慶應スポーツ新聞会

【ホッケー(女子)】14年ぶりの勝利へ王手をかけるも最後に失点。男女ともに両校優勝で閉幕

涙の両校優勝となった

チーム2020最後の戦いとなる早慶戦。今年のリーグ戦で早大に数年ぶりの勝利を収めている慶大は、「6-0で勝つ」と意気込んでこの試合に臨んだ。試合は第1Qから互いに譲らない膠着状態が続き、0-0で後半戦へ。すると第3Q6分、FW吉江莉理子(経4・慶應女子)が均衡を破るフィールドゴールを決める。このまま慶大の勝利なるかと思われた第4Q、嫌なタイミングでPCを献上すると、土壇場で追いつかれてしまう。最後まで強気な攻撃を貫いた慶大だったが追加点を奪うことはできず、チーム2020の戦いは悔しくも両校優勝という形で幕を閉じた。

 

関東学生ホッケー秋季リーグ 第28回早慶ホッケー定期戦 VS早大
11/23(月)12:20試合開始 @駒沢オリンピック公園 第一球技場

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

早大

 

スタメン
GK 高橋香織(経4・慶應女子)
DF 加藤ひより(環2・学芸大附属)、齋藤可奈子(経4・慶應女子)、中村愛咲(商4・晃華学園)、津田美友佳(理2・立命館)
MF 上口華(経4・慶應湘南藤沢)、花田ともみ(政4・慶應湘南藤沢)、佐藤玲(商3・成蹊)
FW 野村茉以(経4・慶應女子)、森田真衣(経4・慶應女子)、吉江莉理子(経4・慶應女子)

 

「6-0で勝つ」―。リーグ戦では14年ぶりに早稲田に勝利した今年のチームだが、定期戦では13連敗中。チーム2020の真価を証明するため、強気な目標を掲げた彼女たちの最後の戦いの火ぶたが切って落とされた。

第1Q、「相手に流れを持っていかれた」(森田)と、序盤から自陣プレーが続き、早々にPCを献上。何とか先制は凌いだが、ピッチには不穏な空気が漂った。その後、DF齋藤可奈子(経4・慶應女子)の華麗なボールさばきから上口華(経4・慶應湘南藤沢)が攻撃の起点となると、徐々に本来の力を取り戻し、一気に流れを引き寄せる。10分、FW森田真衣(経4・慶應女子)がサークルインしシュートを試みるも、わずかにコースが外れ得点とはならず。しかし、試合の主導権は完全に慶大が握り、第2Qでも強気な攻撃が続いた。慶大は主導権を握りながらもなかなか得点できず、前半戦を0-0で折り返した。

この1年で頼もしい存在となったDF齋藤

試合が動いたのは第3Q6分だった。途中交代のFW西村未八(政2・慶應義塾ニューヨーク学院)がサークルイン。すると、試合前のインタビューでは「キーパーの脅威になるFWになりたい」と語っていた吉江莉理子(経4・慶應女子)が、得意のリバースヒットでシュート。不安定な体勢から放たれたボールは見事にキーパーの反対側を抜け、ゴールを割った。ピッチには貴重な先制点を挙げた選手たちの歓声が響き、14年ぶりの勝利が現実味を帯びてきた。

吉江(背番号3)の元に駆け寄る選手達

勢いに乗る慶大は第4Q、序盤からPCを獲得するなど攻撃の姿勢を保ち続けた。しかし流れが変わったのは4分、相手の攻撃を抑えようと必死にゴール前を死守する慶大だったが、主将の森田が足をつり退場。すると直後に早大にPCを献上してしまう。絶対に追いつかれたくない場面だったが、相手のシュートは慶大DF陣の壁を突き破った。しかし、こんなところで終われない慶大は最後まで必死の猛攻を仕掛け続ける。スタミナのある走力が武器のFW野村茉以(経4・慶應女子)は何度もサークルインを仕掛けゴールを狙った。試合終了が刻一刻と近づく中、「最後まで負けるとは思わなかった」と試合後に森田が語ったように、明らかに流れは慶大にあった。残り1分、ゴール前の攻防で慶大がPCを獲得。これが最後のチャンスだった。息をのんで見守る選手達、そして応援席。しかし全員の思いを乗せたPCは、悲しくも決まらなかった。

運命のPCだった

試合終了のブザーが鳴り、悔し涙を流した選手達。「今年こそは」と全員が待ち望んだ早慶戦勝利は、また来年以降へ持ち越しとなった。

今年はコロナの関係で秋リーグのみの開催となり、チーム2020の戦いはわずか4試合しか行うことができなかった。しかし、そんな少ない試合の中でも、悲願の勝利を飾った早大戦、SO戦までもつれ込んだ末に苦杯をなめた東農大戦など、その内容はどれも劇的なものばかり。どうにもできない逆境に立たされた彼女たちだからこそ、一試合一試合にかけてきた努力や思いの強さがいつも必ず試合に表れていた。この代の背中を見てきた後輩たちならきっと、来年以降もまた素晴らしいチームを作ってくれるはずだ。

「全員戦力」で戦った

 

(記事:澤田夏美/写真:國本葉月・澤田夏美)

 

 

いつも笑顔で取材にお応えいただいたホッケー部の皆さん、本当にありがとうございました。そして4年生の皆さん、勇気をくれる試合の数々をありがとうございました!

