慶大は開幕戦で山学大に黒星を喫したものの、第2戦に勝利すれば春季リーグ上位が見えてくる。対戦相手はライバル・早大となった。第1Qから試合が動き6分、早大がPCから先制。さらに14分にも追加点を奪い、早大ペースで試合が進む。その後も早大は攻撃の手を緩めることなく着実に追加点を奪う。一方慶大は早大DF陣の前に完封され、2試合連続無得点。結果は0―5となり、5-7位決定戦へ駒を進めることとなった。
令和5年関東学生ホッケー春季リーグ
4/30(日) 15:30試合開始 @大井ホッケー場サブ
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
早大 | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 |
スタメン
GK 久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)
DF 斎藤由希子(経4・慶應女子)、金子桃子(法3・田園調布雙葉)、坂田絢音(経3・慶應女子)、笹山美由希(法3・桐光学園)
MF 村岡咲音(商3・慶應女子)、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)、山岡怜奈(法3・Dwight School London)
FW 山口真実(経3・慶應女子)、峰岸未来(経4・慶應女子)、尾関恵真(経2・慶應湘南藤沢)
慶大は開幕戦で山学大に黒星を喫したものの、この第2戦に勝利すれば春季リーグ上位(4位以上)が大きく近づく。準決勝進出のためになんとしても勝利を手にしたい慶大は、ライバル・早大と対戦した。
第1Qから試合の主導権は早大へ。6分、早大がこの試合初のPCを獲得すると、これを冷静にゴールへ流し込み先制点を奪う。早い時間帯で追いつきたい慶大だったが、ここでアクシデントが襲う。DF・金子桃子(法3・田園調布雙葉)が足を痛め負傷退場となり、慶大は試合開始早々にチームの柱を欠くことになった。するとここから早大が猛攻を仕掛ける。14分、早大・野中ほなみ(教育2・高鍋)が右サイドから個人技で突破を図りサークル内へ。そのままスティックを振り抜くと、強烈なシュートが慶大ゴールネットを揺らし、両チームとって大きな意味を持つ1点が入る。第1Qは終始早大が慶大を圧倒。慶大はシュートすら放てず、第1Qを0―2と2点ビハインドで終える。
第2Q、1点ずつ返していきたい慶大だったが、早大DF陣、MF陣に攻撃の芽を摘まれ中々チャンスを作れない。守りから流れを作る早大は8分、ゴール前の混戦から追加点を奪いさらにリードを広げる。なんとか主導権を握りたい慶大は12分、新井里英(政2・成城学園)が左サイドを駆け上がり突破口を開こうと試みるも早大の堅い守備に止められ反撃とはならず。その後、早大にPCを与えてしまいピンチを招くもGK久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)がファインセーブを見せ得点を許さない。慶大は前半を0-3で終えることとなった。
エンドが変わった第3Qも早大の猛攻は止まることなく慶大ゴールに迫り続ける。6分、早大がフィールドゴールを決めさらに突き放す。第3Qは終始早大がボールを保持し続け、慶大は相手サークル内にすら入れない苦しい展開に。0―4と大きく点差が離れたものの、最後の望みを最終第4Qにかける。
しかし第4Q開始早々、早大が再びフィールドゴールから得点し5点目を奪う。さらに立て続けにPCを獲得し慶大ゴールに迫るも、ここは慶大GK久保田が意地を見せ得点を許さない。試合終了間際、慶大は相手陣内でプレーする時間が生まれ、今季初得点を狙いに行くもシュートまでつながらず。結果は0―5の完敗となった。
上位進出をかけた大一番となったが、ライバル・早大の前に完敗。慶大は試合を通してボールを保持する時間も少なく、攻撃の機会を作ることができなかった。この試合の結果から春季リーグの上位はなくなったものの、チーム一丸となって勝ち星をつかみ、ひとつでも上の順位を目指して残りの試合を戦う。
(取材:長掛真依、金子拓登)
以下、コメント
GK 久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)選手
——開幕戦の敗戦を経て取り組んだことは
組織よりも個人技の課題が出たので、対人練習を強化するというのを意識しました。
——試合を振り返って
試合だからこその自信が足りていなかったり、詰めが甘かったりしたので練習からもっと意識高くやっていかないとダメだなと思います。
——試合で良かった点は
ビルドアップという点でディフェンス陣から出ていたボールはすごくよかった。でも、それをしっかりつなげるということが出来ていなかった。対人で抜けていたり、ボールをつなげていた時間はあったが、得点につなげたりサークル内に入ったりすることが出来なかった。
——次戦(5―7位決定戦)への意気込みを
絶対に5位を取りたいので、今まで以上に厳しくこだわりを持って練習に取り組みたい。消化試合ではなく、意義のある試合にしたいと思います。
DF 斎藤由希子(経4・慶應女子)選手
——試合前の声掛けは
「強気で」というところを目標にしていて、気持ちで負けないようにモチベーション高くプレーできるように声掛けしました。
——早大戦への思いは
絶対に負けたくないというところはあった。どうやったら勝てるかというのはみんなで意識してやってきたので、気持ちの面、技術の面で負けないようにという意識で戦った。
——試合を振り返って
最初に3点入ってしまって全体的に弱気になってしまう部分があったので、今後は気持ちの面、技術の面で強くなって勝てるようにしていきたい。
——良かった点は
「前につなぐ」というのはみんな意識してできていたと思います。守る場面が多かったが、守り切った後に前へつなぐというところは意識的にできていたと思います。
——次戦(5―7位決定戦)へ向けて
この試合の反省点をふまえて、全部勝って5位になれるよう部員一同努力していきたいと思います。