一回の早慶戦で終わりだと思うので特別な思いを持っています。あとは伝統がある試合ですし多くの人が来ると思うし、多くの人が関わっていると思うんで、歴史ある重要な一戦だと思います。
———相手の早大のイメージはどうですか?
早乙女:チームとしては敵対しているんですけど、中身を見るとちょくちょく知りあいがいて、本当にいい子たちばかりで的ではあるけれどそんん系できる部分は多いです。それこそ今年相性が良くないっていうのは、早大は組織としてきちんと動けていて、完成度が高くて、そういう部分はどうやってやっているのか教えて欲しいくらいです(笑)
松本:私も早大のDFを尊敬している部分がたくさんありますね。
早乙女:吸収できる部分は吸収して、でも早慶戦でやる以上は勝たなくちゃいけないので、もちろんスカウティングをして絶対に穴があるんでそこを突き詰めて勝ちたいなと思います。
———最後に早慶戦への意気込みと応援してくれる人たちに一言お願いします。
松本:10連覇がかかっているのと、最上級生というのでプレッシャーはあるんですけど、いろんな方々が10連覇に期待してくださってる中で絶対に勝ちたいなって思いがあります。その中で早大に勝ちきることが目標です。早慶戦は応援してくださる方々の声援って本当に力になるので、本当にぜひ来てください!
早乙女:私が出場する立場では最後の早慶戦なので、10連覇に向けて勝ちたいですし、勝つことに向けて自分が何ができるのかしっかり考えていきたいです。ぜひ見に来てください!まだラクロスを見てない人もいるとは思うんですけど、最初はなんだこのスポーツはって思う人もいますが、知れば知るほど面白いスポーツだと思うので、ぜひ早慶戦っていう慶應をホームにしている試合でラクロスについてちょっとでも知ってくださると嬉しいです。いつも来てくださっている方はみなさんの応援が私たちの力になっているので、今回も熱い応援期待しています!
———お忙しい中ありがとうございました!
(取材:森田 悠資)