7月16日、焼けつくような日差しのもと、第65回慶同戦が日吉陸上競技場で行われた。昨年、京田辺で行われた本大会でまさかの10連覇を逃してしまった男子。それだけに、選手たちのこの試合にかける思いは例年以上のものがあった。男子は100mと1500mで表彰台を独占し、走幅跳では三上良英(環3)が7m63(-0.5)の従来の大会記録を更新。(順位は2位)女子は4×100mRで46秒24の塾新記録を樹立した。総合成績は男子が40-23、女子が25-14で圧勝。春季の締めくくりにふさわしい結果を残した。
第65回慶應義塾大学対同志社大学対校陸上競技大会
2016年7月16日@慶應義塾大学日吉陸上競技場
男子5000mには根岸祐太(経2)と武田和徳(法2)、大木康生(経3)が出場。序盤は同大の選手が前を引っ張る形でレースは展開していく。大きくレースが動いたのは4000mを過ぎてから。「完全に勝負をかけよう」と、4400m地点で根岸がスパートをかけ一気に抜け出す。武田は懸命にそれに付いていくが、大木はここで先頭集団から離されてしまう。課題としていたラスト200mで一時は同大・宇野に追いつかれるが、100mで再び抜き返し、「プラン通りの最善のレース」で目標の1位でフィニッシュを果たした。
女子100mには竹内爽香(総3)と川村知巳(総1)が出場。スタートから慶大両選手が抜け出し、そのままの加速で同大の選手らを引き離していく。関カレ4位入賞の竹内は実力通りの走りで、また川村も新入生ながら竹内にコンマ1秒差まで迫る素晴らしい走りを見せ、ワン・ツー・フィニッシュを飾った。
男子100mには永田駿斗(総2)と内田喜一(環3)、和田佑太(理4)が出場。4レーン・内田がスタート前に体が動いてしまい、注意を受けて一度仕切り直しとなる。「スタートが得意」な永田が抜群の飛び出しを見せ、見事1位でゴール。PBの10秒42には届かなかったが、「越えられる手応えを感じられて、すごく順調」と、好調さをアピールする。内田と和田もPBに迫る素晴らしい走りで、慶大が上位を独占した。
女子100mHにはカラザーズ(総2)と投擲パートに所属する齊藤瞳(総4)が出場。両者ともに良いスタートを切り、踏切や着地で大きく崩れることは無かったが、徐々に同大選手に離されてしまう。その後も距離を詰めることはかなわず斎藤は3位、カラザーズは第8ハードルでの転倒もあり、4位という悔しい結果に終わった。
男子110mHには上野佑太(環3)と加藤秀彬(商4)、中島瑞樹(理3)が出場した。スタートはほぼ同時。そこから上野が大きなストライドでグングン加速し、第4ハードルではすでに体一つ抜け出す形となり、そのまま逃げ切り1着でゴールイン。加藤も上野を懸命に追い、PBを更新する14秒68で2位に入った。
男子やり投には村上雄紀(政4)、掛川将寛(商2)、堀内隆仁(M1)が出場。村上雄紀が54m69で慶大トップの2位。好調の掛村が50m23、堀内が49m68でそれぞれ4位、5位と続いた。
女子やり投には森凪紗(環2)と斎藤瞳(総4)が出場し、森が49m26で優勝し、斎藤が続く48m62で2位に入った。実績、記録で同大の選手を大きく上回る両選手が、50m超えこそならなかったものの、貫禄の投てきを見せつけた。
男子走幅跳には、三上良英(環3)、鈴木喜成(商3)、伊藤丈晃(総2)が出場。三上が3本目にPBタイとなる7m41(0.0)をマークすると、5本目には7m63(-0.5)の大ジャンプ。今年度の関カレA標準、全カレB標準を突破する好記録で一気に首位に躍り出た。その後同大・高橋に記録を抜かれ順位を一つ落としたものの、見事2位に入った。試合後、飛躍の要因を問われた三上は、「助走の踏みきりの間隔などを色々見直して、ビデオを見ながら何回も修正して変えたので、そこが上手くハマってくれて記録につながった」と笑顔で語った。鈴木は7m33(0.0)で3位に入り、伊藤は2本目以降棄権し記録なしに終わった。
女子走幅跳には、今井瑛子(環1)と石田志穂里(環1)が出場。5本目までファールが続き追い込まれていた今井が、6本目はしっかり踏み切りを合わせて5m50(+0.2)をマークし優勝。石田も5m25(+0.6)で3位に入った。
女子400mには清水友紀(総3)とカラザーズが出場。300mまで同大選手と並走していた清水だったが、ラストで一気にスパートをかける。結果、PBを2秒以上更新する素晴らしいタイムで堂々の1位。カラザーズはスタートで出遅れ、前半で先頭から大きく離されてしまったが、後半の200mで盛り返し、3位に滑り込んだ。
男子400mには前山陽軌(環2)と大谷尚文(理1)、小林児太朗(理2)が出場。前山は前半から飛ばしていき、200mでトップに躍り出ると、そのままゴールまでペースを落とすことなく1位でフィニッシュ。ラスト100mまでは5番手だった大谷は最後まで力強く前を追い、ゴール直前で同大選手を抜き去って見事2位に入った。
男子1500mには中谷浩崇(理3)と村上昂輝(総4)、藤井一樹(法3)が出場。前半はスローなレース展開で、村上と藤井が交互にレースを引っ張る。しかし、中盤で静かに力を蓄えていたのが中谷。「ラスト600から自分で上げようというプラン」通りに前へ出始める。1200mでトップに立つと、そのままスピードを緩めることなくフィニッシュ。「ここで勝てなかったら上のレベルでは戦えない」との強い思いで臨んだレースで、しっかり優勝を勝ち取った。
女子1500mには坂口真子(文2)と加藤明日美(法1)が出場。レースは加藤が顔を歪めながらも、積極的に前を引っ張る。ラスト300m、それまで後方で力を溜めていた坂口がスパート。一気に後続を引き離し、ラストの直線でも再び加速。盤石のレースで2位以下に大差をつけ、大会記録を更新するタイムでフィニッシュした。
男子棒高跳には、野田涼平(環4)、刈田修平(商4)、堀内が出場。昨年この大会で塾記録を更新し、大会3連覇がかかっていた野田が4m60で見事優勝。刈田が4m10で5位に入り、堀内がPBとなる4m00で6位に入った。
