【バレーボール】フレッシュな顔ぶれでストレート勝ちを収め、初戦突破!!/第37回東日本バレーボール選手権大会1回戦vs東北公益文科大

バレー戦評

大学初得点を挙げた宮川

 

春季リーグ戦、早慶定期戦を経て、ついに迎えた東日本インカレ。1回戦の相手は、東北リーグ2部(南)の東北公益文科大学となった。データの少ない相手ではあったが、第1セットを大差で取ると、第2、3セットもミスがありながらも連取しストレート勝ち。勝利を収めた慶大は、国際武道大学との2回戦へとコマを進めた。

 

 

6月21日(木)第37回東日本バレーボール大学選手権大会 1回戦 慶大×東北公益文科大

@浦安市運動公園総合体育館

 

 

得点表

慶大

セット

公益大

25

25

20

25

18

 

この日は、オポジットの富澤太凱(経3・慶應)に代わり、ルーキーの加藤靖丈(商1・慶應)が公式戦初スタメン。「意外と緊張しなかった」と序盤から積極的に攻撃に参加し、スタンドを沸かせた。

 

樫村のクイックが効果的だった

第1セット。まずはマルキナシム(総3・川越東)が高い打点からのスパイクでサイドアウトを取ると、樫村大仁(環2・茨城高専)のサーブが機能し5―0と幸先の良いスタートを切った。その後も、慶大がマルキ、吉田祝太郎(政2・慶應)らの高確率なサーブから相手レシーブを崩し、清水柊吾(総2・広島城北)のクイックや加藤靖のスパイクでみるみるリードを広げていく。相手スパイカーに常に2枚以上でプレッシャーをかけるなどブロックシステムも機能し、次々とブロックポイントを重ねていった。最後は、加藤靖がリベロ相手に強烈なスパイクを決め、25―9と大差で第1セットを先取した。

 

ブロックで相手の攻撃を封じた

樫村のクイックから始まった第2セット。第1セットの流れそのままに4―0とリードを奪ったが、「守りのサーブとミスが多かった」と宗雲監督が話すように、好調だったサーブのミスが目立ち思うようにリードを広げることができない。中盤には、ピンチサーバーとして浦部連太朗(総3・高松第一)が投入されたが、サイドアウトを取られついに点差は19―17の2点差に。しかしここから慶大が樫村、マルキらの高さ生かした活躍で再び立て直し、最後は清水のフェイントで締め、このセットも取ることに成功した。

 

サーブを打つ片波見

第3セットは、スパイクのミスが続き3―5とリードを許す苦しい展開に。しかし、樫村のブロックポイントで同点に追いつくと、途中出場の片波見和輝(文3・成田)のフェイントが決まり逆転に成功。その後、レシーブのコミュニケーションミスからブレイクを許す場面もあったが、リベロとして出場した加藤真(商2・慶應)、公式戦初得点を挙げた宮川郁真(総1・松本県ヶ丘)らの活躍もありリードを守り切る。終盤には、コートに立っている選手が全員2年以下、吉田がコートキャプテンを務めるというフレッシュなラインナップも見られた。最後は小出捺暉(環1・駿台学園)がコースギリギリにスパイクを決め、慶大が1回戦突破を決めた。

 

第1セットでは、思うように慶大の実力を発揮できていただけに、第2、3セットではミスが目立つ形となってしまった。試合を通してブロックは機能していたが、「相手の攻撃のワンタッチやフェイントを取れなかった」と宗雲監督が口にしたように、レシーブの精度がこれまでのリーグ戦や早慶戦に比べると低かったように見えた。トーナメントは、対戦相手のデータも少ないため「いかに自分たちのカラーを出せるか」(宗雲監督)が重要だ。第1セットのようなバレーができれば、今後も順調に勝ち上がることができるだろう。

 

(記事:内田貴啓 写真:藤澤薫)

 

 

宗雲監督

 

――今日の試合振り返って

なかなか評価が難しいですね。選手がトーナメントで硬くなっていたこともあるので、地方の大学が相手で戦うのは難しいとは思います。もう少し、自分たちのバレーもできたのではないかと思います。

 

――第1セットは大差で、第2、3は僅差だった

第2セットはサーブミスが多かったのと、相手の攻撃のワンタッチやフェイントを取れなかったことが組み合わさってしまいました。点差があまりつきませんでしたね。

 

