【ラクロス(女子)】早慶戦企画第3弾!選手が対談をプロデュース!~高身長対談~(白子×山崎×大沢)

女子ラクロス

左から大沢、山崎、白子

第3弾はMF白子未祐(#96・文4・慶應女子)選手プロデュースの「高身長対談」。対談相手として選んだのが同じく身長170cm以上のMF山崎茉莉花(#89・政4・渋谷幕張)、G大沢かおり(#28・経3・学芸大付属国際)。「早稲田よりも高身長な人が慶應は多いので、ダイナミックなプレーもできてそこを注目してほしい。」(白子)。早慶戦でも一際目立つであろう、高身長3人の対談をお届けする。

「六大学戦は主戦力になるってことを忘れずにやっていた期間」(山崎)

 

——他己紹介をお願いします

白子山崎:強いです。この身長だから160cm以下のDFが前にいても見えないくらいの1on1を仕掛けられる。シュートから殺気を感じる(笑)

大沢:本当に怖い(笑)

白子:性格は謙虚だったりおっとりしてるんですけど、プレーに勢いを感じる。私はそれを見習いたい。あとは私と対局で真面目。

山崎大沢:デカくてゴールが空いてない。努力家で、練習も一番最後まで残っているイメージがあるし、毎日できることをコツコツやっている。そういう成果が実って今ここにいるんだと思って、すごく尊敬している後輩です。

大沢白子:今日も朝、自主練に付き合ってもらって。そういう風に先輩としてプレー面や自分にストイックなところとか尊敬しているのとともに親しみやすい。いつも自主練でシュートを打ってもらっているので、私の弱いコースを知っている。

——昨年1年間を振り返っていただいて

白子:去年はやれたのにやれなかった感が強かった。4年はプレッシャーがかかるから3年がどこまでやれるのかが、結果に繋がるって言われていたので、絶対やってやろうって言っていたんですけど、うまくいかなかった。本当に反省の多い年だった。今年は2年分返してやろうと思います。

山崎:怪我でリハビリをしていたのが辛かったというよりも、海外遠征とかすごい挑戦できる機会が多かった中で、同期や後輩が成長している中で自分は挑戦できるフィールドがなくて、すごく悔しくて、溜めてる思いは人よりあるので、2年分爆発したいです。

大沢:去年は開幕戦に出させてもらって、そのあとのリーグ戦に出て、その最中に技術的にできてたことができなくなったりしてすごく落ち込んでいて。リーグ戦後にV リーグとかに出る機会があって、自分は1年の後半からトップチームにいたので、サブチームで頑張っているメンバーの気持ちをわかっているようでわかっていなくて。それを去年の後半体感して、サブチームのメンバーも一人一人悔しい思いを抱えながらプレーしているんだってことを身にしみて感じたので、去年は辛い年だったけどいろんな人の気持ちを知れたし、今年はその思いを胸にトップで試合に出れた時にそういう人のぶんまでやれたらいいなと思いました。

——学年が一つ上がりましたが、心境やプレー面で変化はありますか?

大沢:3年がチームの原動力にならなければって思っていて、私は役職にもついてないのでプレッシャーなくやれると思うので、私たちの代でチームの原動力にならなければという責任を持ちつつ、思いっきりプレーして、先輩たちが大変な時こそ助けられる学年になりたいと思っています。

山崎:4年になって、いろいろ大変なんですけど、学年内でも話し合う中で衝突とかもあって。なかなかそこの解決に時間がかかったり、自分たちの4年像と実際が伴わない部分が今もあるので、そこは自分たち自身成長していかなければと思います。

白子:4年で最後っていう重荷があると思うんですけど、私はそういうのを感じたりするのが得意じゃないんで、とにかく楽しんでラクロスしようかなって思っています。どういう4年になるかとかは結局どれだけラクロスを楽しんでやっているかだと思うので、ラクロスを楽しんで向き合っているかっていう姿を見せれば、後輩は付いてきてくれるし、結果も伴うと思うので、私は4年ですけど、どれだけ楽しんでいるか勝負をしたいです。今とても楽しいです(笑)

——出原主将(#99・経4・慶應女子)はどんな方ですか?