男子走高跳には、石川遼(総1)、中野雄仁(経1)、源内寛己(法4)が出場。資格記録では慶大の3選手を上回る同大の強力高跳び陣にどれだけ食らいつけるかが鍵となった。だが、源内と中野が2m00で脱落すると、石川も2m00は成功させたもののその後記録を伸ばしきれず。得点をもぎ取ることは叶わなかった。
男子円盤投には堀内、小林祐貴(総4)、加賀見康晴(法3)が出場。堀内はやり投、棒高跳に続く3種目目の出場だったが、それを感じさせないエネルギッシュな投てきで43m10をマークし、優勝を果たした。小林がPBの34m82で4位、加賀見は25m73で6位に入った。
女子4×100mRには足立梨紗(文2)、清水友紀、竹内爽香、川村知巳が出場。メンバー全員がスピードに乗った走りから流れるようなバトンパスを決め、各走者でリードを広げる理想的な形で快勝を収めた。記録は46秒24で、昨年更新された塾記録を再び塗り替える快挙を達成した。
男子4×200mRには永田駿斗、和田佑太、大谷尚文、山田穂高(薬3)が出場。「100mの勢いそのままに」1走・永田がリードを作る。そして2走・和田がさらに差を広げ、続く大谷と山田で最後までそのリードを守り切った。
(記事:下川薫・江島健生)
種目別結果(慶大出場選手のみ)
対抗結果
男子
慶應 40点 同志社 23点
女子
慶應 25点 同志社 14点
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 風速 |
男子100m | 1位 | 永田駿斗(総2・諫早) | 10”57(大会タイ) | (-1.3) |
| 2位 | 内田貴一(環3・暁星) | 10”69 |
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| 3位 | 和田佑太(理4・慶應義塾) | 10”72 |
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400m | 1位 | 前山陽軌(環2・成田) | 47”83 |
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| 2位 | 大谷尚文(理1・桑名) | 48”18 |
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| 4位 | 小林児太朗(理2・熊谷) | 49”51 |
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1500m | 1位 | 中谷浩崇(理3・藤嶺藤澤) | 3’55”96 |
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| 2位 | 村上昴輝(総4・須磨学園) | 3’59”57 |
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| 3位 | 藤井一樹(法3・慶應藤沢) | 4’01”86 |
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5000m | 1位 | 根岸祐太(経2・慶應志木) | 14’56”65 |
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| 3位 | 武田知徳(法2・穎明館) | 15’05”29 |
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| 5位 | 大木康生(経3・慶應志木) | 15’16”35 |
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110mH | 1位 | 上野佑太(環3・西南学院) | 14”46 | (-1.2) |
| 2位 | 加藤秀彬(商4・済美平成) | 14”68 |
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| 5位 | 中島瑞樹(理3・飯田) | 15”22 |
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走高跳 | 4位 | 石川遼(総1・桐朋) | 2m00 |
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| 5位 | 中野雄仁(経1・慶應湘南藤沢) | 1m90 |
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| 6位 | 源内寛己(法4・岡山城東) | 1m90 |
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棒高跳 | 1位 | 野田涼平(環4・多治見) | 4m60 |
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| 5位 | 刈田修平(商4・土浦第一) | 4m10 |
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| 6位 | 堀内隆仁(M1・東京学芸大附) | 4m00 |
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走幅跳 | 2位 | 三上良英(環3・筑紫) | 7m63(大会新) | (-0.5) |
| 3位 | 鈴木喜成(商3・湘南) | 7m33 | (0.0) |
| 6位 | 伊藤丈晃(総2・福島) | NM |
