慶應スポーツ新聞会

【バスケ】4年生ラストゲーム、JBLの高い壁を乗り越えられず!

第86回天皇杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

2011年1月5日(水)@国立代々木競技場第二体育館

前日JR東日本秋田をチームの総力で一蹴。JBL撃破に弾みをつけた1戦となった。そして迎えた3回戦。立ちはだかったのは3年連続の対戦となる三菱電機。3年連続の対戦で互いに手の内は知り尽くしているが、JBLチームを前に生半可の実力では打ち勝つことは出来ない。「このチームで少しでも長い間戦いたい」(二ノ宮)。そのために乗り越えなければならないのはJBLの高い壁。慶大がアップセットを演じるか、それともJBLが意地を見せるのか、40分間の挑戦が始まった。



  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 12 15 15 21 63
三菱電機DD 30 26 26 14 96

慶大のスタメンは二ノ宮主将(環4)、酒井(環4)、岩下(総4)、家治(環3)、中島(環1)。

1Q、序盤から三菱電機が慶大インサイドを徹底的に攻め、効率的に得点。対する慶大も岩下がゴール下で奮起するが、後が続かず。慶大は更にターンオーバーから速攻を許し連続失点。苦しい慶大は序々に二ノ宮が速攻を演出し始め、本来の持ち味が出始める。しかし落ち着いた三菱電機の好ディフェンスを前に得点が停滞。一方で依然として三菱電機はインサイドを攻め続け点差は13点に。意地を見せたい慶大は、1Q終了直前金子(環3)がスティールからワンマン速攻。しかし隙を見せない三菱電機にスリーポイントをブザーと共に沈められ12-30と三菱電機大量リードで1Q終了。

2Q、開始早々から三菱電機がバスケットカウント、スリーポイントと慶大を突き放し12-40。やっと慶大は二ノ宮がスクープショットで得点するも、状況は変わらず。三菱電機のディフェンスを前に本来のオフェンスを展開出来ない。段々と家治がシュート、アシストとチームを引っ張り始めるも、今度は三菱電機がオフェンスで圧倒。27-56と点差を更に開かれ前半を終える。

3Q、岩下の積極的なプレイ、家治のタフショットでなんとか加点するも慶大のチームオフェンスは依然として機能せず。この状況下で二ノ宮が気を吐き連続得点。しかしなかなかリズムを引きよせることが出来ない。終了直前も三菱電機の連続ブロックショットで慶大の勝機は絶望的に。42-80と40点差で3Q終了。最終Q、4年生を続々と投入。最後のコートで4年生達が躍動。その中でも二ノ宮がどんなに劣勢でも諦めない姿勢を見せ続けた。酒井、岩下も負けじとリングを攻め続けるも試合終了のブザー。63-96と三菱電機の大勝となった。

 

 

残念ながら序盤から終盤まで終始ペースを握ることが出来ずに敗戦。この敗戦により4年生が引退という形に。春からシーズンが始まり、定期戦、早慶戦と勝利を重ねたものの、主要大会では全て青学大の前に屈する苦境の1年となった。しかしこの1年間主将の重圧と闘いながらチームを引っ張り続けた二ノ宮は慶大バスケ部で「人間として大きく成長することができた」と語る。今年の4年生は慶大の歴史に多くを刻んだ代。「同期の11人はかけがえのない存在」(酒井)と4年間バスケットを通じて苦楽を共にした絆は固い。そしてもう次の主役は3年生。「うちは4年が中心」(佐々木HC)と今シーズンで得たものをいかに生かすのか。代は変われど、慶大の精神は変わることはない。この精神を根本に来年の慶大はまた新しい布陣でスタートをきり、伝統を継承していくはずだ。

By Shigehisa Osajima

コメント

佐々木HC

入りが悪いのであんまりいいゲームじゃなかったね。(原因は)二ノ宮と酒井がちょっと固くなってたかな。(岩下については)彼は最後なので踏ん切りがついたと思うんだけど、二ノ宮と酒井はまだこれからがあるので、少し固くなったかな。いい所見せようとし過ぎた。岩下はよかったんじゃない。(他の下級生については)中島や矢嶋はもうちょっとすっきりして欲しかったけど、まあこういう雰囲気だからしょうがないかな。(来年のチームの構想は)家治を中心に金子とか春本とかが絡まないといけない。でないと4年生としてのまとまりがつかないかなと思うので。家治だけではちょっと辛い。2年生は人数が少ないのでかわいそうな気がするんだけど、1年生が多いのでそれでカバーしていくしかない。何にしてもうちは4年が中心なので、今の3年にはもうちょっと頑張ってもらわないといけない。今の1年が相当力を持ってるから、それを引き出すためにも新4年生がしっかりしないと。そうしないとまとまりのつかないチームになりそうな気がするので。

