【ソッカー女子】大学リーグ第3節 力の差を見せつけられ惨敗 日体大戦  

大学リーグ開幕2連敗となった慶大は格上の日体大と対戦した。前節、負けはしたものの異なる形での2得点を決め、攻撃の手ごたえをつかんだかに見えたが、今節は格上の日体大相手に力の差を見せつけられ、思うような攻撃ができないまま4失点を喫する結果となった。

 

 

第30回関東大学女子サッカーリーグ 第3

  2016/09/04(水)18:30KO@慶應義塾下田グラウンド

  慶應義塾大学0-4日本体育大学

  

【得点者】

〔慶〕

〔日〕21前田莉紗、41児野楓香、67瀬野有希、86岡本祐花

 

◇慶大出場選手

 

GK野村智美(総3・作陽高)

DF奥本くるみ(環1・浦和レッズレディースユース)→83宮川渚(理4・成城学園高)

DF田中康子(総4・常盤木学園高)

DF下山田志帆(環4・十文字高)

DF加藤楓琳(総1・常盤木学園高)

MF庄司夏穂(総1・聖和学園高)

MF栃木栞(環4・十文字高)

MF工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)

MF中島菜々子(総2・十文字高)→HT 井原美和(薬2・大和高)

FW堀井美月(環4・常盤木学園高)

FW松木里緒(環1・常盤木学園高)

 

点の取り合いとなった前節は2-3で惜敗し、開幕2戦で勝ち点を取ることができなかった。何としても勝ち点が欲しい慶大は今リーグ初勝利を目指して試合に臨んだ。

 

序盤から日体大に試合の主導権を握られるが、慶大は5バックの布陣で守りを固め何とか相手の攻撃を凌ぐ。17分、19分にはハーフライン上で松木里緒(環1・常盤木学園高)がボールを奪うが攻撃にはつながらない。すると21分、右サイドを突破した相手のクロスボールを決められて失点してしまう。反撃に出たい慶大だがゴール前までパスがつながらず、シュートすら打てない時間が続く。41分にはパスを奪った相手が抜け出して慶大GKと1対1の場面を迎える。ここは慶大のDF陣が何とか対応するもそのこぼれ球をしっかりと決められ、追加点を許してしまう。ほとんど攻撃ができないまま前半が終了した。

 

まずは1点を返したい慶大は後半立ち上がりから攻撃のチャンスを作る。46分、48分には立て続けに右サイドからの攻撃を試みるが決めきることができない。61分には工藤真子(総1・日テレ・メニーナ)がパスカットから攻撃を仕掛けるがつながらない。点を決めきれないまま、66分には相手ゴールの正面でファールを取られフリーキックを与えてしまう。これを直接決められて痛恨の3失点目を許す。70分には松木が前線へ抜け出すがオフサイド判定。85分にはコーナーキックのチャンスを迎えるが、そのこぼれ球を相手にうまくつながれて4点目を決められる。何度か良い攻撃の形を作ったものの反撃には及ばず0-4の敗戦となった。

 

これで今リーグ開幕3連敗という結果になった。しかし「前半の0-2と後半の0-2は全然違う」(岩崎陸監督)と振り返るように、後半には良い攻撃の形も見られた。次戦の相手はまたしても格上の早大。今シーズンの対戦成績は3戦3敗、わずか1得点しか奪えていない相手であり、次戦も厳しい戦いが強いられることは間違いないだろう。少しずつ見え始めている良い攻撃のリズムを作り出し、今リーグ初勝利に向けて突き進んで欲しい。

 

 

(記事 伊藤史織)

 

 

試合後コメント

 

