2月から行われていた六大学戦もついに最終戦を迎えた。開始早々に先制点を決めるも、その数分後に追いつかれる。しかしAT出原佳代子(経4)が連続得点を決めると、徐々に試合は慶應ペースに。AT西村沙和子(商3)のハットトリックの活躍などで8点の大量リードを奪い、六大学戦最終戦を勝利で終えた。その一方で終盤には惜しい失点が重なったりと、今後への課題も見られた試合となった。
六大学戦 第5戦 vs法大
4/1(土) 17:30ドロー
@大井第二球技場
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 7. | 4 | 11 |
法大 | 1 | 2 | 3 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 49 | 横田真央 | 経4 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 3 | 大木茉莉 | 総4 | 慶應NY | 0 |
DF | 62 | 櫨本美咲 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政4 | 慶應女子 | 0 |
MF | 11 | 竹村薫 | 環4 | 桐蔭学園 | 2 |
MF | 73 | 伊藤香奈 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 42 | 力丸絢 | 法4 | 慶應湘南藤沢 | 2 |
MF | 96 | 白子未祐 | 文4 | 慶應女子 | 1 |
MF | 97 | 小久保磨里奈 | 政3 | 慶應NY | 1 |
AT | 32 | 友岡阿美 | 政3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 商3 | 慶應女子 | 3 |
AT | 99 | 出原佳代子 | 経4 | 慶應女子 | 2 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 28 | 大沢かおり | 経3 | 学芸大附属国際 | 0 |
DF | 71 | 高橋麗加 | 経3 | 慶應NY | 0 |
MF | 17 | 脇坂遥香 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 98 | 大橋知佳 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
MF | 51 | 石田百伽 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 66 | 石川のどか | 政3 | 品川女子学院 | 0 |
MF | 89 | 山﨑茉莉花 | 政4 | 渋谷幕張 | 0 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理3 | 大妻多摩 | 0 |
2勝2敗で迎えた六大学戦最終戦。50日後に迫った早慶定期戦へ向けても、勝利して良いイメージを掴みたいところだ。
開始早々MF竹村(環4)のゴールで先制するも、数分後に失点し試合は振り出しに戻る。しかしその後AT出原がゴールを決めると、MF白子(文4)・AT西村(商3)らが中心となってパスをつなぎ、カウンター攻撃も仕掛けながら次々と得点を決めていく。自陣ゴール前にはほとんどボールを入れさせず、慶大の攻撃の時間が続く。MF小久保(政3)が7点目を決め、6点リードで前半を終えた。
後半も開始早々から慶大の攻撃が続く。後半4分にAT西村がゴールを決めると、その1分後には白子のパスを受けたMF力丸(法4)が得点する。その後も2点を追加し、このままリードを広げ続けるかと思われたが、終盤のタイムアウト明けから流れが変わる。相手の攻撃が続き、数分の間に2失点を喫する。この後も攻められる場面が続いたものの、リードは守り切り、六大戦最終戦を勝利で終えた。
大量リードで勝利を収めたものの、「もっと点を取れたんじゃないかという気持ちがある」と主将が振り返るように、女子ラクロス部が掲げる「超攻撃型ラクロス」の実現に向けてはまだまだ改善が必要なようだ。六大学戦は3勝2分という結果に終わった。良い攻撃の形が随所に見られた一方で、引き分けに終わった早大戦や明大戦などで見られるように、終盤での惜しい失点が目立った。まだまだシーズンは始まったばかり。50日後に行われる早慶定期戦で更に進化したチームが見られることを期待したい。
(記事:伊藤史織、写真:江島健生)
【ケイスポ選出”Grit”player!】
六大学戦では全試合スタメンで出場。超攻撃型ラクロスを掲げる中で、素早いボールさばきから前線に的確なボールを送る攻撃の起点を作る選手。
※チームスローガン”Grit ’n’Grind”にちなみ六大学戦では、今季活躍が期待される選手を紹介していきます!