――不運な部分もあったということですか

こっちのサーブは、守りのサーブとミスが多かったですね。それから、ブロックで仕留めようとしましたが、相手がブロックにまともに打ってこなかったので、それが予想外のところに飛んでいってしまったことは仕方ないです。

 

――データが少ない相手との対戦だった

こちらがしっかりサイドアウトを取っていれば問題ないので、トーナメントはデータが少ないので、いかに自分たちのカラーを出せるかだと思います。

 

――次戦に向けて

明日はこんな出来だと良くないので、明日からは簡単な相手ではないので、いつもの向かっていく慶應のスタイルを貫いてほしいなと思います。

 

 

加藤真(商2・慶應)

 

――今日のご自身のプレーを振り返って

結構楽な展開で入ったので、ミスをしないことと、パスを返して攻撃に繋げていこうと思っていました。そこまでミスもなかったので良かったのかなと思います。

 

――今はリベロの練習を?

今年の春リーグの途中で、祥樹さん(伊藤祥樹主将=総4・清風)と監督から「リベロやってみないか」という話があって、リーグの最終戦で1回ベンチ入って、そこからずっとリベロで練習しています。

 

――声がよく出ていたが

主務の加松さん(加松陽=経4・慶應湘南藤沢)から「コートの雰囲気を良くしていけ」みたいなことを言われてからコートに入ったので、声を出して盛り上げていこうということを1番に考えて、コートに入りました。

 

――今のチームの状態は

今日はそこまで別に内容が特別良かったわけではないですし、トーナメントは流れが良いチームが一番上まで行けると思うので、流れをよくするというのを意識しながら、このまま戦いたいなと思います。

 

――明日に向けて

明日は順調に勝てば2試合あるので、体力的にもしんどくてきっと総力戦になると思うので、チーム一丸となって頑張りたいと思います。

 

 

宮川郁真(総1・松本県ヶ丘)

 

--大学初得点を決めたが

リーグ戦もちょっとずつ試合に出させてもらっていたんですけど、なかなか点を取ることができていなかったので、シンプルに嬉しいです。

 

--出場を聞いたのは?

マルキさんが前衛に回ってから出るのは、監督からその(ローテーションの)半分前から言われていたので、その準備はしていました。

 

--スパイク以外のプレーについては

まだサーブレシーブはへたくそで、そこらへんに課題があるので、もっとそういうところを磨いて、リーグ戦とかでもピンチブロッカーだけじゃなくて試合全般に絡んでいけるようにしたいと思います。

 

--大学入って3か月が経ったが

関東1部リーグっていう高いレベルでバレーをやらせてもらって、毎日の練習が本当に刺激なので、すごい毎日充実しています。

 

--明日に向けて

多分スタメンで出ることはないと思うんですけど、途中から出てもしっかりチームに貢献できるようなプレーができるように頑張りたいと思います。

 

 

加藤靖丈(商1・慶應)

 

――今日の試合振り返って

得点は多少取れましたが、ミスが多くて貢献度で言えばプラスマイナス0かなという感想です。

 

――初の公式戦スタメンだった

関東1部の強い相手ではなかったので、意外と緊張しなかったです。それでも動きは硬いなと感じました。

 

――スタメンを告げられたタイミングは

1週間か2週間前に告げられていたので、心の準備はできていましたが、体の準備ができていなかったです。

 

――データの少ない相手でしたが

あまり高さはないですが、レシーブで粘られたり、左利きのサーブが強かったので、第2セットで苦戦を強いられました。

 

――次戦に向けて

自分たちの力を出し切って、対策をすれば勝てると思います。

 

出場選手

センター

樫村大仁(環2・茨城高専)

オポジット

加藤靖丈(商1・慶應)

サイド

マルキナシム(総3・川越東)

センター

清水柊吾(総2・広島城北)

セッター

吉田祝太郎(政2・慶應)

サイド

小出捺暉(環1・駿台学園)

リベロ

永田将吾(総1・高松)

 

加藤真(商2・慶應)

途中出場

浦部連太朗(総3・高松第一)

 

片波見和輝(文3・成田)

 

宮川郁真(総1・松本県ヶ丘)



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