【バスケ(男子)】山﨑の決勝3ポイントで難敵に連勝!/リーグ戦第13節vs国士館大

バスケットボール

後半戦初戦で白星を挙げた慶大。しかし今週はトップ3の日体、法政、国士館との連戦という、非常に厳しい日程を迎えることになった。まずはここまで8勝3敗で暫定3位につける国士館大との対戦。慶大は1巡目に同カードで勝利しており、良いイメージは残っているはず。その第5節と同じ会場で、前回対戦の再現となったのだろうか。

2018/10/6(土)@日本体育大学世田谷キャンパス

第94回関東大学バスケットボールリーグ戦第13節vs国士館大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

14

19

16

12

61

国士館大

13

17

13

15

58

◆慶大スターティングメンバ―

 

#4 鳥羽陽介 (環4・福大大濠)

 

#6 小原陸(政・慶應義塾志木)

 

#7 澤近智也(環4・高知学芸)

 

#9 山﨑純(環3・土浦日大)

 

#10 髙田淳貴(環3・城東)

1Qの開始直後は波に乗れずいきなり7点を連取されるが、澤近がロングジャンパーを連続で沈め、好調ぶりを窺わせる。さらに澤近がリバウンドで繋いで髙田の正面からのミドル、鳥羽の強引な仕掛けからのレイアップが決まり、守備でもボックスアウトを徹底しインサイドの攻防で優位に立った。終盤は山﨑や小原がトリッキーなドリブルワークを披露し会場を沸かせると、残り1分には怪我から復帰した原匠(環4・近大付属)が交代出場し、慶大の応援席は大歓声で出迎えた。最後は相手に得点を許すも、なんとかリードを奪って2Qへ向かう。

澤近はチーム最多の24得点

2Qは序盤から髙田の3ポイント、鳥羽のプットバック、山﨑の技ありフローターが決まり、一気に流れを引き寄せる。国士館大のタイムアウト後に吉敷秀太(政4・慶應義塾志木)もコートに復帰するとさらに勢いを増し、髙田のコーナーからのミドルと小原ビハインドバックパスからの澤近のバスカンで27-15と二桁点差をつける。中盤にも甲谷勇平(環2・東山)のドライブや、髙田が懸命につないだボールからの澤近のイージーショットで加点するも、ここからは国士館大のペースに。慶大は相手のドライブに手を焼き、リバウンドの局面でも苦戦。結局3点差まで詰められて前半を終えた。

髙田は外の復調ぶりをアピール

3Qも慶大は相手のゾーンディフェンスに苦しみ、逆に相手に速攻で走られ、33-37と逆転を許してしまう。それでも残り7分に髙田の3ポイントが決まると、インサイドでは澤近が粘りを見せ、フリースローで得点を量産。5分過ぎには小原のキックアウトから鳥羽が3ポイントをヒットし、42-41と再びスコアをひっくり返した。その後は鳥羽の好スティールなどディフェンスで流れを掴むと、そこから中の澤近と外の鳥羽でテンポよく加点。最後は山﨑が独特のステップから巧みにレイアップを決め、49-43で最終Qを迎える。

鳥羽は激しいディフェンスで流れを引き寄せた

4Qはしかし、再び国士館大が主導権を握る。慶大は山﨑がリバウンドを奪って得点に繋げるも相手の勢いは止まらず、開始から2-12のランを許し、残り4分で51-55とまたも逆転を許してしまう。それでも幸運な判定で得たフリースローを小原がしっかりと沈め落ち着きを取り戻し、5点ビハインドで勝負は最終局面に。迎えた残り2分、まずは小原がクロスオーバーからタフな3ポイントを沈め、点差を2点に縮める。さらに次の攻撃で山﨑が澤近からパスを受けると、一度溜めて3ポイントラインの後ろから放たれたシュートが、綺麗にリングに吸い込まれた。値千金のクラッチショットで慶大は59-58と逆転に成功。さらに澤近もフリースローをしっかりと2本沈め、リードを3点に広げた。同点を狙った最後の国士館大の3ポイントもなんとか守り切り、61-58で見事に勝利を収めた。

山﨑は試合を決める3ポイントをヒット

強豪の国士舘を相手に、慶大はまたしても勝利を掴み取った。それも最後まで緊迫した展開の中での逆転勝利であり、選手たちが試合後に見せた満面の笑みが、この一勝の価値の大きさを物語っていた。ようやくフルメンバーが揃った慶大が次に挑むのは、ここまで全勝で首位を独走する日体大。力の差は歴然としているが、それでも今の慶大ならもしかしたら・・・。そんな風に思わせてくれる一戦だった。

 

(記事:徳吉勇斗、写真:内田貴啓)

 

 

鳥羽陽介(環4・福大大濠)

――試合を振り返って

ゾーン敷かれた時に最初リズムが崩れてしまいましたが、後半立て直せたところが良かったかなと思います。

――ゾーンに対してはどのようなことを意識していたか

最初のポジショニングを徹底することと、インサイドの動きがアウトサイドと連携することを意識していました。

――勝因は

ディフェンスですね。前半もオフェンスが上手くいっていても、上手くいってなくても徹底できたことが良かったかなと思います。

――接戦をものにできたのは

今回の国士館は本当に一つ一つ格上の相手で、ディフェンスやリバウンド、オフェンスと自分たちの意思を統一しようということを徹底できていて、ミスが出た時も立て直せたし、チーム力が試合を行う上で上がっていっているなと実感しています。そういったところが良かったと思います。

