リーグ戦15戦目の白鷗大戦が、10月22日に行われた。14戦目の早慶戦では、競り合いの末慶大が勝利し、その勢いのままに本戦でも勝利を挙げることができるかが注目された。前半は両校ともに得点を重ね、わずかな点差で慶大が白鷗大を追う展開となったものの、後半は現在リーグ3位につける白鷗大の強さに得点力を抑えられてしまう。結果、67対84と差を広げられての敗戦となった。
2016/10/22(土)@専修大学生田キャンパス | |||||
第92回関東大学バスケットボールリーグ戦 白鷗大戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 22 | 14 | 9 | 22 | 67 |
白鷗大 | 27 | 15 | 21 | 21 | 84 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
PG | #4 西戸良(総4・洛南高) | ||||
SG | #5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高) | ||||
SF | #9 鳥羽陽介(環2・福大大濠高) | ||||
PF | #22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高) | ||||
C | #11 木村能生(環3・東山高) |
第1Q開始直後から白鷗大のオフェンスが爆発し、1分間にフリースローも含めて7点を奪われてしまう。しかし、2分過ぎからは後藤の3ポイントシュート、サワのレイアップシュートが続けて成功し同点に迫る。逆転するかと思われたが、その後2分間は白鷗大のシュートを抑えることができず、7点まで差を広げられた。その間思うようなオフェンスができなかった慶大を再び駆り立てたのは後藤だった。3ポイントシュート2本沈め、本Qのみで3ポイントシュート4本の活躍。また、髙田淳貴(環1・城東高)も3ポイントシュートを2本決め、白鷗大に喰らいついた結果、5点ビハインドで第1Qを終えた。
点の取り合いとなった第1Qとは一転、第2Qは互いに好ディフェンスで守りのバスケットを見せる。そんな中、慶大は、サワ、後藤、西戸のシュートで白鷗大に引けを取らないオフェンスで一桁の点差を追いかける展開。一方、白鷗大は#75ディオップ・マムシェッハイブラヒマが、高身長を活かし多くのリバウンドを獲得するほかカットなどでも活躍し、慶大の大きな壁となる。終了13秒前には木村がゴール下からシュートを沈め、このまま前半は終了かと思われた直後、白鷗大が得点。最後まで互いに譲らない戦いとなった本Qは、6点差で終わりを迎えた。
第3Q序盤は一進一退の攻防が続く。慶大は何度もゴール前までボールを運ぶが得点には繋がらず、チャンスをものにすることができない。そんな悪い流れを払拭したのはサワだった。残り6分14秒、ミドルシュートで得点を決め、その後は髙田の3ポイントシュート、西戸のシュートと続けてゴールネットを揺らす。しかし、そこからは白鷗大の堅いディフェンスを前になかなか得点を奪えない。本Qでは、慶大は9得点にも関わらず、相手には21点の失点を許し、最終Qへ向かうことになった。
点差を縮めたい第4Qでは、開始54秒、一度ゴールから外れたボールを木村が拾い得点につなげる。そしてサワがレイアップシュートを決めると、慶大は着々と得点。また、白鷗大のファールを誘い、鳥羽がバスッケットカウントを成功させる。後藤も3ポイントシュートを沈め、好調な攻撃をみせる。しかし、後半はオフェンスのギアがあがらず苦戦。残り10秒、髙田のアシストで鳥羽が得点を決めるも反撃もここまで。最終スコア67―84で試合は幕を閉じた。
第2Qまでは両者とも一歩も譲らない展開だったが、後半戦で白鷗大の激しいディフェンスに苦戦を強いられ慶大らしいプレーをすることができなかった本戦。しかし、強豪白鷗大を前に前半では互角の戦いを見せたことは、慶大にとって自信に繋がったはずだ。今後は、後半で如何に慶大らしい粘り強い試合運びをするかが勝利をつかむ鍵になってくるだろう。リーグ戦も残り3試合。課題を修正し1つでも多くの勝利を掴みとってほしい。
(記事・清野日奈子、前田さつき)
阪口HC
(白鷗大戦を振り返って)今年の白鷗大は勢いのあるチームだと感じました。特に#0野﨑零也は40点くらい入れたんじゃないかと思います。こちらの選手もしっかり動けていたので、あんなに入れられるとは思いませんでした。(後半では)もう少し白鷗大のペースが落ちると思っていましたが、第3Qで相手のシュートがしっかり決まる一方、こちらがなかなか決まりませんでした。決まるはずのフリースローを落としたりが続いて離されてしまいました。(早稲田戦での勝利後、初の試合でしたが)先週からちょっと違うチームになったと思っていますが、今日は白鷗大がしっかりしていました。こちらも後半離されるつもりは有りませんでしたが、向こうのオフェンスが本当に良かったと思います。