二ノ宮主将

アジャストしきれなかったために流れを相手に持ってかれてしまいました。序盤で試合の流れを相手チームに持っていかれてしまったことが敗因につながったんだと思います。(五十嵐選手とのマッチアップについて)ただただ負けたくないという気持ちで試合にのぞみました。(これからJBLでやっていく上での意気込み)自分は小さいのでスピードを活かしてDFをかき回せるようなプレーをしたい。自分の持ち味を活かしながらチームにマッチできるようにしていきたいです。(チーム理念がチームに浸透していたかについて)ここ一番の頑張りだったり、インカレもあと1勝だったり、なかなか達成できなかったところもあったけれどチームにはうまく浸透できていたと思います。(慶應バスケ部のキャプテンを終えて)やっぱり人間として大きく成長することができたんじゃないかなって思います。(バスケ部の後輩に伝えたいこと)今年一年間で通用したことや通用できなかったことと皆がそれぞれ感じたものがあると思うので、常に高い目標を持って来年に活かせるよう頑張って欲しいと思います。(進路について)JBLのトヨタ自動車アルバルクにいきます。(進路の決め手は)トヨタに決めた理由は、チームにガードが必要だということで自分を親切に誘ってくれたことと、あとは単純に関東圏内だったということです。(慶應バスケ部で得た物をトヨタでどう活かしたいか)DFだったりルーズボールだったり泥臭いプレーを忘れないで、あとはチーム方針にもよりますけどトランジションだったり、自分の得意なプレーをそのまま活かせればいいなと思っています。(最後に慶應バスケ部を応援してくれたファンの皆さんに一言)たとえつらい時でも皆さんの声援が自分達を後押ししてくれた。その感謝の意を込めてもっとプレーで表現したかったっていう気持ちもありますが、本当に四年間慶應バスケ部を応援してくれてありがとうございました!

酒井

学生が盛り上げたいなという気持ちがあったんですけど、逆にそれでJBLの方々の気合が入っていて、これまでの2年間とは全然入りから違って、そのままずるずるいってしまった感じですね。(今の心境は)僕らの代が始まってから悔いを残さないよう常に全力でやるということをチームスローガンにあげていたんで、これだけコテンパンにやられたらすっきりしてます。悔いがあるとしたらインカレだと僕の中では思ってます。(慶應のバスケ部で得たものは)僕の中では考えてプレイすること。時には1番から4番までプレイスタイルを変えながらも、マッチアップする人に合わせたり色々試行錯誤してました。佐々木先生との信頼関係というか先生が何を望んでいるのかもいち早く察知してそれをプレイで体現するように常に考えて行動出来るようになったと思います。今まで高校までは3年間しかないんですけど、その3年間と大学の4年間は違います。特に4年生の1年間は相当印象が強かったです。あと同期の11人っていうのはかけがえのない存在ですね。ほんとに濃かったですね。(4年生はどういう存在か)一人でも抜けたらチームが成り立たないくらい一人一人役割があって、皆チームのために徹していましたし、本当に最高の同期でした。最高の結果は得られなかったんですけど、これまでやってきた過程っていうのは裏切らないと思うので、これからの人生に生かしたいですし、友達は一生のものだと思ってます。(4年間やってきて慶應の伝統とは)僕の中では全力でやるという言葉に尽きます。他のチームにはない一体感というかどの大学にも負けないくらい団結していてそれぞれの役割を理解して成り立っているチームだと思います。あとはOBとの縦の繋がりですよね、会場に足を運んでくださったりますし。あとはキャンパスの友達がめちゃくちゃ応援してくれたじゃないですか。ただバスケ部だけでなくて、縦、横の繋がりは慶應だからこそのものだと他のチームを見ていて思います。そこが文武両道を続けてるうちの良い所だと思います。(後輩達に向けて)今までの一年間で伝えてきたと思うので、それを察してくれた奴が何人いるか分からないんですけど、少なからず3年生、特に家治は一緒にプレイしていて感じ取ってくれたと思います。僕は言葉では伝えたくないんで、僕のプレイを見て感じてほしいですよね。(ファンに向けてのメッセージ)これで現役は引退するんですけど、本当に声援ありがとうございましたということに尽きますね。高校から応援してくれてる方もいますし、大学に入って酒井さんのプレイかっこいいですって言ってくれる方もいます笑。うそやろと思いながらも笑。自分の中にも良い意味で応援されたいという気持ちをモチベーションにしている部分もありました。僕のファンは玄人好みだなと思います笑。ほんとに感謝の気持ちでいっぱいなんですけど、バスケは続けますしオールジャパンは帰ってくるつもりなんでファンの方には末長く応援していただきたいです。

