ここまで春季リーグ1分1敗と勝利がない慶大は、ライバル早大との試合に臨んだ。慶大は序盤からボールを保持し多くのシュートを放つも得点を奪うことができない。0―0で迎えた第3Q、慶大は2本のPS(ペナルティストローク)と藤代茜利(経4・慶應)のゴールで一挙3得点。その後は早大のカウンターや縦パスに苦しみ2失点を喫するも3点のリードを守り切り、春季リーグ戦初勝利を飾った。
令和4年関東学生ホッケー春季リーグ
5/22(日) 14:30試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 |
早大 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 |
スタメン
GK 澁谷友耀(経3・慶應)
DF 坂巻直都(経4・慶應)、福田洸輔(政4・慶應)、小川隼弥(経3・慶應)、福島諒太(政2・慶應)
MF 池田拓未(経4・慶應)、割石翔太(法4・慶應)、安倍優志(経3・慶應)
FW 大島樹(経4・慶應)、藤代茜利(経4・慶應)、齋木壮之介(経3・慶應)
春季リーグ開幕から2試合を戦い、1分1敗といまだ勝利がない慶大。対戦相手の早大もリーグ戦ここまで2敗と苦しい試合が続いている。どちらのチームにとっても勝利が欲しい1戦となった。
第1Q開始直後、福島諒太(政2・慶應)を起点に攻撃を展開し、藤代茜利(経4・慶應)がこの試合のオープニングシュートを放つもシュートはわずかにゴールの上に外れる。その後も慶大は両サイドからの攻撃で早大ゴールを果敢に狙うも早大ディフェンス陣に阻まれ得点を奪うことが出来ない。第1Q中盤膠着状態が続く中、藤代が華麗なドリブルを見せ観客を沸かせる。そのまま相手ゴールへ迫るも再び早大ディフェンス陣に攻撃を止められ、シュートでプレーを終えることが出来ない。第1Q終了間際、早大のカウンターに合い、この試合初めてのピンチを迎えるも福田洸輔(政4・慶應)を中心に守り切り、第1Qを0―0で終える。
第2Qも序盤から慶大が優位に試合を展開する。第2Q開始直後、福田のパスカットから齋木壮之介(経3・慶應)にボールが渡り、力強いシュートを放つもゴール左に外れ先制とはならず。その後も慶大はチャンスを作るも最後まで攻めきれない展開が続く。しかし9分、慶大はこの試合両チームを通じて初のPCを獲得。しかしこのPCも得点につなげることが出来ない。すると時間が進むにつれて慶大にミスが出始め、連続して早大のカウンターに合う苦しい時間帯が続くもディフェンス陣がしっかりと守り切る。0―0と両チーム得点が生まれることなく前半を終えた。
後半第3Q、ついに試合が動く。前半同様、Q序盤から慶大が攻め込むと2分、慶大はPS(ペナルティストローク)を獲得。この先制のチャンスにシューターは小川隼弥(経3・慶應)。緊迫した場面であったが落ち着いてゴールを決め、慶大は先制に成功。このPSから試合の流れは完全に慶大へ。6分、福田が自陣からボールを運び、相手サークル内で混戦となる。この混戦を抜け出した藤代がゴール右隅へ狙いすましたシュート放つ。これが相手ゴールネットを揺らし追加点となる。10分にはこの試合2本目のPSを獲得し、これを福田が冷静に決め3点目。一気に3得点を挙げ、このまま第3Qを終えたかった慶大であったが14分、自陣でのファールから早大に得点を許してしまう。第3Qを終え、3―1で試合は最終第4Qへ。
ここまで慶大が優位に試合を進めていたものの第4Qは早大に攻め込まれる展開となる。6分、パスカットから早大にカウンターを仕掛けられると平岩佑利(スポ科4・天理)に強烈なシュートを決められ1点差に迫られる。その後、早大はキーパーを下げ攻撃を11人で行うパワープレーを展開。攻め込まれる時間が続き慶大にとっては我慢の時間が続く。それでも慶大は集中を切らさず、GK澁谷友耀(経3・慶應)が好セーブを連発し慶大ゴールを守りきる。試合終了間際、早大にボールを運ばれゴール前で混戦となり、シュートを放たれるもゴール左に外れ絶体絶命のピンチを乗り切り、そのまま試合終了。春季リーグ戦初勝利となった。
第3Qで一挙3得点を挙げ、そのまま試合を優位に進めるかと思われたが、第3Qの後半以降早大の縦パスやカウンターに苦しみ、試合終盤までどちらが勝つか分からない緊迫した試合となった。次戦はAグループ4位・立教大との順位決定予選となる。ひとつでも上の順位へ負けられない一戦となる。
(記事:金子拓登、撮影:松田英人)
次戦 5/28(土) 立教大戦
9:00試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
以下、コメント
FW藤代茜利(経4・慶應)
——試合全体の慶應のホッケーを振り返って
立ち上がりから自分達で流れを掴んだことがこれまでと違い、よかったと感じています。強みのPC以外で得点が取れていることもあってチャンスを多く作り出せていたと思います。ただ自分達で反省点としてあげたように終盤追いつかれそうな雰囲気になっていたのは集中力等で甘さが見えました。
——自身のプレーについて
ドリブルとパス両面でチャンスを作ることができ、得点もできたことはよかったです。ただ失点の原因にもなったので改善するべきところは多々あります。
——次の試合に向けた意気込み
チャンスメイク、得点どちらも今戦以上の結果をだします。