慶應義塾高校が5年ぶり10回目の第95回記念選抜高等学校野球大会(春の甲子園)センバツ出場権を獲得したことを受け、2018年に第90回大会に出場した現役大学野球部で塾高OBの廣瀬隆太(新商4・慶應)主将、善波力(新商4・慶應)副将、吉川海斗(新法4年・慶應)選手、関展里(新環4・慶應)学生スタッフから祝福と当時の思い出などコメントをいただいた。
5年前の2018年3月に、慶應義塾高校は彦根東高校と2回戦で戦った。生井惇己(R5総卒=慶應-日立製作所)と増居(R5総卒=彦根東-トヨタ自動車)の投げ合いで試合が始まり、5回までは両チームとも両左腕エースが好投してゼロ行進、中盤6回以降は攻守にわたる善波の活躍や彦根東の再逆転につなげた朝日晴人(R5環卒=彦根東-三菱重工West)の好打などでシーソーゲームの展開となるが、増居が慶應打線を9回5安打9奪三振に抑え、慶應は彦根東に3-4で惜敗した。そしてその数年後、慶大に入った増居と朝日が活躍するのは有名な話だ。
◇以下、当時センバツに出場した現役大学野球部員からのメッセージ
主将・廣瀬隆太
センバツ出場決定おめでとうございます。一OBとしてとても誇らしく思います。
甲子園はまさに夢舞台であり、一生忘れない思い出になる場所ですが、僕は代打で増居さんから三振したのが苦い思い出です。今思えば最終回の代打でかなり緊張していて頭が真っ白でした。
現在、大学野球部の中で僕は、キャプテンとしてスタッフや副将とのコミュニケーションを欠かさず、常にチームがいい方向に行くように心がけています。またプレーでは、これまでのリーグ戦経験をチームに伝えるという役割を担っています。
甲子園は夢舞台で浮き足立つことがあるかもしれませんが、それは相手も一緒。とにかく一人一人が勝利のために何ができるかを冷静に考え、プレーしてほしいと思います。慶應日本一達成できるように頑張ってください!
副将・善波力
センバツ大会出場おめでとうございます。応援していたので自分のことのように嬉しいです。
甲子園は自分が自分ではなくなるような場所でした。彦根東戦の逆転スリーランの被弾、増居さん、朝日さんと対戦できたことが思い出です。春はフワフワしていた記憶があります笑
大学では今年から副将としてチームに関わっています。キャッチャー、そして幹部としての二軸でチームに貢献したいと思っています。
1試合でも多く甲子園の雰囲気、応援の力を感じてきてほしいです!勝利に貪欲に泥臭くプレーする姿を期待しています!応援しているので思い切りプレーしてきてください!
新4年・吉川海斗
甲子園出場おめでとうございます。
甲子園は僕にとって成長するきっかけとなった場所です。自分より上手い選手しかいなくて、もっと上手くなりたいと感じさせてくれた場所でしたが、悔しい思い出しかありません。観客の多さや注目度の高さで、いつも通りのプレーができませんでした。
僕は大学では昨年、リーグ戦に初めて出場させていただきました。今年はプレーでチームを引っ張って、チームの勝利に貢献します。
甲子園出場はスタートラインなので、厳しい戦いにはなると思いますが、全国制覇してきてください!慶應らしく、泥臭く、楽しんでもらいたいです!
学生スタッフ・関展里
昨秋の神奈川、関東の強豪校に立ち向かう姿にとても勇気をもらいました。その結果として、
甲子園出場権を獲得できたこと嬉しく思います。本当におめでとうございます。
初出場の選抜では、野球人生で初めて脚が震え、怖さを感じました。しかし、沢山の人に応援してもらいながら野球ができる場所で、野球を始めた頃から志してきてよかったと思える素敵な場所でした。後に、大学で先輩となる増居さんに4打席抑え込まれた事は悔しくて忘れられません。
現在僕は、学生スタッフチーフの役割を担い、選手やチームの成長をサポートする活動しています。
なにも恐れる事なく、自信を持って臨めるように、できる準備は全てやりきって甲子園が始まるまで辛い経験を沢山してください。その経験が自信となり良い結果に繋がると思います。勇気を持って頑張ってください。粘り強く、最後まで諦めない。そんな泥臭い野球を期待しています。
塾高は第4日(21日)の第3試合で仙台育英高校と対戦します!
(記事:岡澤侑祐 編集:北村可奈)