【バスケ】インカレ初戦突破!チーム全員が勝利に貢献 vs大阪学院大

先日行われた関東リーグ戦では入れ替え戦に突入し、2部で最も勢いのある大東文化大を抑えきれなかった慶大。惜しくも1部残留を果たすことが出来なかった慶大の、次なる戦いの舞台は全日本大学バスケットボール選手権大会だ。大会初戦は関西リーグ1部5位の大阪学院大学を相手に戦う事となった。試合は前半から慶大リードの展開に。途中、大阪学院大に追いつかれそうになるが4年生を中心にリードを守り、初戦を白星で飾った。

2016/11/21(月)@国立代々木第二体育館

第68回全日本大学バスケットボール選手権大会 大阪学院大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

19

13

24

24

80

大阪学院大

11

18

13

13

55

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#4 西戸良(総4・洛南高)

SG

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

SF

#9 鳥羽陽介(環2・福大大濠高)

PF

#7 高橋晃史郎(政3・慶應義塾高)

#22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高)

 

第1Qの立ち上がり、ジャンプボールから大阪学院大にボールが渡る。すかさず奪い返しシュートを狙うもなかなか決まらず試合が進まない中、試合に動きが有ったのは開始1分30秒。高橋が相手のミスを誘いフリースローのチャンスを作る。チャンスをものにし先制を決めた慶大は、これを皮切りに以後次々と得点を決めて行く。鳥羽と西戸の3ポイントが決まり、その直後サワがバスケットカウントを取ってリード。終盤スタメンを中心に着々とシュートを沈めていく慶大は、大阪学院大に8点リードでこのQを終えた。

 

前のQのリードを守りたい第2Qは、得点がなかなか決まらず危うい展開となった。序盤はサワのアシストを受けた#16髙田淳貴(環1・徳島城東高)が得点を決めると、#11木村能生(環3・東山高)がそれに続く。ここまで好調だった慶大は、ここから大阪学院大の反撃を受けることになる。大阪学院大の#30木下誠を中心にミドルシュートを続々と決められ、慶大はこのQ18点の失点を許す。一方慶大のオフェンスは積極的にシュートを狙うも決まらない。終盤で西戸が3ポイントを決めるなどし、何とかリードを守るが、3点差に得点を縮められ、試合を折り返した。

 

前半3ポイントを決めチームを牽引した西戸

前半3ポイントを決めチームを牽引した西戸

 第3Qで慶大は再び調子を取り戻す。後半開始早々で後藤のアシストを受けた高橋がミドルシュートを沈めると、その直後、後藤の3ポイントが決まる。また、高橋がオフェンスリバウンドを取ってゴールを決め、西戸の3ポイント、高橋のミドル、西戸と#14原匠(環2・近大附属高)のレイアップと着々と得点を決めて行く慶大。高橋がゴール下でパスカットし相手からボールを奪うとそのまま自分で得点し慶大のリードに拍車をかける。ラスト2分30秒で大阪学院大に得点を決められるが、慶大の強固なディフェンスでこのQの失点を13点に抑えた。慶大は14点リードで大きく差をつけ最終Qへ向かう。

自身の得点に加え好アシストを出したサワ

自身の得点に加え好アシストを出したサワ

最終Qは、原の3ポイントで始まった。#15山﨑純(総1・土浦日大高)が相手のファウルを誘いフリースローで得点するなど、前半は下級生が活躍。試合残り6分の所でメンバーをスタメンに戻した慶大は、ここから更に追い打ちをかける。後藤が3ポイントを決めると、すぐさまサワがオフェンスリバウンドを取って高橋がシュート。更に後藤のアシストを受けサワがレイアップを決めるなど得点を稼ぐ慶大は、開始5分で15点のリード。ディフェンスも上手く機能し、最後の5分間は、相手に1点の得点も許さなかった。ラスト3分ではチームを率いる4年生が活躍する。本試合3本目の後藤の3ポイント、最後に#6藤井和朗(経4・慶應義塾高)がレイアップでダメ押しの得点を決め、試合終了。インカレ初戦を白星で飾った。

 

先週まで続いたリーグ戦では多くの怪我人が出る中、強豪相手に苦しい戦いが続いた。しかし慶大は苦しいリーグ戦の中でも、もがき努力を続けた。その成果が今日ようやく目に見えて現れたようだ。ベンチメンバーも大きく勝利に貢献し、今週木曜に控えるインカレ2戦目では、より幅広い層の選手が活躍すると期待できる。次戦はリーグ戦で苦戦した相手、白鷗大。慶大はリーグ戦での雪辱をきっと果たしてくれるだろう。

 

(記事 大場春佳)

 

