【野球】中1日の増居が好投も、法大・山下の前に打線沈黙 法大②

野球戦評

10月20日(水)東京六大学野球秋季リーグ戦 法大2回戦 @明治神宮野球場

増居が会心の投球を見せた

3連戦最終日となった法大2回戦。慶大・増居翔太(総3・彦根東)、立大・山下輝(経営4・木更津総合)の両先発が初回から好投を披露し、1点を争う展開となった。試合中盤には両校ともに得点圏に走者を置くも得点には至らず。試合終了までスコアボードに0が並び、規定により9回引き分け。2桁得点を挙げた前日の法大1回戦とは打って変わって、息の詰まるような投手戦が繰り広げられた。

 
法大
慶大

法大バッテリー:山下-村上

慶大バッテリー:増居、森田、橋本達-福井

 

◆慶大出場選手

打順守備位置名前(学部学年・出身校)
[8]渡部遼人(環4・桐光学園)
[7] 萩尾匡也(環3・文徳)
[5]下山悠介(商3・慶應)
[3]正木智也(政4・慶應)
[9]橋本典之(環4・出雲)
橋本達弥(環3・長田)
[4]廣瀬隆太(商2・慶應)
[6]朝日晴人(環3・彦根東)
[2]福井章吾(環4・大阪桐蔭)
[1]増居翔太(総3・彦根東)
H若林将平(環4・履正社)
R宮尾将(商3・慶應)
森田晃介(商4・慶應)
新美貫太(政4・慶應)

依然としてリーグ戦勝率10割をキープする慶大だが、春秋連覇に向けては勝ち点1が欲しいところ。慶大の先発は中1日で増居。対する法大先発は、先日のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから1位指名を受けた山下輝。両校投手ともに、2回まで相手打線を三者凡退に抑えるなど、投手戦の様相を呈した。

山下が慶大打線に立ち塞がった

3回には両校ともに初安打が生まれるも得点には結びつかず、折り返しの5回までスコアボードに0が並ぶ。5回までに6つの三振を奪うなど会心の投球を続けていた増居だが、6回には2死から連続四球を与え、2死一、二塁のピンチを迎える。それでも後続を空三振に仕留め得点を許さなかった。

チーム初安打を放ち喜ぶ増居

7回、6回無失点8奪三振の好投を見せた先発・増居に代わり、4戦連続の登板となる慶大エース・森田晃介(商4・慶應)がマウンドへ。安定感のある投球で法大打線を三ゴロ、見三振、空三振と封じ込めた。

4戦連続の登板となった森田

直後攻撃では1死から下山悠介(商3・慶應)が両校通じ初めての長打となる左翼線への二塁打を放ち好機を作るものの、続く4番・正木智也(政4・慶應)、5番・橋本典之(環4・出雲)が倒れ、先制点を挙げることはできなかった。

試合は両校一歩も譲らずに9回へ。8回から森田に代わってマウンドに上がった橋本達弥(環3・長田)が、2死から安打と盗塁でピンチを迎えるも、代打・諸橋駿(法4・中京大中京)を見三振に抑え、先制を許さなかった。良い流れで最後の攻撃に臨んだ慶大ナインだったが、上位打線が三者とも内野ゴロに打ち取られ試合終了。最後まで山下を打ち崩すことは叶わなかった。

最後まで打ち崩すことはできなかった

ここまで負けなしの慶應だが、法大・山下を前に散発3安打と沈黙。今季4度目の引き分けに終わった。次はリーグ戦連覇をかけ、宿敵・ワセダとのカードを迎える。4年生にとっては大学生活最後となる早慶戦。両校の意地とプライドが相見える、泥臭く、執念深く、1球にこだわるプレーに期待したい。

(記事:畠山里菜子、写真:林亮佑)

 

◆打撃成績

   
[8]渡部遼遊ゴロ二ゴロ二併投ゴロ
[7] 萩尾左飛見三振見三振二ゴロ
[5]下山遊ゴロ一ゴロ左2投ゴロ
[3]正木空三振空三振三ゴロ
[9]橋本典投ゴロ左飛三直
橋本達
[4]廣瀬三ゴロ二ゴロ三失
[6]朝日二ゴロ遊直投犠打
[2]福井中飛見三振一ゴロ
[1]増居中安
H若林中安
R宮尾
森田
新美三ゴロ

◆投手成績

 投球回数打者数球数安打三振四死球失点自責
増居6239338300
森田131202000
橋本達273212000

◆選手コメント

増居翔太(総3・彦根東)

苦しい展開の試合でしたが、最後まで投手陣で粘ることができました。負けなかったことをプラスに捉え、次の早慶戦に向けて隙のない準備をできるように頑張ります。

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