8月11日から予選が行わていた全日本学生テニス選手権大会。本戦7日目を迎えこの日は、準決勝が行われた。女子シングルス、男子ダブルスは惜しくも敗れ、準決勝で慶大勢は姿を消す結果となった。男子シングルスでは、大会2連覇がかかる藤原智也(環3・東山)が苦しみながらも決勝進出を決めた。
2022年度全日本学生テニス選手権大会
8月20日(土) @四日市テニスセンター
●男子シングルス
丹下将太(早大) | 1{2-6、6-1、3-6}2 | ○藤原智也 |
インカレ2連覇へ向け、準決勝まで勝ち上がってきた藤原。昨年決勝の舞台で火花を散らした早大主将の丹下と対戦した。第1セットは藤原が流れを掴み、2−6で制す。ところが第2セットでは一転、積極的に攻撃を仕掛けてくる丹下を前にミスが増え、6−1でこのセットを落としてしまう。迎えた最終第3セット、勢いを取り戻した藤原が3ゲームを連取しリードを奪う。藤原に食らいつく相手を振り払い、勢いそのままこのセットを手にした藤原が決勝進出を決めた。
●女子シングルス
永田杏里(総4・南山) | 0{4-6、4-6}2 | ○神鳥舞(早大) |
準決勝の相手は早大の神鳥。春に行われた早慶戦でも対戦し、2−0で永田が勝利を収めている。第1セット、左右に打ち分けてくる相手のストロークに対しスライスを使いながら粘る。しかし、4ゲーム連取されてしまい1−4と試合の主導権を握られてしまう。それでも力強いストロークで積極的な攻撃を見せ4−5と巻き返す。粘りを見せた永田だったが10ゲーム目をデュースの末に落とし、第1セットを逃す。つづく第2セットも第1セット同様に神鳥のペースで試合が進む。長いラリーが続く中、強いストロークで相手のミスを誘う。しかし、勝利を目前にして積極的な攻撃を仕掛けてくる相手を前に、ストロークがアウトとなってしまう永田。第2ゲームも惜しくも敗れ決勝進出とはならなかった。
○山﨑郁美(亜大) | 2{6-2、6-4}0 | 今田穂(環4・啓明学院) |
昨年のインカレでは決勝の舞台で当時の慶大主将・平田歩(令4年卒)に敗れ、準優勝となった今田。2年連続での決勝進出に向け、準決勝に臨んだ。第1セット序盤、ラインぎりぎりを攻めてくる相手を前に思うようなプレーができずに、リズムを崩してしまう。その後も流れを取り戻せぬまま第1セットは6−2で落とし、迎えた第2セット。両者一歩も譲らない緊迫した展開でゲームカウント4−4となる。今田はスライスやバックハンドなど多彩なショットで相手を前後左右に揺さぶりながら攻撃を重ねるも、亜大の山﨑が粘り勝ち。今田は準決勝で敗れ、惜しくも決勝の舞台へ駒を進めることはできなかった。
●男子ダブルス
藤原智也・下村亮太朗(法2・慶應) | 0{2-6、6-7(7)}2 | ○松田康希・大植駿(関大) |
準決勝まで順調に勝ち進んできた藤原・下村ペア。しかし準決勝となれば相手も簡単には勝たせてはくれない。第1セット、前後をうまく使いながら攻撃を仕掛けてくる関大ペアに3ゲーム連取されてしまう。なんとか2ゲームを取り返すも、序盤の失点がひびきこのセットを落とす。第2セットは、ゲームを取られたら取り返す互角の勝負となる。6−5で迎えた12ゲーム目でブレークを許し、勝負の行方はタイブレークへと持ち越される。第1セットを落としている慶大ペアはなんとしてもこのセットを取らなければならない。ポイント6−6の場面から、ラインぎりぎりを攻めた慶大ペアの判定が主審のジャッジにより判定はアウト。リズムを崩した慶大ペアはそこから立て直すことが悔しさの残る敗戦となった。
(取材:船田萌恵、東九龍)