岩下

相手のフィジカルに全然対応出来なかったし、最初からディフェンスが機能しなかったことがこれだけの点差になった原因だと思います。(JBLの壁は高かったか)そうですね、ずっと対戦してきている相手なのでうちらのやりたいことが分かっている感じがあって、ディフェンスが崩されてリバウンドも取れなかったという所に壁を感じました。(岩下選手は24得点と奮闘していたが)でもディフェンスが出来なかったですし、シュートはたくさん打ったので点数が入るのは当然ですし、ラッキーシュートじゃなくてチームとして組織的に得点を取ることが少なかったのでこの点差になったと思います。(最後の試合ということで思い入れがあったか)そんなに意識してなかったんですけど、JBLにどれだけ通用するか胸を借りるつもりでぶつかっていきました。今はまだ終わったという実感がないです。(4年生同士で言葉を掛け合ったか)そうですね、「もう終わっちゃったね」という感じで・・・色んな苦難を乗り越えて戦ってきた仲間達ですし、引退してそれぞれ別々の道を行くって考えると寂しくなるのかなと思います。これからじわじわと感じると思います。(4年生としての今シーズンを振り返って)4年生は3年生までとは立場が全然違うと実感して、精神的に辛く、厳しい1年でした。けどそういった中で成長出来ましたし、何より人の上に立ってやるからには自分達がしっかりしなければいけないという気持ちで切磋琢磨出来ましたし、4年間の中でこの1年間で一番成長出来たと思います。そして、不甲斐ない僕達でも支えてくれた下級生には感謝しています。(慶應で4年間バスケをして得たことは)本当に色々あって挙げたらきりがないんですけど、1つ挙げるなら“感謝の心”です。色々な人が支えてくれて僕たちは幸せに高いレベルでバスケットボールを出来ました。これは自分一人じゃ出来ないことで、スタッフや首脳陣、OB,家族、ファンなど色んな方が支えてくれたおかげだと思っているし、こういった感謝の心の大切さを教えてくれた慶應のバスケットボールは僕にとっての財産です。(慶大バスケ部のいい所とは)スポーツ推薦がなくて色々なレベルのメンバーが集まって全員で同じ高い目標を持てるという組織力もそうですし、応援してくれるOBの方もすごく多いので他の1部のチームと比べて異色だと思います。見ている人に感動を与えられるようなバスケットをうちのチームは目指しているし、出来ると思います。(後輩に向けて)後輩はずっと僕達についてきてくれて、特にこの1年は僕らの代ということで厳しくやってきたんですけど一生懸命ついてきてくれたし、何よりプレーや仕事とかで僕達を勝たせようとしてくれたし、チームの皆が僕達を支えてくれたので本当に感謝しています。(ファンに向けて)ファンだけでなく、家族やOBといった色々な方が僕達を支えてくれたし、僕達のバスケを見て一喜一憂して応援してくれたことは本当に支えになりましたし、「ありがとうございました」とお礼を言いたいです。

金岡

相手はJBLという格上の相手だけど、自分達のやってきたをしっかり発揮しようということで試合に臨んだんですけど、やっぱり強かったですね。(引退した今の心境は)本当にまだ全然実感が湧かないです。14年間バスケットをやってきて、バスケットに支えられて今の自分があると思うので、これからのバスケットのない生活が想像出来ないです。(この1年間、最上級生としてどのようにチームをまとめようとしたか)言動というよりも自分自身が行動して、その姿を後輩に見せて引っ張っていこうというのを、4年生の中で決めていました。今年のスローガンとして、One or Noneというのがあるんですけど、ここ一番のプレーを大事にしたり、勝ちにこだわりたいというこのスローガンのもと行動してました。(今の4年生はどんな代だったか)仲のいい代だね、とよく言われますね。お互いの意見を尊重して言いたいことを言えるし、中には二ノ宮、酒井、岩下というトリオと呼ばれてるメンバーがいるけど、それ以外のメンバーも自分の意見を主張出来る、本当に仲のいい代だったと思います。(4年間で成長した所)慶應のバスケ部が他の大学と違う所として、チーム全員がバスケットを出来るということがあって、そんな素晴らしい環境でやってきたので、今は感謝の気持ちが強いですね。慶應でバスケが出来るのは応援してくれる方々やOBの方々がいてくれてこそなので。縦の繋がりだったり社会的勉強だったり、他では経験出来ないことが経験出来て本当によかったです。(慶大バスケ部での経験を今後どう生かしていくか)OBの方々に支えられてこれまでやってこれたので、社会人になっても金銭的な面でも補助していって(笑)、若い選手達のプレーを応援していきたいなと思います。(後輩達に伝えたいこと)最後のこの1年というのは本当にあっという間なので、常に最後まで全力でやってもらいたいというのが大前提で、時間を無駄にせずに常に上の目標に向かってやっていって欲しいという想いが1番強いです。