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やり投 | 2位 | 村上雄紀(政4・高松) | 54m69 |
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| 4位 | 掛川将寛(商2・薬園台) | 50m23 |
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| 5位 | 堀内 | 49m68 |
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円盤投 | 1位 | 堀内 | 43m10 |
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| 4位 | 小林祐貴(総4・成城) | 34m82 |
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| 6位 | 加賀見康晴(法3・慶應義塾) | 25m73 |
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4×200mR | 1位 | 永田-和田-大谷-山田穂高(薬3・稲毛) | 1’25”06 |
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女子100m | 1位 | 竹内爽香(総3・浦和一女) | 12”27(大会新) | (-1.2) |
| 2位 | 川村知巳(総1・盛岡第一) | 12”37(大会新) |
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400m | 1位 | 清水友紀(総3・千葉東) | 14”28 |
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| 3位 | カラザーズ圭菜ヴィヴィアン(総2・川崎市立橘) | 15”00 |
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1500m | 1位 | 坂口真子(文2・山梨学大附) | 4’41”90(大会新) |
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| 4位 | 加藤明日美(法1・順天) | 4’47”97 |
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100mH | 3位 | カラザーズ | 14”28 | (-0.2) |
| 4位 | 斎藤瞳(総4・湘南) | 17”47 |
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走幅跳 | 1位 | 今井瑛子(環1・敦賀) | 5m50 | (+0.2) |
| 3位 | 石田志穂里(環1・桐蔭学園) | 5m25 | (+1.1) |
やり投 | 1位 | 森凪紗(環2・名城大附) | 49m26 |
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| 2位 | 斎藤 | 48m62 |
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4×100mR | 1位 | 足立梨沙(文2・希望ヶ丘)—清水—竹内—川村 | 46”24(大会新) |
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以下、選手コメント
永田駿斗(総2・県立諫早)
(100mのレースを振り返って)
今回はエースの小池さんがけがで出られなかったので、僕が絶対に勝たなくてはという責任を感じていました。まずは勝てて良かったです。
(スタートが良かったように見えたが)
スタートが得意なので、そこを生かせるように改良を加えたことが上手くいったんだと思います。
(調子の上向きは感じているか)
そうですね、やっと。高校時代のベストが10秒42なんですが、高校からは絶対に成長しているのにベストの更新が出来ていなくて。今回は向かい風で10秒57だったので、越えられる手応えを感じられて、すごく順調にここまで来ていると思います。今回の記録には全然満足していないです。
(200m×4リレーを振り返って)
1走で勝負を決めたいと思っていました。100mでの勢いそのままに良い流れを作れて良かったです。
(現在の課題は)
スタートは良いんですけど、後半もなるべくスピードが落ちないようにしたいです。
(全日本インカレに向けて)
やっと大学の全国大会で戦える力が付いたと思うので、速い選手たくさんいますけど、しっかりそこに挑戦出来るように努力したいと思います。
中谷浩崇(理3・藤嶺藤澤高校)
(見事優勝を果たされました。今のお気持ちは)
嬉しいというよりは、ホッとしたという気持ちの方が大きいですね。1500に関してはシーズン前半全然走れていなくて、それよりかはちょっと良いタイムが出たので、まだ遅いですけど少しホッとしています。
(やはり800と1500の両立は難しいということでしょうか)
難しいと思います。
(関カレ、個人選手権、日本選手権、そしてこの慶同戦と大会だけでも過密な日程をこなされてきました。今日の調子はどうでしたか)
日本選手権でだいぶやらかしてしまったので、メンタル面で立て直すのが難しかったんですけど、ここで勝てなかったら来年も上のレベルでは戦えないなという気持ちで臨みました。
(試合前に意識していた選手はいましたか)
やはり村上さん(昴輝=総4)のラストスパートは怖くてラスト200での勝負にはしたくなかったので、ラスト600から自分で上げていきました。
(そうなると、前半の入りがスローで焦ったのでは?)