大沢:親しみやすいし、接しやすい。シュートをいつも打っていただいてるんですけど。全員を巻き込んでやっている。

白子:気を遣えるけどもう少し主将として爆発してほしいです(笑)

——六大学戦を振り返っていただいて

白子:六大学戦の中で成長していったところがあるんですけど、攻めのパターンを考えてやってみてを繰り返している期間に六大学戦がぶつかって、毎試合毎試合目標がステップアップしていて、チームが変わっているのを感じられた。最後の法政戦ではやりたいプレーができていて、成長過程って感じでした。

山崎:U-22や日本代表の活動で抜けて、チームの主力がいない試合と法大戦(◯11-3)みたいなみんながいた試合を比べると何が足りないのかがよくわかって、それに頼りきっていると今後のリーグ戦では勝ちきれないと思った。そこは自分が主戦力になるってことは私は忘れずにやっていた期間でした。

大沢:ちょうどDFでも挑戦していたことを練習から本番に移していったいい試す機会でした。最後の法大戦は攻撃が流れよく攻めていて、明大戦は引き分けでしたけど、DFの練習でやれていたことが体現されていた部分もあったので、成長が見られた機会でした。

——印象に残っている試合は法大戦ですか?

大沢:みんな楽しそうにプレーしていた。Gは見守っているだけだったんですけど、すごい楽しそうだった。

白子:ブレイクとかもあって、みんなの意志が合っていた試合だった。

——お三方とも去年の六大学戦期間もトップチームにいましたが、その時期と今年を比べていただいてどうですか?

白子:去年はひどかったよね。その時期と全然違う。

大沢:去年の法大戦(△7-7)に比べるとミスも減ってきた。でもまだまだです。

——今年のチームはどんなチームですか?

白子:超攻撃型なので他校よりも面白いラクロスができます。DFもGも攻め気なので、守って耐えて守って耐えてのロースコアより、25点とか高得点を狙っています。

山崎:練習試合でも25点を目標にしているのでまだ2点とか取れていなくても、「あと23点」っていう声が出るくらい全員が共通認識を持っている。足りない部分は小さい部分や波が激しいのは私たちの課題なので、そこを直せれば最強のチームになれると思います。

——Gから見た「超攻撃型ラクロス」はどんな印象ですか?

大沢:シュートやセーブが一番ターンオーバーのチャンスになるので、敵が唯一こっちに向かってボールを投げるのがシュートなので、もちろんDFに指示を出して、悪い位置からシュートを打たせてセーブしてターンオーバーをしたい。

「高身長だとドローが取れたり、Gが届かないところにシュートが打てる」(白子)

 

——「高身長対談」ということで皆さん身長は何cmですか?

白子:172cmと173cmの間です。

山崎:173cmか174cmです。

大沢:175cmです。よく寝た日は176cmになってる時もあります。立ってる時間が短いと伸びています。

——日によって身長が変わるんですか?(笑)

白子:そうですね、どこがのびたのかわかります。背骨が伸びたり、中学生や女子高生の時は足伸びてるなって思ってました。

大沢:成長痛がひどかったです。

——いつから身長が伸びましたか?

白子:コンスタントに伸びました。

山崎:元々大きくて、小1で132cmくらいありました。小6は163cmあった。

大沢:小6で168cmありました。小4から小6までマレーシアに住んでいてその太陽が特殊だったのかも(笑)その間に20cmくらい伸びました。

——高身長で得したことはありますか?

白子:ドローを取れたり、シュートも打つポイントが上なので、Gが届かないところに打てる。グラボも遠いところが拾えるし、160cm以下のDFは見えない(笑)

大沢:立っているだけでゴールが埋まってしまう。ミスしたと思う時でも何かしら体にあたっている。あとはインターの時も体とクロスで3mくらいあるので得です。

——生活面で得したことはありますか?

白子:結構不便、座っている机が当たったりする。

山崎:電車で寝ていて降りるために急いで立ち上がるとつり革に頭が当たる(笑)

大沢:すごいわかります(笑)でも満員電車は上の方の新鮮な空気が吸える。

——日本人の平均身長が158cm(20-24歳)ですが、そのくらいの身長の人をを羨ましいと思うことはありますか?

白子:規格外じゃないよね。洋服のサイズとか。(私たちは)洋服は絶対短い。どういうマネキンで作っているのかと思って私のマネキンで作ってほしい(笑)

山崎:オーダーメイドで作るしかない。

大沢:靴のサイズが男性用しかないです(笑)

——オフの日はどんな過ごし方をしていますか?

白子:とりあえずゆっくり起きて、そのあとけいにシュートを打ってご飯を食べてって感じです。普段平日は家族で会えないので、家族で集まってご飯を食べます。

山崎:ラクロスをしない日はインドアで、週刊少年ジャンプが好きなのでずっと読んでいます(笑)中2から買い続けています。

大沢:大学入学してから公認会計士の資格を取りたくて、朝は練習をして、午後は塾に行って夜まで勉強して、友達とご飯を食べてって感じです。あとは甥っ子姪っ子と遊んでいます。

 

「去年の悔しかった気持ちを早慶戦にぶつけたい。」(大沢)

 

——Grit’n’Grindというチームスローガンにかけて、「これだけはチームメイトに負けない!」という磨き続けていることはありますか?

