6月25日に国立代々木第二体育館で開催された第74回早慶バスケットボール定期戦。慶大が見事に勝利を収め、会場中を感動の渦に巻き込んだのは記憶に新しい。あの激闘から3か月近くが経ったこの日、両者はリーグ戦で再び顔を合わせることになった。前日の白鷗大戦に敗れた慶大としては、ホームでの連敗はなんとしても避けたいところ。一方でリベンジに燃える早大は、拓大と明大に連勝するなど好調をキープしている。日吉記念館に訪れた大勢の観客が見守る中、モチベーション十分な両者による戦いは幕を開けた。
2016/9/18(日)@日吉記念館 | |||||
第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 早稲田戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 15 | 19 | 11 | 19 | 64 |
早大 | 17 | 20 | 31 | 29 | 97 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
PG | #14 原匠(環2・近畿大附属高) | ||||
SG | #4 西戸良(総4・洛南高) | ||||
SF | #5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高) | ||||
PF | #22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高) | ||||
C | #11 木村能生(環3・東山高) |
第1Q、慶大はサワのアシストから西戸が連続得点を挙げて先手を取る。すると今度はお返しとばかりに、西戸がサワのレイアップをアシスト。2人が良いコンビネーションを見せた。一方ディフェンスではチーム一丸となって気持ちのこもったプレーを披露。果敢なスティールやブロックで相手の攻撃を封じ込め、最初の5分間は早大にわずか4点しか与えなかった。中盤に入ると早大の#11河合に立て続けに得点を許すが、慶大も西戸のジャンプシュートや原のフリースローで対抗する。残り10秒には#16髙田(環1・徳島城東高)が左コーナーから3ポイントを沈め、良い形で最初のQを締めくくった。
第2Q、開始10秒でいきなり#18澤近(環2・高知学芸高)がスティールから速攻を決める。これを皮切りに序盤はアップテンポな点の取り合いに。慶大は木村、澤近がミドルレンジから良いシュートタッチを見せた。残り5分にはサワが自らのシュートミスをチップインで押し込むハッスルプレーを披露した。この時点で27-27の同点となる。その後一度は早大に突き放されたものの、後藤がミドルシュートを連続で決めて反撃。6点ビハインドで迎えた残り40秒には、髙田のパスからまたも後藤が3ポイントをヒット。最後に追い上げを見せ、34-37というスコアで前半を終えた。
第3Q、開始直後にサワが速攻からレイアップを決めて1点差に詰め寄る。だがここから試合は早大のペースに。慶大ディフェンスは相手の素早いパス回しに対応しきれず、フリーでシュートを打たせてしまう場面が目立った。何とか巻き返そうと、サワと#10堂本(商3・慶應義塾高)がミドルシュートを決めるも流れは変わらず。加えてファウルトラブルにも苦しめられ、このQだけで20点もリードを広げられてしまった。
反撃に転じたい第4Q、まずは西戸がスティールからのドライブでファウルを誘い、フリースローで先手を取る。だがこのQを通して、早大のゾーンプレスをなかなか突破できずにミスを連発し、ボールを落ち着かせることができない。中盤以降は西戸や後藤がフリースローを確実に決めて加点するも、相手の速攻や3ポイントに終始苦しめられる。終盤はディフェンスの足が止まってしまい、大量失点を喫することになった。結果は64-97。文字通りの完敗となってしまった。
日吉でのホームゲーム、しかも相手が宿敵の早大ということで何としても勝利を掴みたい試合だったが、30点以上差をつけられての敗戦となってしまった。悔しい結果ではあるが、ここは気持ちを切り替えて前に進むしかない。次の試合でしっかりと立て直すことができるのか、引き続き慶大のバスケットに注目したい。
(記事 徳吉勇斗)
阪口HC
(今日の結果に関して)残念です。リーグ戦はまだまだ長いので、これから切り替えていかないといけないと思います。(敗因は)試合前から怪我人が多数出ていたって事もあるし、早稲田の勢いが凄かったという事です(春の早慶戦と比べて)早慶戦は一発勝負。リーグ戦は選手達も疲労が溜まるし、そういった点でコンディション等が変わってくると思います。