澤谷

相手がJBLのチームということでレベルが高いことは試合前から分かってはいたのですが、当たりの面などでやはり自分たちの弱さが際立ってしまったと思います。(4年間慶應バスケ部で学んだこと)色々なことを学んだので言葉に全て表すのは難しいのですが、ひとつ挙げるとすれば努力することの大切さを学びました。最初うまくいかなくても、諦めずにコツコツと練習を続けて努力していれば、それを必ず見てくれている人がいて、自分の努力は決して無駄にならないと実感しました。(今年の4年生はどんな代だったか)バスケに対してみんなとても真剣で、いつもチームメイトから良い刺激を受けていました。大学に入ってからもこのように一生懸命やってこれたのは仲間の支えがあったからこそだと思っています。(後輩に伝えたいこと)来年から大変になると思うのですが、とにかく諦めずに努力を惜しまないで頑張っていってほしいです。

丸橋

すっきりしたっていう気持ちが一番なんですけど、やっぱりJBLは強かったなっていう印象で。最後は4年生全員出してもらえて、コートで4年生で立てたのでそれが一番…佐々木先生とかに感謝したいと思います。(1年間を振り返ってみて)そうですね…この1年間はシーズン始まってずっとインカレ優勝っていうことを目標にチーム一丸としてやってきたんですけど、結果として優勝出来なかったんですけど、もう1つの目標だったチームが1つになるってことに関しては少しは達成出来たかなって思いまして。やっぱり優勝出来なかったのはすごい心残りとしてあるんですけど、それは来年以降後輩たちに頑張ってもらいたいなって思います。(慶大バスケ部での4年間を振り返って)この4年間…というかバスケット人生でこれよりもう本気でやることはなくなると思うんですけど…ずっと小学校からやってきて。この4年間を振り返ったんですけどもうほんとに同期の皆に恵まれたなと思ってて。たぶんこの同期じゃないとここまで自分自身頑張ってこれなかったんじゃないかなって思ってまして。ほんとに同期に感謝してます。(4年生はどのような代でしたか)皆やる時はやるというか、ほんとにバスケットに対して真剣で。ほんとに一緒にバスケットして楽しかったし、一緒に目標というかそういうのを目指してて、ほんとにバスケットやってて楽しい仲間でした。(後輩に伝えたいことは)今年1年それなりに頑張ってきたつもりなんですけど、ここまでやってもインカレで頂点に手が届かなかったわけで、後輩はそういうのを2年連続で見てるのであと一歩なにが足りないのかつきつめて、来年以降ほんとに優勝目指して頑張ってほしいと思います。

黒澤

相手が格上ということは分かってたので、その中でいかに自分たちらしい慶應のバスケを展開できるかということが課題でした。前半はあまりそれが実行できなかった印象がありますが、後半は4年生を筆頭に頑張れたと思うので、僕個人としてはいい引退の仕方ができたと思っています。(この4年間慶應バスケ部で何を学んだか)早稲田の斉藤佑樹くんとかぶるのですが、仲間の素晴らしさを実感することができました。この仲間たちがいたからこそ自分はここまでこれました。(今の4年生はどんな代だったか)仲がいい学年です。バスケをしているときも、オフのときもとにかく一緒にいてとても楽しい存在です。(後輩たちに伝えたいこと)色々あるのですが、常に努力し続けてほしいと思います。努力は絶対に裏切らないということを伝えたいです。とにかく精一杯練習なり試合なりに向かっていってほしいなと思います。

*以上を持ちましてバスケ部2010年度シーズンは終わりとなります。4年生のみなさん、本当にお疲れさまでした。それに伴って今年度の慶應スポーツの試合取材も以上となります。1年間、ご愛読頂きありがとうございました。また、お忙しい中こころよくお話を聞かせて頂いた選手の皆さま、スタッフの皆さまにこの場を使い厚く御礼申し上げます。来年度も慶應スポーツはバスケ部を精力的に取材してまいりますので、ご意見ご感想がありましたらぜひ慶應スポーツまでお寄せください。今後とも慶應スポーツをよろしくお願い致します。

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