【バスケ】追う展開で勝負弱さを露呈…。敗戦でリーグ前半を折り返す vs立大

前節、東洋大に快勝しようやくリーグ2勝目を挙げた慶大は、今週、本拠地・日吉記念館での2連戦でリーグの折り返し地点を迎えることに。1戦目の相手は、同じくここまで2勝にとどまっている立大。順位争いのライバルとの直接対決に、日吉記念館には大勢の観衆が駆け付けた。試合は序盤から立大にリードを許し、慶大が必死に食らいつく展開に。後半に徐々に差を縮めて粘ったものの、結局最後まで立大を捕らえ切れず、手痛い敗戦となった。

 

2017/9/30(土)慶應義塾大学日吉キャンパス

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦 vs

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

14

18

23

22

77

22

24

18

23

87

慶大スターティングメンバ―

 

#13 山﨑純 (総2・土浦日大高)

 

#9 原匠(環3・近大付高)

 

#8 鳥羽陽介(環3・福大大濠高)

 

#14 髙田淳貴(環2・徳島城東高)

 

#5 高橋晃史郎(政4・慶應義塾高)

 

ホームの歓声を背に、試合は始まった。鳥羽のレイアップを皮切りに、序盤は打ち合いの様相。徐々にリードを奪ったのは、シュート成功率で勝った立大だった。「浮足立ってしまった」(髙田)慶大はリバウンドこそ支配したものの、立大のディフェンスに苦戦し、インサイドを崩すことができない。鳥羽、 髙田らがドライブからなんとか得点を積み重ねたが、武器である3ポイントは完全に鳴りを潜め、第1Qの3ポイント成功はゼロ。8点差をつけられて第1Qを終えた。

慶大初得点を決めた鳥羽

 

第2Qも立大のオフェンスに対処できず、なかなか点差は縮まらない。そんな中でも攻撃で躍動したのは、山﨑、髙田の2年生コンビだった。山﨑が鋭いドライブ、パスで立大ディフェンスを崩せば、高田は正確なシュートで得点を重ねる。中盤にはついに髙田がこの試合初の3ポイントを決め、点差は4点に。引き続きリバウンドでも優位を保つ中、このまま前半のうちに追いつきたい慶大だったが、残り3分、慶大の2回目のタイムアウトを機に流れは一変した。立大が連続得点で畳みかけ、気付けばスコアは32-46。結局、第1Qを上回る14点のビハインドで前半を折り返すこととなった。

3ポイントでチームを盛り立てた髙田

 

第3Q立ち上がりも立大に先手を取られ、一時点差は18点に。これ以上の失点は挽回が困難になる状況で、ようやく慶大が目覚めた。前半無得点に終わっていた高橋にやっと初得点が生まれると、各選手が多彩なオフェンスから得点を重ねる。守っては、前半に散々苦しめられた立大オフェンスを7分間で6得点に抑え、流れは完全に慶大に傾いた。残り2分、山﨑のスーパーアシストを受けた高橋の得点で5点差まで詰め寄り、会場が沸く。しかし、ここでも最後に立大が粘りを見せ、第3Q終了時、点差は9点に。追う展開は続く。

山崎の華麗なアシストは観客を大いに沸かせた

 

勝負の第4Q、木村のミドルで先制した慶大は再び流れをつかんだ。高橋、木村がインサイドで奮闘し、シューター陣も呼応。残り4分30秒、木村のシュートでついに3点差となる。三たび立大を射程圏内に捉えた慶大。しかし、またしても慶大はあと一息が届かなかった。ここから連続得点を許し、たまらず慶大は最後のタイムアウトを要求する。その後、髙田の3ポイントなどで追いすがったが、残り2分、インサイドの要・高橋が5ファウルで退場となり、勝負あり。ファウルゲームも実らず点差を広げられ、最後は鳥羽も退場。ホームの観衆の期待に応えられず、77-87で敗戦を喫した。

身長を活かしたプレーを見せた木村

 

この日で秋季リーグはちょうど半分が終了。慶大は2勝7敗で10チーム中9位に沈んでいる。目立ったのは、後半の勝負所で競り負け、「勝つべき試合を落としている」(髙田)勝負弱さだ。この試合でも、何度も立大を捕えかけながら、そのたび突き放されてしまった。目に見えず、それゆえ身に着けることが難しい“勝負強さ”。2周目に入る秋季リーグ、慶大の巻き返しは、それとどう向き合うかにかかっているかもしれない。