 

 

以下、コメント

大きな背中でチームをけん引した

森田真衣(経4・慶應女子)
ーー今日の試合を振り返って
最後まで負けるとは思わなかったし、今までやってきたことを信じてやれば絶対に勝てると思って戦えた試合ではあったんですけど、やっぱり早慶戦って勝つのが本当に難しくて、毎年毎年勝てなくて、改めて本当に難しい試合なんだなと思いました。

ーー自分たちのプレーは
最初の1Qで相手に流れを持っていかれたと思ったんですけど、その後からはしっかり立て直して、試合全体を通しては私たちのボール支配率も高かったと思いますし、やってきたことを出し切れたとは思います。

ーー得点シーンについては
入ると思ってましたし、吉江が決めたと思うんですけど、彼女はずっとレバシュー(リバースヒット)が得意技で、来たな!と思いました

ーー4年間を振り返って
本当にやれることは全てやってきたし、何一つ悔いのない状態で試合に臨んで、結果にはかなり悔しさはあるんですけど、今は達成感というか、充実した4年間を過ごせたなと思います

ーー後輩たちに向けて
今年は、秋リーグでは早稲田に勝てて、でも東農大には勝てなくて、早慶戦でも勝てなくて、結局私たちが掲げていた関東リーグ3位と早慶戦勝利という目標は達成できなかったので、ぜひ来年こそは自分たちで立てた目標をしっかり達成できるようなチームになってほしいなと思うし、すごく沢山の方々に支えてもらっているチームだと思うので、その方々への感謝を持って、成長していってほしいなと思います

 

持ち前の攻撃力は圧巻だった

吉江莉理子(経4・慶應女子)
ーー今日の試合を振り返って
立ち上がりから早稲田の勢いに押され気味でヒヤリとする場面もあったんですけど、途中から慶應の流れに持って行けて、勝てるかなって思ったんですけど、PCを最後に決められてしまって、もう一回決めて勝ち越したかったんですけど、最後まで決められなくて悔しいです

ーー自分たちのプレーは出し切れましたか
練習通りにできた部分も結構あったので、チームとしてはやり切れたのかなと思います

ーー得点シーンを振り返って
正直あまりよく覚えてなくて、薄い角度から無理やり打ったシュートだったので、入るとは思ってなかったんですけど、決まってよかったです

ーー悔いのない4年間は過ごせましたか
試合が始まるまでは、もし勝てなかったら悔しくて悔しくてたまらないんだろうなって思ってたんですけど、終わってみると、4年間楽しかったし、ホッケー部に入って良かったなって思います

ーー後輩たちに向けて
来年はチームのほぼ半数が抜けて、最初はチームを作り上げるのが大変だと思うし今の4年には負担がかかってしまうと思うんですけど、新4年を新3年がしっかりと支えて、いいチームを作って来年こそ早稲田にリーグ戦と早慶戦両方で勝ってほしいなと思います

 

次世代を担う存在となる

加藤ひより(環2・学芸大附属)
ーー今日の試合を振り返って
本当にずっと攻めれていて、側から見ても慶應の試合だなって言える内容ではあったと思うんですけど、得点力のところで点が取れずにただただ時間が過ぎていってしまったなっていう印象です

ーー引き分けという結果については
シンプルに悔しいです。勝てるだけの努力をしてきたなかで臨んだ試合だったので、先輩たちに恩返しする意味でも絶対勝つという気持ちで臨んでいたので、本当に悔しいです

ーー4年生へのメッセージ
コロナがあって、例年とは違う状況のなかで、それでもリモートとかでもチームを引っ張っていただいて、感謝しかないです。私も4年生のおかげで伸び伸びホッケーをできた一年だったので、本当にありがとうございました、という気持ちです

ーー来年への意気込みを
来年は主力選手が抜けるということもあって、私を含めて何人かしか今まで試合に出れてた人がいないっていうなかで、私は経験者ということもあって引っ張っていく立場になると思うので、今以上にチームのことに目を向けて、同期も後輩も引っ張っていける存在になって、チームをサポートしたいと思います

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