岩崎陸監督

(試合を振り返って)0-4という結果で完敗なんですけど、前半の0-2と後半の0-2は全然違くて、後半にできたくらいのことをやりながら自分たちがどれだけ勝負をしていけるかというところが大事なので、この後半に出てきた中での課題を次の早慶戦につなげていきたいと思います。(後半は前半に比べて攻める場面が多かったが)あれが最初からやりたいことで、次の早大戦は最初からああいう気持ちでできるようにやりたいなと思います。(攻撃面ではどのような作戦だったか)ある程度相手のやろうとしていることが分かっている中でボールを奪って、自分たちのポゼッションからサイドを崩してボールを奪っていくっていうのができるかなと思ったんですけど、前半全然やらせてもらえなくて、後半何度か相手の2センターバックとサイドバックの間のところを取る場面が出たんですけど、そこでの思い切りが無くてそのボールを後ろ向きにいったところで取られてまたカウンターを食らっちゃうっていうような流れになってしまったのであれがちょっと厳しいですね。(次の早慶戦に向けて)3連敗っていう形になって非常にきついですけどこれはもう毎年そうなので、次は本当に相手を脅かせる試合を、一つ一つ成長して試合をやるごとに強くなっていって最後に勝ち星を奪えるようにしたいです。次は早大戦で、今年は関東リーグで2回、早慶定期戦で1回で0-1、0-5、1-3という形で負けているので、一つそこで借りを返したいなと思います。チーム全体で早慶戦に向かって責任持って取り組んでいきたいです。

 

田中康子主将(総4・常盤木学園高校)

(今日の試合を振り返って)今日は1、2節で負けていたので、チームとしては勝つことを目指していました。でも、前の試合がまだ戦える相手だったのに対して、今日の相手は格上だった中でそのまま臨んでしまったことで、上手い相手に簡単にやられてしまったというのは反省点です。(試合前に意識していた事は)前節は負ける試合ではなかったのに負けてしまったので、反省してひとつひとつのプレーを謙虚にやって行こうということを意識していました。あとは前節に立ち上がりでの失点があったので、そこは集中するようにも意識していました。(攻撃面での狙いは)FWに当ててからゴールを目指すということを狙っていたんですけど、相手のプレッシャーも速くてなかなかFWに付けられず、常に自陣でのプレーになってしまったことは反省すべきだと思います。(守備面について)守備面では、相手が上手いなかでうまくチャレンジ&カバーができてなかったと思います。(どう改善していけば良いか)自分たちのプレーももちろんですけど、試合の中で上手く相手に対応したプレーをしていけるようになれば良いと思います。後は球際の部分をしっかりやっていかなければいけないと思います。(次節に向けて)自分たちはもう後がないので、前を向き続けてしっかりとやる事をやって、自信をつけて今年4回目の早慶戦を1人ではなくチームとして戦っていきたいと思います。

 

栃木栞(環4・十文字高)

(今日の試合を振り返って)ちょっと引きすぎたな、という印象で、もっと前にチャレンジできたんじゃないかなと思ってます。(4失点をどのように受け止めているか)痛いですね。でもあと6試合残っているので、そこでちゃんとまず勝ち点3をとって、次につなげていきたいと思います。(今日の試合を次の早慶戦に具体的にどのようにつなげるか)相手をリスペクトしすぎてちょっと受け身に入っていたので、次はもっと前にチャレンジする守備っていうのを意識して、もっと相手が怖いという風に思うようなサッカーができたら良いと思います。(次節へ向けて)4度目の早慶戦で、自分が慶應を背負って戦える早慶戦というのは最後になると思うので、死ぬ気で戦いたいと思います。

 

下山田志帆(環4・十文字高)

(今日の試合を振り返って)相手の方が技術的には上だと分かったうえで、それでも失点を抑えて、どれだけ少ないチャンスを活かして勝ちにいけるかということが、今日自分たちがするべきことだったんですけど、4失点してしまって、本当に自分たちの甘さが出た試合だったなと思います。(日頃の練習で、守備陣が意識して取り組んでいることは)5バックの形をとっている中で、その5枚と前の選手たちがどのように連携して、どこで奪うかということを毎試合確認して臨んでいるので、やりたいことに対してそれぞれがどう動くか、どうポジションをとるかということを、一人一人がコミュニケーションをとって確認しながら練習しています。(今日の試合では日頃意識していることはどのくらいできたか)やろうとはしていたしハマった時間もあったと思うんですけど、自分たちが決めていたことにプラスして、本当に取りに行かなきゃいけない場面、一人一人がもっと追いかけなければいけない場面、そういったところで行ききれなかったことが反省です。その点では自分たちがやりたかったことができたとは言えないと思います。(今日のような強い相手と戦うために、今のチームに一番足りていないものは何だと思うか)謙虚さも足りないし、チャレンジの気持ちも足りない。すごく中途半端な状態なんだと思います。(次戦に向けて)早慶戦なので、今日みたいなふがいない試合は絶対にできないです。早稲田に勝ちます。

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