慶應スポーツ新聞会

【ソッカー女子】関東リーグ後期第3節 生みの苦しみ…目指すサッカーで先制も6失点大敗 日テレ・メニーナ戦

 

敗れたものの後半の45分間では決定機を多く作り出した早慶定期戦から中3日。目指すサッカーが見え今季初勝利への期待が高まる中、慶大は開始わずか6分で松木里緒(1・常盤木学園高)が先制点を挙げる。しかしその1分後に同点を許すとその後も相手攻撃陣を止められず、終わってみれば6失点の大敗。苦しい戦いが続く。

 

22回関東女子サッカーリーグ 後期第3

 

2016/07/10()16:00KO@ヴェルディグランド

 

慶應義塾大学1-6日テレ・メニーナ

 

【得点者(アシスト者)

〔慶〕6 松木里緒(中島菜々子)

〔メ〕7分 植木理子(船木和夏)20 菅野奏音(植木理子)32 岩崎心南(山本柚月)61分 植木理子、66 小野奈菜(菅野奏音)902 箕輪千慧

 

◇慶大出場選手

 

GK野村智美(3・作陽高)

DF工藤真子(1・日テレ・メニーナ)

DF田中康子(4・常盤木学園高)

DF宮田あずさ(4・文京学院大学女子高)46分加藤楓琳(1・常盤木学園高)

DF庄司夏穂(1・聖和学園高)

MF栃木栞(4・十文字高)

MF下山田志帆(4・十文字高)

MF松木里緒(1・常盤木学園高)

MF中島菜々子(2・十文字高)77 勝木日南子(1・大和高)

FW堀井美月(4・常盤木学園高)

FW宮川渚(4・成城学園高)57 井原美和(2・大和高)

 

 

定期戦の敗北から中3日。早大相手に後半の45分間は目指すサッカーを披露できていただけに、今節でのリーグ初勝利に期待が懸かった。その定期戦後半と同様に、古巣対戦となる工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)は右のストッパーに、下山田志帆(環4・十文字高)は右サイドハーフに入った。

 

試合開始早々、慶大はいきなりピンチを迎える。下山田から田中康子(総4・常盤木学園高)へのバックパスが短く、相手に奪われてしまう。1対1の局面を迎えるが、ここは守護神・野村智美(総3・作陽高)のセーブで切り抜ける。すると、慶大が先に試合を動かした。6分、相手ゴール前で華麗なパスワークを見せ、最後は中島菜々子(総2・十文字高)のラストパスを受けた松木里緒(環1・常盤木学園高)が左足を一閃。これが右下隅に決まり、慶大が幸先よく先制する。ところがそのわずか1分後だった。相手に強引なドリブルで左サイドを突破され、クロスを合わせられて同点に。20分にも今度は右サイドで相手のドリブルに体を寄せ切れずに突破され、折り返しから失点。あっという間にリードを許してしまった。32分には完全にディフェンスラインの裏を取られ失点。得点直後の失点で流れを相手に渡してしまうもったいない前半となった。

 

後半開始から、精彩を欠いていた宮田あずさ(環4・文京学院大学女子高)に代えて加藤楓琳(総1・常盤木学園高)を投入。しかしその加藤も試合に上手く入りきれず、相手に狙われ続けてしまう。61分にはゴール前でクロスをクリアしきれずに相手に仕留められ4失点目。その5分後にはコーナーキックからコンビネーションプレーで5点目を奪われる。何とか反撃したい慶大は途中出場の井原美和(薬2・大和高)が何本かゴール前にクロスを供給するがゴールにはつながらない。77分、中島に代わってピッチに送り込まれたのは勝木日南子(総1・大和高)。この時点で、ピッチには1年生が5人立つことになった。しかしその勝木も試合の流れを変えることはできず。アディショナルタイムには今季最多失点となる6失点目を喫し、慶大はまたしても勝ち点3を奪うことができなかった。

 

後期第2節、早慶定期戦、そして今節と3試合連続でゴールを奪うことに成功した慶大。それも全て流れの中からのゴールである。前期のゴールが相手のオウンゴールによる1点だけだったことを考えると、攻撃面では確実に進歩している。その一方で、後期3試合と早慶定期戦で17失点を喫しているのもまた事実だ。きれいな形でのゴールをこの試合では奪えたが、守備では相手に激しく寄せたり体をぶつけるなど、まだまだ泥臭さも求められる。前期の総失点数7はすでに大きく超えてしまった。だが、その少なさを岩崎陸監督は「自分たちがボールを持たなかったから」と話す。つまり、慶大の目指す「自分たちがボールを持つ」(岩崎監督)サッカーができつつあるからこその3得点17失点でもあるのだ。この過程は、慶大がもうワンランク上のレベルへ行くための生みの苦しみと言える。形の見え始めた攻撃と、耐えきれない守備。その歯車が噛み合ったとき、慶大の今季初勝利が見えてくる。

 

(記事 小林将平)

 

 

