第5、6節で2連勝と波に乗る慶大の今日の相手はリーグ戦ここまで2勝4敗の東洋大。主力の原匠(環4・近大付属)と山﨑純(総3・土浦日大)をケガで欠く依然として厳しいチーム状況だが、春から強化してきた6人目以降の選手の強さでカバーしこの窮地を乗り越えたいところだ。
2018/9/18(火)@とどろきアリーナ | |||||
第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第7節vs東洋大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 13 | 16 | 11 | 12 | 52 |
東洋大 | 14 | 14 | 12 | 17 | 57 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠) | |||||
#6 小原陸(政4・慶應義塾志木) | |||||
#7 澤近智也(環4・高知学芸) | |||||
#8 吉敷秀太(政4・慶應義塾志木) | |||||
#10 髙田淳貴(環3・城東) |
第1Q、試合開始からわずか20秒で慶大は髙田が3ポイントをヒットし幸先良く先制する。だがその後はパスが思うように通らず、シュートチャンスまで持ち込めない慶大。一方の相手もミドルが決まらず、ターンオーバーの応酬となりロースコアの展開が続く。吉敷に代えて甲谷勇平(環2・東山)を投入し、また澤近が3連続でシュートを沈めるも思うように流れをつかめなかった慶大。1点ビハインドの13-14でこのQを終える。
流れを掴みたい第2Q。内へのカットインを多用するなど積極的な攻撃を見せ、また途中出場の寺部勇佑(環2・洛南)がフリースローでリーグ戦初得点を記録するなど得点を挙げるも、連続得点には結びつかない。それでも髙田が3連続シュートを決め同点に追いつくと、このQから入った工藤翔平(政3・慶應義塾)が3ポイントをヒットし慶大は逆転に成功する。終盤には吉敷がルーズボールへのダイビングを見せ会場を沸かせた。慶大は前半を29-28で終える。
後半の3Q、前半とは打って変わってスタメンを固定する作戦に出た慶大。だがシュートがことごとくリングに嫌われ、思うように得点を奪えない。だが必死のディフェンスで高さのある相手を封じ込め、一時は最大6点のリードを奪う。しかし5つまで積みあがってしまったファウルでフリースローを与えてしまい、じりじりと追い上げられた慶大。このQ終了間際に追いつかれ、40-40で終えた。
勝負の最終Q。澤近が2ポイントを確実に決めリードするも、身長で勝る相手にすぐに得点されポストプレーでの失点を重ねてしまい、開始3分で4点ビハインドとなってしまう。不運なファウルも連続してしまい試合は完全に相手ペースに。髙田の連続3ポイントなどで必死に追いすがるも一歩及ばず、残り4秒で2ポイントを決められ万事休す。慶大は52-57で敗れた。
結果的には勝負の最終Qでリードを奪われ惜敗を喫する形となった慶大。しかし第1Qからパスワークが上手くいかず、イージーシュートも多く落としてしまった。また、高さで勝る相手にリバウンドを取られ、ことごとく失点に結びついてしまったことも大きな敗因だろう。明日の相手はここまで2勝5敗の明星大。鳥羽主将が「しっかりと気持ちを切り替えて、明日1勝取りにいきたい」と語ったように、悲願の一部復帰に向け、ここで勢いを失うような慶大ではない。チーム一丸となり、確実に勝利を掴みたい。
(記事:染谷優真、写真:徳吉勇斗)
鳥羽陽介(環4・福大大濠)
――試合を振り返って
負けたということがまず悔しいです。
――かなりロースコアな試合になったが
やっぱりうちが決めるべきシュートを決め切れなかったのと、取られちゃいけないところでディフェンスリバウンドを取られてしまったことで、相手に流れを渡してしまったのが敗因だと思います。
――中盤までは先行している時間が長かったが
そうですね。ただ、うちが10点、15点と離せるところでシュートを決められなくて、そこはもっと中で声を出して一本一本やっていかなきゃいけなかったかなと思います。
――自身はかなり外を警戒されて3ポイントを打たせてもらえなかった
そうですね。今まで結構確率良く決めていた分マークが厳しくなるっていうのは想定していたので、相手にディフェンスにつかれていてももうちょっとフェイクを使って(ボールを)もらったりとかして、要所要所で決めなきゃいけなかったと思います。
――明日の試合に向けて
ここで下を向いている時間はないので、しっかりと気持ちを切り替えて、明日1勝取りにいきたいと思います。
小原陸(政4・慶應義塾)
――試合を振り返って
ディフェンスリバウンドやファーストシュートを決めるといった自分たちのやるべきことが徹底できていなくて、自分たちのペースを作れなかったことが敗因かなと思います。
――あまり3ポイントを打たせてもらえなかったが
打たせてもらえなかったというよりも、中にアタックしてズレを生み出そうとした結果ですね。それに比べて外の確率が上がっていなかったです。
――ロースコアの展開だったが
ディフェンス面ではロースコアに抑えることを目標にしていましたが、自分たちの簡単なシュートが決まらなかったことで点数が伸びなかったのだと思います。
――次戦に向けて
自分たちが勝てるかどうかは、練習してきたことを出せるかどうかだと思うので、自分たちのやってきたことを信じて明日も戦っていきたいです。