 

(記事・桑原大樹)

 

阪口HC

今まで何とか国士舘とか江戸川に接戦だったのから脱出したかったんだけどね。明日の駒沢戦で再スタートだね。明日からはいよいよ二周目だからね。今日のレイアップが全部入っていたらきっと勝っていたよね。(見ていた人も)みんな悔しいと思うよね。

 

木村能生(環4・東山高)

(今日の試合を振り返って)序盤、流れが少し悪かった状況のなかで自分が出て少し流れをよくできて嬉しいです。あと、後半の勝負所でシュートを決められたのも良かったです。しかし、こんなにたくさんの人が来てくださったホームゲームで勝てなかったことは来てくださった人にとても申し訳ないですし、悔いが残ります。やはり、ここ一番でチーム全員で戦うというところが足りなかったと思います。明日はやはり悪いところをゲーム内で修正していき、勝てるようにしていきたいです。(チームとしてディフェンスリバウンドをしっかり取れていましたが)身長に関して僕たちが勝っている部分があったのでリバウンドを取って当たり前というところがありました。しかし、ルースボールなどで負けているところがありました。(リーグ戦前半を振り返って)目標と違い、結果として2勝7敗で終わりました。やはりチーム状況が良くない中で僕たち4年生ができることをしっかりやってきました。まだ自分自身がそれをできていない部分があります。そこをチーム全員でなんとか詰めていけば2周目に結果が出てくると思います。1周目できなかったことを2周目に意識していきたいと思います。(次の試合に向けて)明日もホームゲームで今日以上に人が来ると思いますが、試合に来てくださった人たちに感謝の気持ちを結果で伝えられるようにしたいです。

 

髙田淳貴(環2・城東高)

(試合を振り返って)ホームゲームということで慶應の観客が多くて、試合の入りで浮足立ってしまって、1Qで点差を離されてしまったのが悔いが残ります。それでも4Qまで相手に喰らいついて、最後まで接戦に持って行けたのは収穫かな、と思います。(自身は24得点の大活躍)最初は3ポイントがなかなか入らなかったですが、その分みんながゴール下に合わせてくれました。1本目の3ポイントが入ってからは気持ちよくプレーできるようになって、多少プレッシャーがあっても自分のシュートが打てたのが良かったです。(ホームゲームでの戦いは)観客が多いというのも勿論ですが、出し物や演出をスタッフが一から準備してくれているので、色んな人に感謝して戦わないといけない試合だと思います。(リーグ戦折り返しを迎えたが)良い試合は出来ているけど勝つべき試合を落としているというのが現状で、もう落とせる試合はないと思うので気持ちを切り替えていきたいです。(次戦に向けて)来てくださっている観客のためにもホームゲームで1つは勝たないといけないと思うので、絶対に勝ちたいと思います。

 

山﨑 純(総2・土浦日大高) (今日の試合を振り返って)ホームゲームということもあって、前半みんなすごく固くなっていて、特にディフェンスが全然機能していなかったんですけど、後半でだいぶ立ち直れた部分もあったので、明日は勝ちたいと思います。(今日もアシストでは活躍されていました)まあ、いい感じに味方が合わせてくれたというのもあって、その点はよかったです。(ホームの試合ということでしたが応援はどのように届いていましたか)嬉しかったんですけど、前半緊張しました。(入場では凝った演出がありましたがどのような気持ちでしたか)試合に集中していました。(リーグ戦前半を振り返って)リーグ戦前半では自分たちの悪い部分が全部出てしまったと思います。明日から2周目が始まり、2周目の1回戦をホームゲームで迎えられるということはすごくありがたいことなので、明日はしっかりと勝って流れに乗って行きたいと思います。(次の相手は開幕戦で敗戦した駒澤大ですが)開幕戦で負けた相手とホームゲームで試合ができるということで、すごく盛り上がっているので、明日は絶対に勝ちます。(次戦に向けて意気込みをお願いします)明日も一生懸命頑張って勝ちます!

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