【特集】「慶應を背負う者達」へ。塾内の「組織」を率いるリーダーたちが集結

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體育會内外から7名のリーダーたちが登壇した

7月2日(月)、慶應義塾大学三田キャンパス北館ホールにて、體育會本部・K-Projectの共催でリーダーシップイベント「慶應を背負う者達」が開催された。「強い組織とは」「組織を率いる上で、日頃大切にしていること」などのテーマについて、パネルディスカッションやグループワークを通して熱い議論が繰り広げられた。

 

 

「慶應を背負う者達」―。「組織」に関する議論を交わしながらリーダーシップについて学ぶために開催された今回のイベントは、①パネルディスカッション②質疑応答③グループディスカッションの3部構成で行われた。

 

約60名の参加者たちの前でまず行われたのは、7名のパネラーたちによるディスカッション。體育會からは、蹴球部主将の古田京さん(医4)、野球部でチーフ学生コーチを務める泉名翔大郎さん(商4)、ラクロス部女子主将の友岡阿美さん(政4)、アメリカンフットボール部ユニコーンズ主将の松岡拓希さん(法4)の4名が登壇した。また、今回のイベントの特徴として挙げられるのは、體育會以外の団体からもパネラーが出演していること。UNICORNS Songleaders主将の宮崎玲奈さん(環3)、dance crew es代表の武正隼さん(経3)、第60回三田祭実行委員会委員長の馬場永希也さん(政4)と、「體育會・體育會でない」という垣根を越えて様々な団体のリーダーたちが一堂に会した。

 

第119代蹴球部主将を務める古田さん

 

パネラーたちの自己紹介、所属する団体についての簡単な説明が終わると、与えられたテーマに基づいてパネルディスカッションが始められた。最初の議題は「『強い組織』とは?」。パネラーたちは「試合に出ていない1年生までもが同じ気持ちを持って試合に臨むことができる組織」(古田さん)、「チーム全員が主体的に行動できる組織」(松岡さん)などとそれぞれの認識を発表し合った。2つ目の議題は「組織を率いる上で、日頃大切にしていること」。これについてはさまざまな意見が飛び交った。友岡さんは「自分が一番ハードワークをし、手を抜かないこと」と語り、古田さんは「試合後のミーティングでは自分が『しゃべる』のではなく、なにか言いたいことがありそうな部員を指名して『しゃべらせる』ことを意識している」と日々の活動の中で実践している内容を披露した。さらに、松岡さんは「リーダーシップを大きくとらえすぎずに、誰に対しても小さな気遣いを見せること」、泉名さんも「重要な仕事をできるだけ個人に任せ、各々がリーダーシップを発揮できるような機会を与えるようにすること」とそれぞれ語った。対して「活動外でのコミュニケーションを大切にすることでメンバーから信頼してもらう」と話したのは武正さん、宮崎さん、馬場さんの3名。やはりその団体の活動や目標の内容によって、大切にすべきと考えられる事柄もそれぞれ異なるようだ。

 

主将として女子ラクロス部をまとめる友岡さん

 

質疑応答を経て、次に行われたのはグループディスカッション。パネラーたちも含めた参加者たちが3人1組となり、再び「組織を率いる上で、日頃大切にしていること」について話し合った。「これまで體育會以外の方々と触れあう機会が少なかったので、さまざまな考えが聞けて面白かった」(友岡さん)と、短いながらも有意義な時間となったようだ。

 

「組織」というテーマのもと、さまざまな議論が交わされた今回のイベント。體育會各部をリーダーとして引っ張るメンバーたちは「違う視点を知ることができた。こういう機会はリーダーを務めていく人にとってとても良いと思う」(古田さん)、「『下級生に主体性を持たせていく』ことについて考えるきっかけになった。強い組織を作るために今後生かしていきたい」(友岡さん)と手応えを口にした。他団体のリーダーたちとお互いの意見を交換し合えたことは、パネラーの7名をはじめとしたすべての参加者たちにとって貴重な体験になったに違いない。“半学半教”の精神のもと、塾生の皆さんもぜひこのようなイベントに参加してみてはいかがだろうか。

 

(記事:川下 侑美/取材:重川 航太朗・川下 侑美)

 

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