以下、選手コメント
出原佳代子主将(経4=慶應女子)
(11-3で快勝を収めました。試合を振り返って)今季は2分で1点取って合計で25点取ることを目標に掲げていたので、11点という結果についてはもっと点を取れたんじゃないかという気持ちがあります。この点数に満足せず、チームで掲げた目標を達成できるように早慶戦・リーグ戦に向けて頑張りたいと思います。(今日は前半・後半通してコンスタントに得点できていました。チームの攻撃面での出来について)攻撃としてはライドから奪ってブレイクで(得点を)取ろうと話していたので、もっとライドのプレッシャーで奪えた部分もあったのかなと思ってはいるのですが、一人一人はゴールに向かって得点しているシーンやブレイクできれいに取れたシーンもあったので、そういう面ではチームとしては成長しているのかなと思っています。(チームとしての法大の印象はどうでしたか)四大合同合宿で戦っていたのですが、そのときは内容としては良くない試合であまり良いイメージは持っていなかったのですが、今日はナイターということもあってみんな気持ちも入っていたし、前回の六大戦で早大、明大と引き分けに終わってしまっていたので、今日はしっかり勝つというイメージをもって試合に臨めました。(個人としては2得点を挙げました。ご自身のプレーに関しては)シュートまではいけても、そこから決めきれない場面が多かったです。あとは後半のラスト5分ぐらいから流れが悪くなってしまって、そこでフリーシュートの機会をもらって外してしまいました。アタックとして点を決めきらなければ役割を果たせていないと思うので、しっかり点を決めきるところ、シュートもでこだわっていきたいと思います。(六大学戦としては3勝2分という結果になりましたが、どのようにこの結果を捉えていますか)本来であれば全勝で優勝しなければいけないところだったのですが、まだまだ自分たちがしっかり練習できていなかったとか、(精神的に)甘い部分があったことをこの(早い)時期にわかったのは収穫でした。そういった部分をしっかり修正して、早慶戦・リーグ戦に向けてチームとして全員が自覚を持って取り組んでいければ、日本一までいけると思っているので、この六大学戦の結果を悔しいだけに終わらせないようにしっかりやっていきたいと思います。(早慶戦まであと50日ですが、重点的に取り組みたい課題はありますか)ディフェンスが詰めの段階に入っている一方で、オフェンスはシュートを決めきれていない、シュート精度の点で課題が残っています。ポゼッションを取って、しっかり点に繋げなければ試合には勝てないと思うので、ドローからしっかり取ってポゼッション時間を長くして、自分たちのやりたいラクロスを(早大に限らず)どんな相手にでもしていけるようにしていきたいと思います。
竹村薫副将(環4=桐蔭学園)
(試合を振り返って)前回の明大戦が結構ボロボロの試合だったので、六大学戦最終戦というのもあってやり切ろうという形で臨みました。(ご自身の得点を振り返って)クリアとかでみんながつないできてくれてもらったシュートだったので、全員で決めた点だと思います。(終盤は相手に攻め込まれる時間が続いたがその点はどうか)そこは今の慶大の課題でもあります。試合の中で波があると思うんですが、ちょっと波が下がった時にどうやって上げていくかとか波が下がる前にどれだけ良い状態を持続できるかといのが今の慶大の課題なので、今日も慶大の悪い面が見られたところもあったと思うんですが、それが自分たちの伸びるところなので、成長の糧にしたいと思います。(六大学戦最終戦となったが、六大学戦全体を振り返って)良かったと思うのはリーグ戦に向けてたくさんの選手が試合に出れたことです。やっぱり一人一人の選手が試合に出れたことへの自信だったり試合経験を積んだことに対する自信を持てたと思うので、良かったと思います。かつ今日の試合はこのユニフォームでの最後の試合だったので、思い出となる試合だったかなと思います。(早慶戦も控えているが今後に向けて改善していきたい点などは)今は3年生とかがチームの雰囲気を上げてくれていたりするので、4年生がもっと引っ張っていけたらなと思います。スターティングメンバー以外のメンバーも、もっと「自分がスタメンになる」とか「自分がこのチームで活躍する」っていう強い気持ちを持った選手を育ててどんどん強いチームにしていきたいなと思います。
櫨本美咲(経3=慶應女子)
(試合を振り返って)六大学戦最終戦ということで、今まで良い勝ち方ができていなかったので、私たちが今までやってきたことを全力でできればいいなと思って臨みました。(終盤は相手に攻め込まれる時間が続いたがその点はどうか)次への課題が見えた試合だなと思います。点差がついて勝っている中で、どうしてもアタックの攻めもボール回しが遅くなってゆるい時間が続いて、相手にボールを取られた時のブレイク対応とかもうまくできていなくて、結局自分たちのミスで失点してしまったなという印象です。そこを次の早慶戦までにきちんと詰めていかないといけないなと思いました。(六大学戦最終戦となったが、六大学戦全体を振り返って)初戦とかは2分に一点取るという目標を達成するためにガツガツ攻めていけてたんですが、前回の早大戦と明大戦と続いて、点差でリードしていたにも関わらず最後の数分で点数を失って、結局イーブンという結果になってしまいました。結局その失点とかも自分たちのミスからつながっていったところがすごく大きいと思うので、自分たちがやりたいことをやりつつミスを恐れずにどんどん攻めていくラクロスを完璧にしていけたらなと思います。(早慶戦も控えているが今後に向けて改善したい点などは)今回の試合できれいな点の決め方とか奪い方とかのイメージがつかめてきたのでそれを練習に持ち帰って、早慶戦までのあと50日間自分たちの強みを強くしていけるように、気が緩まないように、試合を全部全力で勝ちきれるように頑張っていきたいと思ってます。
◇六大学戦星取表
| 慶應義塾 | 明治 | 早稲田 | 法政 | 立教 | 東京 | 勝 | 敗 | 分 | 得失点差 |
慶應義塾 | × | ○11-3 | 3 | 0 | 2 | 39 | ||||
明治 | △5-5 | × | ●3-8 | ○9-6 | ○7-4 | ○10-6 | 3 | 1 | 1 | 5 |
早稲田 | △5-5 | ○8-3 | × | 4/15 | 4/9 | ○20-1 | 2 | 0 | 1 | 24 |
法政 | ●3-11 | ●6-9 | 4/15 | × | ○10-8 | ○13-5 | 2 | 2 | 0 | -1 |
立教 | ●3-9 | ●4-7 | 4/9 | ●8-10 | × | ○23-2 | 1 | 3 | 0 | 10 |
東京 | ●1-26 | ●6-10 | ●1-20 | ●5-13 | ●2-23 | × | 0 | 5 | 0 | -77 |
◇六大学戦フォトギャラリー