阪口HC

(今日の感想は)今日の相手は関西の5位で勝てればいいなと思っていました。色々情報を集めていても負ける要素はなかったので。もう少し早くから点が離れてくれたら良かったと思います。メンバーとしては全員そろって出るのが早慶戦以来でした。色んな事があったけど今日は勝てて良かったです。次白鷗に勝つとオールジャパンにいって正月に試合が出来るので、次も勝ちたいです。(第2Qで押され気味だった点は)チームの中で少しミスコミュニケーションがあったと思います。やるべきことが、僕の言葉と彼らの理解が違ったので、少しだけ減速してしまいました。(第3Qで大きく離した点は)相手の#7澤邉選手はアンダー23とかに選ばれている選手で、有名ですが、関東の1部には沢山そういう選手はいるので、センターがこっちの1部とは違うのかなと思いました。(選手の調子は)サワのシュートがよく落ちていたのが調子良くなかったのかなと思います。高橋は6週間怪我で休んでいた分があるので、本来もっと行けるのかなと思います。(第4Qでスタメンが一気に入る前のメンバーは)次に背負ってもらわなきゃいけないメンバーです。来年は2部に行ってしまいますが、2部で全勝したいと思っていますし、それが出来るメンバーだと思っています。再来年1部に行ったらズタズタになるのかもしれませんが(笑)4年生が出場していましたが)今日は最初から選手達には出すっていう事を言っていたので、その通り出しました。ほんとはもうすこし出したかったのですが、そうもいきませんでした。しかし少しでも出すことが出来て良かったです。(木曜の白鷗大はどうなるか)総力戦になると思います。今やっていることを再び徹底するしかないと思います。前と違ってだいぶセンター人が攻めるようになったので、後はシュートがしっかり入る様になれば良いと思います。

 

藤井和朗(経4・慶應義塾高)

(試合を振り返って)今日の試合は、内容的にはあまり良くなかったのですが、とりあえず一回戦に勝てたことにすごくほっとしているというのが正直なところです。(自身のプレーとしては)出るチャンスがもらえるかなとは思っていたので、出たら思い切りやろうと思っていました。シュートを積極的に狙っていったので、最後チャンスが回ってきて、入って良かったです。(シュートを決めた時の気持ちは)決めた瞬間は、チーム全員が喜んでくれているのが伝わってきたので、僕自身も人生で一番うれしいシュートだったかなと思います。(歓声が上がったときは)やっぱりうれしかったですね。僕は、チームが一体になっている瞬間が本当に好きで、早慶戦優勝だったりそういうところで自分のうれしさを感じていたのですが、自分がシュート打った瞬間も、ベンチがみんな立ち上がっているのが感覚でわかったので、あんなにうれしい瞬間はなかったです。(インカレに向けての合宿の内容は)細かい戦術をやるのではなく、チーム全体で守る約束事というのを決めて、みんなでそれをしっかり守って、40分間のゲームをずっとするというものだったのですが、たぶん今までの合宿よりも厳しくて、選手もみんな追い込まれてたのですが、みんなで声を掛け合って、インカレに勝つために頑張ろうということで、一致団結してやっていました。みんなが今までやってきた部分は、できた部分もできなかった部分もあったので、速攻で走る部分は下級生が頑張って走ってくれていたので、そこの部分で相手との差をつけられたのかなと思いました。(次戦の白鷗大戦に向けて)一応インカレ合宿をやってきて、細かい戦術というよりは40分間全員がどれだけ厳しく戦い続けられるかというのを主にやってきました。合宿で厳しく追い込んだので、全員がやることをしっかりやれば白鷗は絶対に勝てない相手ではないので、チーム全員でまた勝って、オールジャパンに行って、笑って引退したいです。

 

金子煕選手(環4・鶴丸高)

(今日の試合は)今日の試合は個人としては久々に試合に出れて、よかったです。チームとしては大きな一勝なので次に繋げられたらなと思います。(自身のプレーについては)2分しか出ていないのでなんとも言えないのですが、フリースローは決めたかったと思いました。シュートももっと打てたらなと思います。(後半で巻き返していましたが)次の試合につなげたいっていう気持ちがチーム全員にあったと思うので、繋げられるようなプレーを、後半でみんな出来ていたのかなと思います。(次の試合に向けの意気込み)去年から一度も勝っていない相手なので、何度目の正直かはわからないですけど、次こそは絶対に勝ちたいと思います。

 

高橋晃史郎(政3・慶應義塾高)

(試合の感想)合宿明けで、相手に対して徹底して試合をしようと思っていたのですが、上手くできませんでした。後半はスターティングメンバーを中心に合宿でやってきたことを意識して立て直せたので、そこは良かったと思います。(合宿での練習は)合宿では、練習試合を中心にチーム内で紅白戦をやったのですが、その中でオフェンスはおおまかに3通りで攻めるというのを40分間徹底することを意識して、今日もほとんどクロススクリーンからの攻めが中心だったと思うのですが、そういう練習をしてきました。それが今日の試合で活きた面もありましたが、連日の練習で疲れたこともあって、思い切ってできていなかったというのが選手全員の感想で、次の白鷗大戦で100パーセント活かせるようにしないといけないと思います。(後半の活躍について)前半はすごく調子が悪くてシュートが入っていなかったのですが、あまり集中していなかった部分があったので、後半はとにかくゲームに100パーセント集中することを意識しました。点差を早く離して4年生を出してあげたいという思いがあったので、それを意識してやった結果、点が取れたのかなと思います。そもそも相手が強くなかったので、点を取ることそのものは相手の問題ではなく自分の問題だったので、そこを立て直せたと思います。(次戦の白鷗大戦に向けて)今年の4年生はすごく苦しい思いをしてきて、自分はその苦しいときにけがをしてしまっていて全く役に立てなかったので、白鷗大戦で活躍して、勝つことで、4年生を少しでも上位に連れて行って良い思いをさせてあげられたらと思います。

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