第34回関東大学女子サッカーリーグ 第7節 vs武蔵丘短期大学
2020/10/25(日)11:00KO
6戦未勝利と苦しい状況が続く慶大は最下位に沈むムサタンとの試合に臨んだ。37分、不用意なボールロストから先制点を許し重苦しい雰囲気が流れるも、60分にブラフ フェイ(文2・スフィーダ世田谷FCユース)がクロスを頭で合わせ同点。その後も果敢にゴールを狙う慶大であったが、追加点を奪えず痛恨のドロー。インカレ出場に向けて黄色信号が灯る結果となった。
【スコア】
慶應義塾大学1-1武蔵丘短期大
【得点者】
0-1 37分 井上寧々 (武蔵丘短期大学)
1-1 60分 ブラフ フェイ(慶応義塾大学)
◇慶大出場選手
GK 野田明日香(総1・十文字) |
DF 佐藤幸恵(総4・十文字) |
DF 熊谷明奈(総4・十文字) |
DF 福岡愛実(環1・横須賀シーガルズ) |
DF 足立智佳(環4・大阪桐蔭)© |
MF 深澤菜月(総1・千葉東)→HT 内藤孝穂(総4・常盤木学園) |
MF 山本華乃(理4・横須賀シーガルズ) |
MF 中井里衣子(総3・作陽)→HT 小川愛(総4・神村学園) |
MF高月彩香(環3・村田女子) |
MF及川莉子(総1・常盤木学園) |
FW ブラフ フェイ(文2・・スフィーダ世田谷FCユース) |
大学リーグも残すところあと3試合となり、各大学の戦いが激しさを増すなか迎えた今日の一戦。例年インカレ出場へのボーダーラインは勝ち点10前後となっており、今日のムサタン戦は勝利が求められる試合となった。
試合開始直後いきなり先制点のチャンスが訪れる。相手のパスミスからPA手前でボールを奪った深澤菜月(総1・千葉東)がそのまま持ち上がり1対1。深澤が放ったシュートは相手GK正面。序盤は少しボールコントロールに苦しむものの、両サイドを上手く使いながらラインを上げる慶大。15分、深澤と佐藤幸恵(総4・十文字)のパス交換から、佐藤のクロスを山本華乃(理4・横須賀シーガルズ)が合わせるも枠外。その後も、24分には山本・28分には佐藤がシュートを放ち積極的にゴールを狙うものの先制点が遠い。37分、ビルドアップからボールを受けた中井里衣子(総3・作陽)が背後から狙われボールロスト。相手FWが放ったロングシュートに野田明日香(総1・十文字)が戻り切れず、ボールは無人のゴールに吸い込まれた。思わぬ形で失点を許し、そのまま前半終了。
このまま試合が動かなければ最下位転落となる慶大は小川愛(総4・神村学園)と内藤孝穂(総4・常盤木学園)を投入し打開を図る。60分、足立智佳(環4・大阪桐蔭)を起点に好機を作りCKを獲得。ショートコーナーからボールを受けた 足立のクロスをブラフがゴール右隅に沈め同点。勢いのまま勝ち越し点を奪いたい慶大であったが、アタッキングサードまでボールを運ぶもののシュートまで持ち込めず逆転とはならない。一転して76分、右サイドの突破を許すと中央の競り合いからシュートを打たれるも野田が好セーブを見せる。試合終了間際、左サイドのクロスから内藤が頭で合わせるも相手GK正面。90分を通して優位にゲームを進め最後まで相手ゴールに迫るも、ゴールネットを再び揺らすことができず勝ち点を分け合う結果となった。
他会場でも順調に試合が消化され、インカレ出場圏内の7位に位置する神奈川大は勝ち点8。慶大がインカレの地を踏むためには東洋大・山梨学院大に連勝する必要がある。泣いても笑ってもラスト2試合、なすべきことは至ってシンプルだ。勝ち点6を獲得すること。荒鷲軍団の意地とプライドにかけてこのまま終わるわけにはいかない。
(記事:小林由和、写真:室留裕介)
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以下、試合後のコメント(伊藤監督)
伊藤洋平監督
ーー大事な試合で勝ち点1に留まりました
はっきり言って、この結果は痛すぎますね。失点も不用意でしたし、ゴールに迫る過程も判断などが全然なかったので。気持ちの部分・戦術の部分全てがバラバラだったので。そこは過程の部分でも少し残念なところが大きかったですね。
ーーそれはチャレンジがあまり出来なかったということですか
ペースやスペースのコントロールの判断がなかったです。気持ちだけが前に前に行って、焦りだけが募ってくるという状況だったので、そこはやはりチームとして時間も多くあったので、誰かが落ち着かせたり、勢いがあるときにはさらにのっけたりだとか。そういった中でのコミュニケーションがやはり少し足りなかったのかなと思います。
ーーブラフ選手の得点で首の皮一枚つながりました
そういう捉え方もできると思いますし、1点を取れているというところをポジティブに捉えて不用意な失点を減らしていきたいなと思います。
ーーラスト2試合ですが、勝ち点6に向けて
たとえ可能性が無くなったとしても、僕らは本当に全力で勝ちに向かってトレーニングをして、準備していくだけだと思っているので。このコロナ禍でこういった試合ができていることに本当に感謝をして、一戦一戦戦っていきたいと思います。