【女子バスケ】壮絶な打ち合い演じるもあと1歩及ばず、来季は4部からの再スタートへ 関東大学リーグ入れ替え戦vs獨協大

今季の3部リーグ戦で22位となり、34部入れ替え戦に進むことになった慶大女子バスケ部。対戦相手は奇しくも昨季と同じ獨協大。昨季は70-45で完勝しており、今回も同様に目標の3部残留を成し遂げたいところだ。試合は開始直後こそ相手にペースを握られたものの、徐々に落ち着きを取り戻し、リードを奪って終盤へ向かう。ところが勝負の4Qに再び逆転を許し、76-82で惜敗。残念ながら2年連続の3部残留とはならなかった

2017/10/29(日)@横浜市立大学金沢八景校舎

第67回関東大学女子バスケットボールリーグ戦入れ替え戦 vs獨協大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

23

21

20

12

76

獨協大

23

17

21

21

82

慶大スターティングメンバ―

 

#9 森川唯加(経3・慶應義塾女子高)

 

#5 村井睦(商4・慶應義塾女子高)

 

#11 井ノ本雅子(商3・四天王寺高)

 

#15 梅木理沙(経2・慶應義塾女子高)

 

#7 豊村沙恵(商3・慶應義塾ニューヨーク学院高)

 

1Q、慶大は豊村が最初の得点を挙げると、続いては村井のレイアップや梅木のミドルで着実に得点を重ねる。一方でディフェンスでは獨協大の勢いのある攻撃に対応しきれず、立て続けに失点を許してしまう。それでも残り5分過ぎに豊村がバスケットカウントを決めて流れを取り戻すと、以降は互いにノーガードの打ち合いに。慶大は井ノ本がタフな3ポイントを沈め、さらには残り2分からは村井が3ポイントとスティールからの速攻を連続で決めて、一気に同点に追いつくことに成功する。1Q終了時のスコアは23-23と、序盤から非常にハイスコアな展開となった。

果敢にインサイドへドライブする村井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続く2Q、まずは村井が果敢にルーズボールへ飛び込み、この一戦に対する並々ならぬ闘志を見せる。するとそれに応えるかのように、下級生の梅木、小福川莉奈(法1・慶應義塾ニューヨーク学院高)がゴール下から得点を奪った。また村井自らも華麗なドライブからレイアップを決め、4年生の意地を見せた。残り5分半でスコアは31-31の同点となるが、その後は森川から豊村へのホットラインが冴えわたり、怒涛の得点ラッシュとなる。さらに得点を奪った直後にプレスで相手のミスを誘い、井ノ本の3ポイントへ繋げるなど理想的なオフェンスを展開。最後は相手にシュートを決められるも、4点リードでハーフタイムを迎えた。

3ポイントでチームを支えた井ノ本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3Q、まずは森川が3ポイントをヒットさせると、続いては和田かおる(理3・東邦大附属東邦高)が巧みなリバースレイアップを披露しベンチを沸かせた。ところが中盤からはターンオーバーを連発し、一時は相手に逆転を許してしまう。それでも豊村のブロックや、村井のチャージング誘発など、必死の守りで悪い流れを食い止めた。すると終盤には梅木・村井の連続得点で再逆転に成功。ディフェンスでも引き続き、チーム全体で激しさと高い集中力を維持できており、64-61とリードを奪って運命の最終Qへと向かう。

好アシストを連発した森川

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4Q、慶大は豊村がペイントエリアで森川のパスを次々と得点に結びつけ、リードをキープする。ところが残り6分から相手に4連続得点を奪われ、72-75と逆にリードを広げられてしまう。その後も豊村がインサイドで奮闘したが、外からのシュートがなかなか決まらず、思うように得点を伸ばせない。2度のタイムアウト後も流れは変わらず、ファウルゲームを仕掛けるも、点差を縮めることはできなかった。こうして試合は76-82で終了。3部残留の夢は叶わず、4部リーグへの降格が決定してしまった。

チーム最多の37得点を挙げた豊村

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互いに気迫のこもったプレーを見せ、最後までどちらに転ぶかわからない好ゲームとなったが、惜しくも勝利を掴むことはできなかった。それでも、主将の光田美波(政4・岡山朝日高)を怪我で欠く苦しい状況の中で、選手たちは良く戦い抜いたと言えるだろう。試合後は多くの選手が溢れる涙を堪えきれなかった。3部残留は今季の最大の悲願だっただけに、それも当然の反応だろう。それでも彼女達の挑戦はこれからも続いていく。この悔しさをバネに、来季は1年での3部復帰を是非とも果たしてほしいところだ。

(記事・徳吉勇斗)

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