後期初勝利を狙う慶大は、桐蔭横浜大と対戦。しかし、開始直後から押し込まれる時間が続く。前半の16分、サイドを起点にした攻撃から相手に繋がれ、先制を許す。後半に入ると徐々にペースを掴み、何度かチャンスを作るも相手の固い守備に阻まれ同点に追いつくことは出来ず。最後までゴールが遠く、0ー1で惜敗した。
2020/10/24(土)11:00ko @味の素フィールド西が丘
【スコア】
慶應義塾大学 0-1 桐蔭横浜大学
【得点者】
0ー1 16分 篠原 友哉(桐蔭横浜大学)
◇慶大出場選手
GK田原智司(環4・静岡学園)
DF日川優太(商3・高崎)
DF東山航大(総4・柏レイソルユース)→61分 酒井綜一郎(政3・慶應義塾)
DF谷本竜一(総3・FCトリプレッタユース)
MF内桶峻(政4・國學院久我山)
MF田嶋凛太郎(総3・暁星)→HT 木南諒(経4・國學院久我山)
MF小山内慎一郎(総3・青森山田)→84分 中畝楓流(法4・桐蔭学園)
MF川野太壱(政2・横浜FCユース)
MF松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)
MF田村祐二朗(環2・藤枝東)→63分 杉本崇太朗(政4・名古屋グランパスユース)
FW齊藤滉(商2・FC町田ゼルビアユース)→HT 宮本稜大(商2・國學院久我山)
前節は法大の前に力負けし、後期に入って未勝利の慶大。本日は2,3年を中心のスタメンで桐蔭横浜大との一戦に臨んだ。
中を固める慶大に対し、相手は手薄になっているサイドから攻める展開となる。慶大は自陣からのカウンターでシュート機会を作ろうと試みるも相手守備の前に突破できない。すると16分、相手の両サイドから立て続けの攻撃受け、最後は放たれたシュートが途中で角度が変わりゴール。
前半の失点を監督も悔やんだ
先制を許し一点を追う慶大は田村祐二朗(環2・藤枝東)、齊藤滉(商2・FC町田ゼルビアユース)の2年の2人を中心に攻撃を組み立てていくものの、シュートまでボールを運ぶことができない。28分にはハーフライン付近でボールを奪取し、ボールを受けた田村がドリブルを仕掛け、最後はゴール前に走る松岡瑠夢(総4・FC東京ユース)にラストパスを試みるも合わず。その後は40、45分と左サイドからクロスを上げられピンチを迎えるものの、枠内シュートは打たせず1点差で前半を折り返す。
後半に入ると、宮本稜大(商2・國學院久我山)、そして今季初出場の木南諒(経4・國學院久我山)と早い段階で交代カードを切った慶大。ボールを前に展開できる機会が増え、相手が握っていた主導権を引き戻していく。51分には右サイドからPA内へ侵入した宮本が田村へパスを出すもシュートを打てず。何としてでも同点に追いつきたい慶大はその後は酒井綜一郎(政3・慶應義塾)と杉本崇太朗(政4・名古屋グランパスユース)を投入。しかし74分、今度は相手にPAへの侵入を許しピンチを迎えるが体を張ったシュートブロックなど全員で守り抜く。すると78分に、相手ゴール前で混戦になったところをボールを持った松岡が鋭いシュートを放つがボールは惜しくと枠の上。88分には相手セットプレーからのヘディングシュートを田原智司(環4・静岡学園)がビッグセーブを魅せ、迎えた試合終了間際のラストプレー。しかし最後までゴールが遠く、試合終了。リーグ戦3連敗となった。
今季初出場の木南
後半に入って相手ゴールに迫る時間も増えただけに前半の失点が悔やまれる結果となった。各大学2回目の顔合わせとなる後期リーグ戦で苦しい状況が続く慶大。淺海監督はそのような相手の対策に苦しんでいる部分があると答えた。相手のサイドからの攻撃の組み立て、慶大カウンターへの早い対応などで主導権を握れない試合が増えた。それでも後半はPA内へ攻め込む場面も見せるなど苦境を乗り越えようとする選手の気持ちを感じられた。次節は首位明大戦。前期は大敗を喫した相手にどのようなサッカーを展開するかに期待したい。
次節は強敵との一戦だ
(記事:室留裕介、松田英人 写真:菅原千尋)
淺海友峰監督
ーー2年を前線に先発起用しましたが、試合プランは
3人でしっかり守備のところはディフェンスで追い回せているというところと、攻撃のところは結構取りに来る相手なので、3人で背後を取りに行くだったり、間で受けて前を向くというところで準備しました。
ーー早い時間帯に失点を許す苦しい展開でしたが試合を振り返って
失点のところは勿体なかったなと思います。ずっと崩されてはいましたが、失点のシーンは一歩のところで(相手に)ついていけなかったところかなと思いますので、勿体ない失点だったなと思います。
ーー早い段階で交代枠を使った意図は
前線でボールが収まっていなかったということと、少しボールが前に運べなかったので、ボールを捌ける選手と前線で体を張れる選手を入れたという感じです。
ーー後半はボールを持つ時間が増えましたが後半の評価は
よく押し込む時間帯も増えて、格上の相手によくやりましたが、シュートで終える回数が少なかったと思います。やはりボールを持っていてもシュートを打たないと相手は怖くないと思うので、シュートでどう終えられるかっていうことが大事だと思います。
ーー後期は苦しい試合が続きますが課題は
前期は相手の大学さんが現場レベルではうちのサッカーがどんなものかわからない中での戦いだったので、なんとか勝ち数を積み重ねられました。しかし、後期はリーグ戦や僕らの試合だったり、どういうチームかというのを肌感覚で分かっていらっしゃると思うので、対策もされますし、個の能力が高いチームさんが相手なので、そこが少し苦しんでいるところかなと思います。
ーー次節の明大戦に向けて
前期は大敗を喫した相手で、本当に素晴らしいチームだと思いますが、同じ大学生の11人が試合するわけなので、しっかりいつも通り相手をリスペクトして、全力で勝利を目指して臨みたいなと思います。