白子:自分なりのプレースタイル。みんながやっているシュートやプレーを私がやっても意味がないと思っていて、自分の性格やポテンシャルを生かせるプレースタイルを1年の時から磨き続けています。練習はすごいしていてあとは試合で発揮するだけだと思っています。(去年よりも)レベルが上がっています。それは早慶戦で発揮したいです。本番でやらなければ意味がないので。

山崎:元々右利きだったのが、ラクロスでは左利きなので、右利きにはできない選手ばかりだと右だけの流れになるんだけど、左利きの自分がいることで新しい戦術や役割を確立していきたいと思って磨き続けています。

大沢:Gはシュートを受けたもの勝ちってよく言われていて。去年の辛かった時期からいくらうまくいかなくても練習時間や本数では誰よりも負けないようにしていて。オフの日とかも必ずシュートを受けているので、受ける本数は誰よりも多いはずです。この成果を早く発揮したいです。

——早慶戦で私のここを見ろ!というポイントを教えてください。

白子:気持ちの入ったダイナミックなプレーを見てほしい。慶應に入って16年間の集大成の早慶戦なので、ものすごく気持ちが入るので、1個1個に早慶戦にかけた思いをかけるのでそこを見てほしい。

山崎:選手として去年の辛かった思いまで消化できるように。そこで自分が試合の流れに貢献して試合を決めるシュートをできれば左手で決められたらなって思います。

大沢:去年は早慶戦の直前に腰を痛めてメンバーから落ちて、悔しい思いをしたので、早慶戦は初めてなので、やっぱりセーブを見てほしいです。

——去年の早慶戦は10連覇を果たせず悔しい結果になりましたがどのような思いでしたか?

白子:紺碧の空を聞きたくない。絶対に歌わせたくない。去年は自滅って感じだったので。自分たちの力を発揮すれば絶対に勝てるので、自滅しないようにしたいです。

山崎:去年は途中から自分に対する自信を勝手に失っていた印象があって。そこを最後まで続ければ勝てるなと思います。

大沢:去年はスタンドから見ていて、「あ、負けちゃうんだ」って素直に思いました。10連覇っていけるっしょって思っていて、1年の時から慶應は絶対強いって思っていて、しばらく信じられなかったです。雰囲気も違うなって思ったので、そういう時に声を掛け合って、つらい局面でも耐えられるようにチーム力を高めて行きたい。

——早慶戦はどんな舞台ですか?

白子:他のリーグ戦も負けられないけど、なんか早稲田には絶対負けたくない。慶應に通っていてこういうふうに思うようになったのかもしれないけど絶対に負けたくないって意地が出る試合。しかも盛り上がるし、楽しいし、好きです(笑)

山崎:最後の早慶戦って早いね(笑)慶應女子ラクロス部っていいチームだって自信を持って言えるし、このチームは今年はこういうチームだってラクロス界にお披露目する試合でもあるので、そこで見せつけたいです。

大沢:やるからには絶対に負けたくない。いろんな大学の人も見に来るので今後のリーグ戦で慶應と当たりたくないって思わせるようなプレーがしたいです。その意味でもいい勝ち方がしたいです。

——早慶戦に向けて意気込みをお願いします

大沢:早慶戦はリーグ開幕前にある大舞台で、春の練習でやってきたチームの成果を見せる舞台だし。私自身も去年出られなかったり秋のリーグ戦での悔しい気持ちをぶつける機会だし、その頃にお世話になった人や親に恩返しをしたいので絶対に早稲田を倒します。

山崎:去年一番大きな挫折を味わった時に支えてくれたのが同期やトレーナーの方だったりいっぱいいて、そういう人のためにも思いを込めたシュートを決めたいです。

白子:絶対的な自信を持ってリベンジをしたいです。去年負けたって意味のリベンジもあるんですけど、私たちの代の早稲田の4年生は新人戦で3冠していて、そのうち2つの大会で当たって負けているので、ずっと負けていた相手にリベンジできる最後の機会だと思うのでリベンジしたいという気持ちです。

 

 

お忙しい中ありがとうございました!

(取材:森田悠資、写真:堀口綾乃)

 

 

◇白子未祐(#96・文4・慶應女子)

チームの攻撃の中心選手の一人。自他共に武器と誇るダイナミックなプレーに早慶戦でも期待がかかります!

 

◇山崎茉莉花(#89・政4・渋谷幕張)

昨年は怪我のため、秋のリーグ戦には出場できなかった。「左手に思いを載せて」2年分の大活躍に注目です!

 

◇大沢かおり(#28・経3・学芸大附属国際)

昨年の早慶戦では直前に腰の怪我からメンバー漏れをしてしまった大沢選手。日々の練習の成果を出したセーブで日吉を沸かせます!

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