【バスケ(男子)】早大の高いシュート力に太刀打ちできず悔しい結果に/第80回早慶バスケットボール定期戦

バスケ男子

今年で80回を迎えた早慶バスケットボール定期戦。3年ぶりの有観客開催となった今大会。国立代々木競技場第二体育館は伝統の一戦を見届けようと多くの観客が詰めかけ、熱気に包まれていた。1部リーグ所属であり、特別指定選手としてBリーグを経験している選手を擁する早大を倒すことは容易なことではない。それでも春シーズンの集大成を勝利で飾るべく、格上・ワセダに挑んだ。

2022/7/2(土) @代々木競技場 第二体育館

第80回早慶バスケットボール定期戦 vs早大

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

1716

16

2877
早大35

24

3228119

慶大スターティングメンバ

 

#4 山下卓馬 (政4・静岡城北)

 

#7 水谷祐葵(環4・四日市工業)

 

#9 山本康英(政3・長崎西)

 

#15 髙島孝太郎(総2・近大附属)

 

#20 廣政遼馬(経1・福大大濠)

チームの柱として攻守で活躍が光った山本

試合開始早々、シュートが決まらず0−9のランを許した慶大は、山本の3ポイントで反撃を開始。山本がパスカットから落ち着いて攻めの形をつくると、廣政のアシストを受けた水谷の3ポイントシュートがリングを捉え6点差に迫る。しかし、ここで流れを渡さないのが早大である。土家大輝(スポ4・福大大濠)が3本の3ポイントを沈め再び突き放されてしまう。それでも藤島渓(商3・慶應志木)がドライブで中に攻め込みフリースローを獲得。2本とも確実に決め、18点差でこのQを終えた。

3ポイントを決める水谷

第2Q、水谷がドライブからバスケットカウントを奪い、3点プレーを演出。さらに髙島がゴール下の1対1を制しシュートを決める。ディフェンスでもリズムを掴んだ慶大は相手の得点を抑えつつ、オフェンスでは山本のアシストから水谷が3ポイントを沈め、点差を8点に縮めることに成功。しかし、ギアを上げた早大が土家を中心に得点を重ね、再び点差が開いてしまう。山下のブロックショットから髙島がレイアップを落ち着いて決め速攻を成功させるが、流れを掴みきれず33−59で試合を折り返した。

ゴール下で存在感を発揮した主将・山下

流れを変えたい第3Q、山本がバックコートから一気に1対1で攻め込み得点を挙げると、3ポイントも決める。この流れに乗りたいとことであったが、ここからおよそ4分間得点から遠のく。一方の早大は巧みなパス回しでディフェンスを揺さぶりフリーな人を作るとシュートを確実に決めていく。ルーズボールやリバウンドの球際で強さを見せるもリングに嫌われ、点差をさらに広げられた慶大は42点ビハインドで最終Qへ。

長身を生かしたプレーの髙島

少しでも点差を縮めたい第4Q、水谷が3対1の不利な状況でレイアップをねじ込みバスケットカウントを獲得。さらに髙島がリバウンドを押し込み早大に追いすがりを見せる。途中出場の熊野俊介(理3・湘南)や藤島がディフェンスで奮闘し、相手のターンオーバーを誘い得点するも、その間にも早大のシュートはリングに吸い込まれていく。試合時間残り24秒になるとコート上には4年生5人が立ち、早大に立ち向かうも77−119で敗北を喫した。

要所での得点を決めた熊野

試合開始直後から相手の勢いに飲まれ、正確無比な早大のシュートを止めることができず敗戦となってしまった。それでも前半は水谷、山本のエース2人を中心にオフェンスがうまく時間があったこと、リバウンドやルーズボールで泥臭さをみせ球際で強さを発揮したことは収穫である。ディフェンスでも連携がうまくいかずボール回しに翻弄されてしまった今日の試合。リーグ戦に向けてオフェンスもディフェンスも課題と収穫が明らかになり、学ぶことが多い試合となったはずだ。試合後には悔し涙を見せる選手の姿も見られた。リーグ戦では2部昇格を果たし、悔し涙ではなく嬉し涙でシーズンを終える姿に期待したい。

(記事:船田萌恵・写真:竹田桜子、一色裕登、船田萌恵)

 

水谷祐葵(環4・四日市工業)

——今日の試合を振り返って

前半で勢いをつかせてしまい、序盤でうまく自分たちの流れを作れなかった。試合の入りは今後リーグ戦に向けて修正していく必要があると感じています。中盤からは粘り強く戦うことができたのがよかったです。

 

——どのような気持ちで今日の試合に臨みましたか

自分たちのやってきたことを出し尽くして早慶戦に勝とうという気持ちで臨みました。個人としては、チームでは得点を重ねることを任されているので、アグレッシブにどんどんゴールにアタックしていこうと思っていました。

 

——3年ぶりの有観客の試合でした

3年ぶりの有観客ということで試合前は緊張していましたが、皆さんの応援が自分たちの力になって自分のベストのプレーができたかはわからないが、ハッスルプレーをすることができました。

 

——リーグ戦に向けての意気込み

22試合ある中で、一つ一つの試合を戦うためには体力が鍵になってくると思うので、この夏しっかり走ってスタミナつけて目標である全勝優勝を達成できるようにしたいです。

 

山本康瑛(政3・長崎西)

——今日の試合を振り返って

やっぱり入りで相手に流れを持っていかれたことが一番大きかったかなと思います。それは気持ちの入り方だったりが表れたのかなと思います。

 

——早慶戦に向けて練習で意識していたことはありますか

相手チームをイメージして練習していたのですがいざ本物の相手となるとどうしても攻めあぐねているところだったり、入りのところだったり、ディフェンスの一つのプレーだったりで差が出てきていたのかなと思います。

 

——初めての有観客の早慶戦はいかがでしたか

やっぱり楽しかったです。大学になってからずっと無観客の状態が続いていて久しぶりに大勢の人の前でプレーができてなによりも楽しかったですし、それを結果で返すことはできなかったんですけど、来年以降につなげられる試合にこれからやっていかなければいけないなと思いました。

 

——リーグ戦に向けての意気込み

リーグ戦の目標は全勝優勝なんですけど、それの前に今日出た課題をいち早くやっていかなければいけないと思いました。スタミナ面やフィジカル面で今日やってみて足りないということは各々感じたと思うので、リーグ戦が始まる前に少しでも克服してリーグ戦につなげていければなと思います。

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