――次戦に向けて

明日は日体大で二部で全勝している相手ですが、自分たちがやることやれば戦える相手だと思うので、1勝取りに行きたいと思います。

 

原匠(環4・近大付属)

――試合を振り返って

今日の試合も苦しい展開にはなっていたんですけど、最後の最後で勝ち切れたのは、リーグ戦を通してチーム力がどんどん上がっている証拠なのかなと思います。

――久々の出場となったが

自分は先週の水曜日から練習に入っていて、感じはそんなに悪くなかったのでいけるかなと思ったんですけど、ちょっと舞い上がってしまって、あんまりよろしくはなかったですね(笑)。徐々に慣らして、明日明後日も強いチームとの戦いなので、少しでもチームの力になれたらいいなと思います。

――怪我の状態は

症状的に長時間のプレーはまだ控えた方がいいらしいので、10~15分くらいは出ていいかなって感じです。プレーに関しては問題なくフルで出来ているかなと思います。

――強豪の国士館に2連勝となった

大きな2勝ですね。リーグ戦が始まって徐々にチームの一体感が増していっている感覚があって、それが結果に出ていると思います。その流れで全勝の日体大も倒したいなと思います。

――次戦に向けて

シンプルな能力で戦い合っても勝てないと思うので、慶應らしくディフェンスを地道にやって、地味なシュートをコツコツ決めて、最後に1点でも勝てればいいなと思います。特にディフェンスの部分は圧倒していきたいです。

 

小原陸(政4・慶應義塾志木)

――試合を振り返って

最初勝っているところから逆転されてっていう苦しい展開だったんですけど、全員で乗り越えて勝ち取った勝利なので、本当に嬉しいです。

――終わった瞬間の気持ちは

負けがこんでいて上武にやっと勝ってっていうところで、2周目本当に良いスタートが切れたなと思って、本当に良かったです。

――重要所で3ポイントも決まった

自分としてはシュートも当たっていなくて厳しかったですけど、それでも澤近とかがリバウンドを取ってくれたので、何とか最後決めることができて良かったです。

――国士館に連勝できた要因は

チーム一丸になって戦えたのが一番だと思います。自分たちがやるべきリバウンドやディフェンスを40分間続けた結果だと思うので、他のチームに対しても徹底していきたいです。

――主力も戻ってきたが

全員戻ってきて、ここから一部昇格に向けて負けられない試合が続くので、頑張っていきたいです。

――次戦に向けて

日体大は強い相手ですけど、全員で力を合わせれば勝てない相手ではないと思うので、頑張りたいと思います。

 

澤近智也(環4・高知学芸)

――試合を振り返って

先週に比べてそんなにシュートは入らなかったですが、それでも勝ち切れたのはチーム力が上がった証拠だと思います。また上位のチームに勝てたということは明日明後日に繋がる良い試合だったと思います。

――今日もチームハイの得点をマークしたが

リーグ戦通して自分のところで攻められるなという実感はすごく感じているし、成長を感じているので、自分のところで崩してシュートにいける時はいくし、(マークが)寄ってきたらパスをして、自分よがりにならないことを意識しています。

――最後フリースローを2本決めて勝負を決めた

あそこ外してたらもしかしたらって考えると(笑)2本キッチリ決めることができたので良かったです。練習中からチームとしてフリースローを決めようと話しているので、決めきれたことは大きかったです。

――今日のリバウンドをチームとして振り返って

リバウンドに関しては、自分たちのシュートが入らない時もディフェンスリバウンドを徹底して、相手にセカンドチャンスを許さないよう徹底しているので、40分間統一してできたと思います。

――次戦に向けて

今日はシュートが入らなくて苦しい展開でしたが、そういう時でもチーム一丸となって勝利目指して頑張ります。

 

山﨑純(総3・土浦日大)

――試合を振り返って

1周目勝った相手でしたが、その時はこっちはシュートが入って勝ったという形でした。今回はこっちのシュートが当たっていたわけではない中で勝ち切れたということは、チーム力が上がっている証なのでそこは良かったかなと思います。

――勝負所での3ポイント成功

一試合通してすごい調子が良かったわけではないですが、最後は絶対決めてやろうという気持ちで打ちました。

――相手のディフェンスは

前半にゾーンに変わってこっちが全然攻めることができなくて、後半立て直したかなと思う。ですがそこは課題だと思うので、修正していきたいです。

――次戦に向けて

次は日体で本当に強い相手で今全勝していますが、勝負に絶対はないと思って強い組織として戦えるように頑張ります。

 

髙田淳貴(環3・城東)

――試合を振り返って

1周目と違ってうちがリードする展開で、最後の方はむこうも気持ちが上がってきて苦しい展開でしたけど、練習でやってきたことを自信を持ってやって、最後に攻めきれたのが勝ちに繋がったと思います。

――試合が終わった瞬間の気持ちは

4Pに逆転されてから本当に苦しい時間が続いたので、これを勝ち切れたのは本当に嬉しかったです。

――国士館に連勝となったが

日ごろからBチームがスカウティングをやって、相手の攻めとか選手の特徴とかも分かっていたし、チーム力で勝てたのかなと思います。

――ようやくフルメンバーも揃った

今週から全員復帰できてかなり良い状態だと思うので、このまま明日明後日の1位と2位の上位校にも勝ちにいきたいです。

――次戦への意気込みを

前回も前半は戦えなかったわけではないし、メンバーも戻ってきているので、自信を持って臨みたいです。

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