激戦の関東リーグ戦を勝ち抜き、たどり着いた大舞台。2022年度全日本大学対抗テニス王座決定試合(王座)の初戦に臨んだ。大会2連覇を目指す女子は関東第1代表として2回戦からの登場。北海学園大学と戦った。ダブルスでは2ペアとも快勝し、シングルスでも全員が勝利。5―0で快勝し、関西第1代表、関大の待つ準決勝へ駒を進めた。
2022年度全日本大学対抗テニス王座決定試合 女子2回戦
10月10日(月) @愛媛県総合運動公園
◯慶大5―0北海学園大●
(複2―0、単3―0)
〈ダブルス〉
D1
永田杏里(総4・南山)・佐藤南帆(環4・日出) | 2{6―1、6―4}0 | 田巻日菜乃・坂尻若菜 |
愛媛の地で笑顔が弾けた。1ゲーム目から早速ブレイクした永田・佐藤ペア。完全に試合の主導権を握り第1セットを6―1で奪う。第2ゲームは相手も徐々に流れを引き寄せ接戦に。5―4で迎えた第10ゲームは相手に先行されながらも佐藤の粘り強いストローク、永田のネットプレーなどで逆転。6―4で勝利をおさめた。
☆試合後インタビュー
・永田杏里
――試合を振り返って
ファーストセットをいい流れで取ってセカンドセットも3―0までしたんですけど、相手も自分たちのプレーになって追いつかれて苦しい流れにはなりました。ただ自分たちのプレーで勝ち切れたのでよかったなと思います。
――緊張はありましたか?
緊張は程よく、そこまで緊張することなく臨めました。
・佐藤南帆
――ダブルスはいかがでしたか
このコートで試合をするのも1年ぶりで、久しぶりだなという感じでした。ダブルスは前半は良かったです。ただ後半で相手のプレーもよくなって自分たちが引く場面もあり競ってしまいました。最後勝ち切れてよかったです。
――課題は
もう少しロブとかを使って相手を動かしたりして単調な攻めにならないようにしたいです。
D2
今田穂(環4・啓明学院)・中島玲亜(総1・岡山学芸館) | 2{6―1、6―0}0 | 有吉千宙・高橋凛李 |
6―1、6-0という快勝だったが試合序盤は「緊張していた」と1年生の中島。初めての舞台にミスも見られたが副将・今田の声掛けもあり徐々にペースをつかむ。ネットプレーや力強いストロークで第1セットを取ると、第2セットも立ち上がりからブレイク。サービスエースやネット際でのボレー、スマッシュなど中島、今田ともに流れに乗り第2セットは1ゲームも与えず快勝した。
☆試合後インタビュー
・今田穂
――今日の試合を振り返って
初戦という事もあって緊張した場面もあったんですけど、出だしから二人で声を出して元気よくやっていけたのでそこはよかったなと思います。
――中島選手には声掛けなどしましたか?
緊張しちゃうと動けなくなるので、最初からうまく自分たちがボレーを触れるようにしました。声掛けはいつも通りやりましたね。
――プレーでよかったところは
出だしは緊張して触れなかった部分もあったんですけど、それ以外はボレーに積極的に行けたり、ストロークも足を入れて振れた部分があったので、そこが良かった点です。
――次戦への改善点は
次の相手は関西第1代表という事でレベルも上がっていくので今日以上に自分から積極的にプレーしていくのが大事かなと思います。
・中島玲亜
――初めての王座、緊張しましたか?
はい。最初たぶん緊張して顔がこわばっていたらしくて(笑)。緊張してたんですけど、穂さんからいろいろ工夫していただいて、動けるようにしっかり足を踏み込んでいったり、いつもの気合で乗り切ろうと考えました。
――プレーでよかったところは
穂さんと一緒で、最後の方とか中盤はしっかりボールを触っていけたしストロークはしっかりできたのでそこはよかったかなと思います。
――次戦への改善点は
私はファーストサーブの確率が低かったかなと思うのでそこの確率を挙げてサービスゲームを楽にとれるようにしていきたいです。あとは思い切ってやりたいです!
〈シングルス〉
S1
佐藤南帆 | 2{6―0、6―0}0 | 田巻日菜乃 |
相手に1ゲームも与えない完勝をおさめた。ダブルスでの反省点をすぐに修正し、多彩な攻めを見せた佐藤。ネットプレーや力強いストロークで相手を圧倒した。
☆試合後インタビュー
――シングルスを振り返って
シングルスではコートにも慣れてきて、しっかり自分のプレーで勝ち切れてよかったです。
――今日の収穫は
ダブルスでは球を落として打ってしまったのでシングルスではネットプレーに挑戦したり、タイミングを早く主導権を握ってラリーできました。1日の中でも成長できましたね。
―-仲間に向かってガッツポーズするシーンが多く見られました。応援は力になりましたか
はい。1、2年生のころは団体戦が苦手というか、自分だけでプレーしてしまっていたんですけどみんなの方を向いてプレーした方がいいなと団体戦では思ってます。
――次戦への意気込み
決勝のこととかを考えるのではなくてまずは目の前の相手と自分とチームがやってきたことを出して、頑張りたいと思います。
S2
永田杏里 | 2{6―0、6―0}0 | 有吉千宙 |
佐藤と同様、1ゲームも与えない快勝。ところどころにミスがあったと試合後語ったが、すぐさまリカバリー。相手に全く隙を与えなかった。
☆試合後インタビュー
――シングルスを振り返って
6―0、6―0というスコアで勝てたんですけどゲーム内では結構危ない場面も多くて。その中でも集中力高く持ってプレーできたのでこのスコアで勝ち切れたのかなと思います。
――危ない場面というのは
相手のいいショットが続いたり、自分もミスがあったりという感じです。
――今日の収穫、反省点を教えてください
反省点としてはコートが少し遅くてボールを待ってしまうことがあるので明日以降修正したいです。収穫としては慣れないコートの中で単複試合をできたのでそれは明日につながる初戦だったと思います。
――チーム全体を振り返って
リーグを含め一年いろんな経験をしてきて、タフな試合も乗り切ってきたチームなので、どっしり構えて相手に隙を与えなかったのかなと思います。
――1年生にとっては初めての王座でした。何か声掛けなどは
普段から話すようにはしているんですけど、1年生というのはもちろん緊張するし仕方ないことだと思うので、4年生が経験を生かして勝ちを取ってきて、1年生にはのびのびプレーしてほしいです。
――次戦への意気込み
関大の選手は全国でも強い選手が多いので、その中で自分たちがやれることをしっかりやるだけだと思います。明日コートに入ったら思いっきり戦うだけなので頑張りたいと思います!
S3
堤華蓮(環3・四日市商業) | 2{6―2、6―1}0 | 坂尻若菜 |
初めて王座の舞台に立った堤。試合序盤は「ごたついてしまった」とミスが続き流れに乗り切れない。しかし第6ゲームを奪い4―2とするとここから連続でゲームを奪い第1セットは6―2。第2セットは圧倒し6―1で奪った。
☆試合後インタビュー
――今日の試合振り返って
初めての王座出場で雰囲気とかもつかみつつ緊張していた中でも最後まで自分のプレーを貫いて勝つことができたのでよかったです。
――尻上がりに調子を上げました
そうですね。最初の方ちょっとごたついていたんですけどしっかりコートにも雰囲気にも慣れて最後は自分のプレーで圧倒できたのでよかったです。
――次戦への意気込み
タフな相手になると思うので、今日しっかり試合に出て吸収した雰囲気やコートのサーフェスを生かして、連戦頑張っていきたいと思います!
(取材:松田 英人)