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

 (今日の試合を振り返って)うーん…勝てないですね。前半、別に悪くなかったけどサッカーをしていないというかちょっとしたところでミスで点を取られて自分たちの良い流れを失ってしまうというのが繰り返しで。チームとしては早慶戦でああやって流した悔し涙をそれが一つ自分たちが成長していく機会としたのに、メニーナとこういう試合をしてしまったのは本当に申し訳ないなと思います。(すごく良い形で先制点を取っただけに直後の失点は防ぎたかったが)そうですね。まあ1-6で負けてゲームコントロールも何も無いんですけど、それが今そこでしっかり守ってもう一回流れを掴んでいくというところの勝負強さというのが今まだ自分たちは無いのかなと思いました。(少しボール保持者への寄せが甘いように感じたが)メニーナだってそんなにボールに対して来ていなくて、自分たちは本当にある程度余裕を持ってできるはずだったんだけど、全体的な運動量だったり球際の激しさだったりも含めて、早慶戦の後半みたいなのはどうやったら出てくるのかなとは、自分も今はちょっと分からないですね。(それは定期戦から中3日で迎え体力的なきつさやメンタルの切り替えがうまくいかなかったなどがあったのか)いやいや。そんなことを言っていたら自分たちは早慶戦を無駄にしてしまうし、大学リーグではこうやって土曜日と水曜日と日曜日開催という試合は一番最初のところで来るので、もしそれで体力的にきついとかメンタル的にそれで切れちゃうっていうんだったらインカレベスト4なんて自分たちは目指せないと思います。(後期3試合と定期戦で計17失点。フォーメーションを変えて結果的に機能していないのかなとも思うがどう立て直すか)いや、まずその17失点よりも自分たちの流れの中からの3得点というのをまず重視するべきだと思っています。帯に短したすきに長しのところを今は人の配置で調整しているけれど結局やるのはピッチの中でのサッカーであって、今日のメニーナとやっても一目瞭然で今までだったらディフェンスラインのところで奪ってバンと跳ね返して自分たちがボールを持つというところのリスク、取られるというリスクを回避していたわけだけれども、それをやっていたら個人の成長はやっぱり無いし、これ以上自分たちは伸びていかないというか、(インカレ)ベスト4には届かない。今日の試合を見ても個人の技術が、メニーナのような個人で本当に戦える選手が集まったチームに一人一人が相手を凌駕するくらい勝てるかと言ったら、それを今から目指すのは違うと思うけれども、ただ自分たちのある程度の枠組みの中で最低限相手と戦うだけの技術は身に付けないと。それが自分たちの失点、今日の最初の3失点なんかまさしくそうだと思うんで、そこの個のところで負けていたらどんなサッカーをやっても勝てないんで。なぜ前期はああやって少なかったかって言ったら、本当に自分たちがボールを持たなかったからだと思います。なので、これを自分たちがどう捉えて進んでいくかっていう、今はその分岐点かなと。この3試合を過ぎて本当に分岐点に差し掛かっているのかなと思います。(次の試合への意気込みを)本当に勝ちたいですね。あと(中断まで)2試合、この中で勝ち点3を取れるか。まあ今は得失点差勝負というよりも勝ち点勝負になっていると思うので、本当に筑波大を上回ること。少しでも積み上げていって筑波大をまず上回るということが関東リーグの目標で、今はもう本当に残留という目標しか言えないですけど、残留するために何かなんとか自分たちが今こだわっていることを変えるというよりもこだわっているものをさらにこの中で伸ばして勝ち点3をみんなで掴みに行きたいと思います。

 

田中康子主将(総4・常盤木学園高校)

(今日の試合を振り返って)ここ最近は得点ができるようになってきた反面、失点も増えているので、今後勝つためには攻守ともにもっと出来るようにしなければならないと思いました。(リーグ後半戦から採用している3バックについて)自分達のやるべきことは分かってきたんですけど、まだそれを相手に応じてできていないので、そこはもっと突き詰めていかないといけないと思います。(早慶定期戦の疲れはあったか)無いわけではないですけど、その中でももっと出来たことがあったと思います。また、連戦の時ほどチームは総力戦で戦わないといけないと思うので、今日は1人リーグ戦初出場しましたけど、もっとそういう選手が増えて誰が出ても同じように戦えるようにならないといけないと思います。(次節に向けて)最近はいつの間にか失点してしまうということが多いので、失点を減らすということをまず突き詰めていかないといけないと思います。攻撃面はある程度自分達のイメージができてきたので、その中でいかにチャンスを決めきれるかが勝利に繋がってくると思います。

 

松木里緒(環1・常盤木学園高)

(試合を振り返って)立ち上がりからあまり自分たちのやりたいことができていなくて、高い位置からビルドアップすることが全然できなくて、攻撃的にも守備的にもいいサッカーができませんでした。(先制点を決めて)定期戦で決められなくてすごく悔しくて、得点には前からこだわりがあったので、今回はインサイドハーフでしたが絶対点を決めたいという強い思いで蹴りました。(守備面について)早慶戦で出た課題の部分が短期間で修正できていなくて、足元がうまい相手に対してバイタルで打たれてしまいました。自分たちが全然修正できていなくて大量失点という形になってしまいました。(次節に向けて)今まで勝ち点3を1回も取れていなくて、筑波大も勝ち点3を取っているので差が開いてしまっています。勝ち点3が必要なので、次の試合でも点を取って無失点で勝ちたいと思います。

 

井原美和(薬2・大和高)

(今日の試合を振り返って)今日は後半からの出場で押し込まれる場面が多かったため、チーム全体で守備をする意識で入りました。しかし、自分が失点に絡むシーンもあったため次回は修正していきたいです。(攻撃面では左サイドから良いクロスをあげていたが)右で崩せていたため、相手選手が少ない左から上げられたんですけど、得点につながらなかったので、今後はもっと得点につなげていきたいです。(今後に向けて)まずは守備からチーム全体を強化し、得点力も高めて、チーム全体で戦い勝利できるようにしたいです。

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