【野球】新戦力の粘りで終盤に追いつき、引き分けに持ち込む 春季フレッシュリーグ 法大戦

野球戦評

5月30日(月)東京六大学野球春季フレッシュリーグ 法大戦 @明治神宮野球場

8回に同点打を放った1年生の坪田

早慶戦の余韻が残る中、未来の慶大野球部を担う選手たちの戦いが幕を開けた。2回、慶大は無死一、二塁から内野ゴロ、送球失策の間に2点を奪い、法大先発・吉鶴翔瑛(営2・木更津総合)から先制に成功する。2点ビハインドの5回には1番・佐藤駿(商2・慶應)の適時打で1点を返すと、8回には法大2番手・山城航太郎(キャ2・福岡大大濠)から7番・坪田太郎(商1・慶應)が右前適時打を放ち、ついに同点に追いついた。投げては2回以降、2番手・向井颯之介(商2・西宮)、3番手・前田晃宏(商1・慶應)の好投で1失点に抑え、引き分けに持ち込んだ。

慶大バッテリー:白木、向井、前田晃-坪田

法大バッテリー:吉鶴、山城、中根-吉安

 

慶大本塁打:

法大本塁打:

 

◆慶大出場選手

春季リーグ戦を2位という結果で終わった慶大は今日から春季フレッシュトーナメントが開幕。明治神宮野球場はフレッシュな選手たちを迎えるかのような快晴で幕を開けた。試合が動いたのは2回表、慶大は先頭の5番・本間颯太朗(総2・慶應)が左中間へ二塁打を放つ。続く6番・杉山優征(商2・清水東)は四球を選び、無死一、二塁の場面を迎える。ここで7番・坪田太郎(商1・慶應)は二ゴロを放つも、法大の遊撃手が悪送球。その間にランナーが2人生還し、2点を先制する。

2安打でチームを盛り上げた本間

フレッシュリーグ開幕投手を務めたのは白木英稔(商2・慶應)。しかし立ち上がりから制球が定まらず、2点を先制したあとの2回裏、法大7番・内山陽斗(文1・天理)、8番・徳田泰成(経1・成田)に連続四球を許すと、続く9番・山口颯太(社2・聖隷クリストファー)の投手前の犠打を白木が悪送球をし、その間に1点を返される。さらに代わった2番手・向井が3番・吉安遼哉(法2・大阪桐蔭)に右中間への適時二塁打を許し、この回逆転を許す。

法大は4回にも吉安の犠飛で1点を追加し2点差となる。5回表、反撃したい慶大は先頭の7番・坪田が右安打を放ち、その後法大の失策と9番・齋藤快太(商2・前橋)の犠打で1死一、三塁とする。ここで1番・佐藤駿(商2・慶應)が適時打を放ち、1点差に迫る。なおも1死一、三塁の場面だったが後続が断たれ、1点ビハインドのまま後半戦に突入する。

5回に適時打を放った1番・佐藤駿

慶大は6回、7回と法大・吉鶴の前に無得点に終わるも、投手陣は2番手・向井、7回途中からリリーフした3番手・前田晃が無失点で凌ぎ、打線の奮起を待った。すると8回、先頭の4番・清原正吾(商2・慶應)が死球で出塁すると、続く5番・本間も左前安打で続く。1死二、三塁となり、ここで7番・坪田が一二塁間を破る適時打を放ち、ついに同点に追いついた。投げては前田晃がそのまま無失点で試合を締め、新人戦初戦は引き分けに終わった。

5回1/3を1失点に抑えた2番手・向井

戦力が充実している法大に対し、最後まで食らいつく姿勢を見せた若き慶大ナイン。打線は法大の3投手を相手に9安打を浴びせ、特に1年生の7番・坪田は3安打の大活躍を見せた。投手陣は2番手・向井颯之介(商2・西宮)が2回途中から1失点のロングリリーフを見せ、3番手・前田晃も2回2/3を無失点に抑える神宮デビューで、引き分けに持ち込んだ。経験が少ない選手たちが、存分に粘り強さを発揮し法大と引き分けた自信を胸に、次戦の東大戦に臨む。

(記事:吉岡洲、写真:愛宕百華、北村可奈、佐藤光)

◆選手コメント

坪田太郎選手(商1・慶應)

今日は初めて神宮の舞台に立つということでかなり緊張しましたが、一年生らしく全力でプレー出来ました。今日勝ち切れず悔しいですが、その悔しさをパワーに変えて明日の東大戦にぶつけたいと思います。明日も応援よろしくお願い致します。

前田晃宏選手(商1・慶應)

拮抗した試合となり、惜しくも引き分けとなりましたが、明日の試合を良い形で終え、決勝戦に進出できるように頑張ります。応援よろしくお願い致します。

神宮デビューを無失点で飾った3番手・前田晃

◆打撃成績

◆投手成績


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