開幕3戦目で早くもやってきたライバル・早大との一戦。慶大は開始早々に一瞬の隙から失点を許し、好機は作るものの終始早大ペースで試合が進む。後半は決定的なシーンを作るものの得点には至らず、最後までゴールネットを揺らすことはなく今季初勝利は次節以降に持ち越しとなった。
2021/04/25(日)14:00ko @会場非公開
【スコア】
慶應義塾大学 0ー1 早稲田大学
【得点者】
0-1 2分 加藤拓己(早稲田大学)
◇慶大出場選手
GK 小林将大(商3・海城) |
DF 酒井綜一郎(政4・慶應)©→75分 日川優太(商4・高崎) |
DF 谷本竜一(総4・FCトリプレッタユース) |
DF小林誉貴(商4・清水東) |
MF橋本健人(総4・横浜FCユース) |
MF山本献(商2・國學院久我山)→61分 平田賢汰(法4・慶應) |
MF 小山内慎一郎(総4・青森山田)→HF 松本雄太(商4・國學院久我山) |
MF 田嶋凛太郎(総4・三菱養和SCユース) |
MF川野太壱(政3・横浜SFユース) |
MF齊藤滉(商3・FC町田ゼルビアユース)→61分 宮本稜大(商3・國學院久我山) |
FW古川紘平(政3・学習院)→75分 内藤豪(法1・駒沢大学) |
新型コロナウイルス感染症の影響で、無観客での開催となった今季初の慶早戦。ここまでリーグ戦白星なしの慶大に対し早大は連勝中と波に乗る。ライバルの勢いを根こそぎ奪い、過密日程の3連戦を乗り切りたいところだ。
前半開始早々ロングボールに抜け出した早大・加藤拓己(スポ4・山梨学院)に、最後は小林将大(商3・海城)との1対1を冷静にファーに流し込まれて先制されると、慶大は好機こそ作ったものの試合は早大ペースで進む。ワンツーを中心に好機を演出し、前線からのプレスとリトリートを使い分けた守備で好機を伺った。15分、セットプレーから橋本健人(総4・横浜FCユース)のボールを小林誉貴(商4・清水東)が直接頭で合わせるもクロスバーの上。橋本を起点に左サイドの連携からアタッキングサードへ侵入し、ゴールを脅かしていくが得点にはつながらない。ディフェンス面では早大の裏へのボールの対応に苦しみ、両サイドの空いたスペースへボールを通されPA内で何度かピンチを迎えるものの枠外シュートやシュートブロックで失点は免れた。前半のシュート3本はいずれも枠内を捉えることができず、ビハインドで前半を折り返した。
後半開始早々この試合最大の好機が慶大に訪れる。50分、スローインから細かい連携で左サイドを崩し、松本雄太(商4・國學院久我山)の折り返しにPA中央でフリーになっていた古川紘平(政3・学習院)が左足で合わせるもクロスバー直撃。本人も思わず頭を抱えるプレーを決めきれず試合を振り出しに戻せなかった。前半同様早大がボールをキープする時間が続く中で、慶大は右サイドへの侵入を多く許し、崩される形で中央へ展開される場面が目立った。ヒヤッとする場面があったものの、ゴール前の身体を張ったプレーで追加点は許さないまま迎えた75分。早大のセットプレーからセカンドボールを拾い、それを受けた橋本が一気に左サイドを突破。ゴール前に走りこんでいた宮本稜大(商3・國學院久我山)が橋本のパスに合わせながら放ったシュートはGKのファインセーブに阻まれ、またも好機を逃す。両チームとも最後までハードワークに徹するも、そのままスコアは動かず引き分けを挟み連敗を喫した。
今季初勝利は次節以降に持ち越しとなったものの、チームの調子自体は上向いているのは好材料だろう。次節は中2日で法政戦、日曜日には明治戦とタフな闘いが続くがこの連戦次第では最下位転落の可能性もある。インカレ出場へ、5月の逆襲を期待したい。
(記事:飯野広太郎、小林由和 写真提供:慶應體育會ソッカー部)
※当記事は緊急事態宣言発令を受け、オンライン中継を見て執筆しました。そのため監督及び選手へのインタビューは行っておりません。ご了承下さい。