【ソッカー(女子)】大学リーグ第4節 4年生弾で2ゴールも、昨冬インカレの雪辱果たせず 帝京平成大学戦

ソッカー女子

第33回関東大学女子サッカーリーグ 第4節 vs帝京平成大学

2019/09/08(日)16:00KO

@帝京平成大学千葉キャンパスうるいどグラウンド

リーグ戦初勝利を目指す慶大が対戦するのは、昨年のリーグ王者・帝京平成大学。開始早々自陣でのミスからボールを奪われて先制を許すと、20分までに3失点する苦しい展開に。それでも直後に松木のゴールで1点を返すと徐々に前を向く回数が増えていく。前半を1−3で折り返し迎えた勝負の後半。62分に追加点を許して再び3点差となるも、試合終了間際に庄司が2点目を挙げ最後までゴールに迫る。しかし反撃もここまで。リーグ戦初勝利を挙げることはできなかった。

 

【スコア】

慶應義塾大学2-4帝京平成大学

【得点者】

0-1 3分  (帝京平成大学)

0-2 8分  (帝京平成大学)

0-3 18分 (帝京平成大学)

1-3 22分 松木里緒(慶應義塾大学)

1-4 62分 (帝京平成大学)

2-4 89分 庄司夏穂(慶應義塾大学)

◇慶大出場選手

GK 加藤楓琳(総4・常盤木学園

DF  熊谷明菜(総3・十文字)

DF 佐藤幸恵(総3・十文字)→62分 足立智佳(環3・大阪桐蔭)

DF 奥本くるみ(環4・浦和レッズレディースユース)

DF 工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)

MF 勝木日南子(総4・大和)→78分 足立智佳(環3・大阪桐蔭)

MF 松木里緒(環4・常盤木学園)

MF 小川愛(総3・神村学園)

MF髙橋佳里(総1・常盤木学園)

FW 高月彩香(環2・村田女子)→46分 ブラフ フェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)

FW 山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)

台風15号の影響により試合開始時間を前倒しして行われた今日の一戦。相手の帝京平成大学には昨年皇后杯予選、インカレで敗れており何としてもリベンジを果たしたい相手だ。高月彩香(環2・村田女子)が先発メンバーに名を連ねた以外は前節と変更点はなく、小雨が降りしきる中の試合は始まった。

3失点目直後に集まる選手たち

試合は思わぬ展開で動いてしまう。開始早々GK加藤楓琳(総4・常盤木学園)のゴールキックからボールを奪われると、相手のループシュートが無人のゴールに吸い込まれいきなり先制点を許す展開となる。7分には右サイドを突破されゴール前の空いたスペースにスルーパスを通されると冷静に決められ0−2。すぐさま取り返したい慶大であったが、帝平大の隙のない守備になかなか攻撃の糸口が掴めない。すると17分左サイドからのクロスを詰められず豪快なミドルシュートがゴール右隅に突きささりまたも失点。序盤から大量失点を喫し重苦しい雰囲気が慶大に流れる。しかし諦めず戦う慶大に待望の瞬間が訪れる。22分加藤のパスを受けた髙橋佳里(総1・常盤木学園)が前線にロングボールを供給。これに反応した松木里緒(環4・常盤木学園)が飛び出してきた相手GKをかわす技ありのシュートで1点を返す、同時にこれが大学リーグ初ゴールとなった。

ゴール直後の松木

その後は落ち着きを取り戻したか、前を向く回数が増えていく。ゴール直後には中盤付近から工藤真子(総4・日テレ・メニーナ)が一人で持ち上がり自らシュートを放ちCKを獲得。37分には右サイドで山本華乃(理3・横須賀シーガルズ)が囲まれながらも粘りまたもCKを獲得。どちらもゴールには至らなかったがアタッキングサードまで持ち込める展開が増えてきた。前半はそのままスコアが動かず1−3で折り返す。

庄司のゴール直後

後半からブラフフェイ(文1・スフィーダ世田谷FCユース)を投入した。追い上げて流れを引き寄せたい慶大だったが、流石は去年の王者。ハーフタイム中に修正してきたのか、前半の攻撃の形はしっかりチェックを入れてきており、チャンスを作ることができない。前半とは一転して膠着した展開となる。もうこれ以上失点できない慶大だったが、62分中盤付近でボールを奪われ、最後はPA付近からのミドルシュートが決まり試合を決定づける4点目が入ってしまう。試合終了間際に小川の技ありのパスから抜け出した庄司夏穂(総4・聖和学園)がGKの間を抜くシュートで2点目を挙げるも、ここでホイッスルが鳴り試合終了。序盤の失点が響きリーグ戦初勝利とはならなかった。

試合後の松木(左)、奥本(右)

試合後「2得点を挙げた点は評価できるが、これだけ失点が多いとその価値も薄れてしまう」(伊藤監督)と語ったように、第4節を終えての失点数は11。これは去年の大学リーグ全試合での総失点数と同じだ。今日の試合でもミスから失点しており、ここ最近の試合ではもったいない失点が目立つ。ただ次節までは1ヶ月あり、修正するのには十分な時間がある。「課題としては戦術に対してのメンタリティー」(伊藤監督)と語る指揮官。今日までの4試合を通して見つかったそれぞれの収穫と課題。1ヶ月間自分たちのサッカーに対して、どのように向き合いアクションを起こしていくのか。次節10月6日、ピッチで躍動する荒鷲軍団の姿に期待だ。

(記事:小林由和 写真:柴田航太郎)

 

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以下、試合後のコメント

伊藤洋平監督

――立ち上がりに3失点してしまいました

相手からしたら本当にプレゼントみたいな3点だったと思いますね。

――松木選手が待望のチーム初ゴールを挙げた

そうですね、そこは評価できると思います最後の一点もそうですね。ただ、これだけ失点が多いとその価値も薄れてしまうので、自分たちの問題と向き合って努力していかなきゃいけないのかなと思います。

――大学リーグ4試合を終えて収穫と課題は

昨年のチャンピオンに対してもしっかりとボールを持てるし、アタッキングサードまではいけるというのは改めて確認することができました。課題は戦術に対してのメンタリティーの部分が大きいのかなと思ってまして。やっぱりリーダーシップだったりリバウンドメンタリティーだったりボディランゲージだったり、90分間高いモチベーションをもって戦い続けるというのが課題だと思います。

――次節までは1か月あります

攻撃のところはこの一ヶ月でチェックしていきたいのと、あとは今言ったメンタルのところをトレーニングしていきたいと思います。

 

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