いや、引っ張る人もいないですし、これは絶対にスローになるなと思っていて、前半がスローでもラスト600から自分で上げようというプランでした。その思惑通りにいったので良かったです。
(ラスト1周はずっとしきりに後ろを気にされていましたね)
ずっと村上さんは真後ろにいると思っていたので、いつ抜かれるんだろうとビクビクしながら走っていました。
(最後に日本インカレに向けて意気込みを)やはりまだ日本インカレの決勝で戦うには全然実力が足りていないので、あと1か月少々ですけど、なんとか合宿等で少しでも変わっていければなと思います。
根岸祐太(経2・慶応志木)
(レースのプランは)
前回はラスト200mの勝負で負けてしまったので、出来るだけ早めに勝負をつけたいと思っていました。
(レースを振り返って)
4400mで完全に勝負をかけようと思っていました。でも、ラスト200mで追い付かれてしまったんですが、結果的に勝てたので良かったです。プラン通りの最善のレースは出来たと思います。
(タイムについて)
タイムは今回あまり意識せず、1着という順位だけを狙っていました。予想よりは良いタイムが出たと思います。
(今後の課題は)
もう少し早くレースの主導権を握れるような走りをしたいです。自分がずっと先頭に出ていても勝てるような力を付けていきたいです。
(箱根駅伝の予選会へ向けて)
予選会まで100日切っているので、今年は学連選抜を目指せるように走りたいです。自分は長距離が割りと得意なので、春シーズンにつけた5000mのスピードを20kmに繋げていきたいです。
三上良英(環3・筑紫)
(優勝こそ逃しましたが、自己ベストを大きく更新して大会新記録で2位に入りました。今のお気持ちは)
高校3年の時からベストが出ずに、インターハイから戦ってきた他大の同期やウチの選手にどんどん自分の記録を抜かれていって今まで凄く苦しかったので、2位でも素直に嬉しいですね。
(今日は試技の度に尻上がりに調子を伸ばしていきました。今日の跳躍を振り返って)
前から記録に結びつきそうな跳躍はできていたんですけど、どうしてもファールが何度も続いてしまっていて形にならなくて…今日はやっと数字に結びついたかなと思います。
(踏みきりに苦労していたと)
そうですね。助走の踏みきりの間隔などを色々見直して、ビデオを見ながら何回も修正して変えたので、そこが上手くハマってくれて記録につながったのかなと思います。
(7m63という記録で日本インカレのB標準を突破しました。この記録についてはどう捉えていますか)
A標準が65cmであと2cmだったんですけど、5本目に記録が出て安心してしまった部分があって、最後今ひとつ記録が伸びきらなかったのかなと思います。ただ、ずっと出たかった舞台だったんで、出るだけじゃなくてそこで勝てるように今後作り直していけたらなと思います。
(今回見つかった課題はありましたか)
自分の中では色々上手くいってたと思うんですけど、外的要因といいますか、ライバルと競る場面での勝負強さがないのかなと思いました。
(最後に日本インカレでの意気込みを)
出るだけじゃなくて戦えるようにしたいですね。塾記録まで10cmもないんで、記録もそうですけど順位にもこだわって頑張っていきたいと思います。