【野球】先発・竹内丈の好投も逆転勝利の再現ならず準優勝 春季フレッシュトーナメント決勝 明大戦

野球戦評

6月20日(火)東京六大学野球春季フレッシュトーナメント決勝 明大戦 @明治神宮野球場

春季フレッシュトーナメント決勝戦。慶大はここまで2連勝の流れに乗って、優勝を飾って大会を終えたいところ。序盤2回までは互いに得点できない状況が続いたが、迎えた3回裏、2死から真田壮之(経2・慶應)が二塁打で出塁。その後、途中出場の今津慶介(総1・旭川東)の中適時打で先制に成功する。慶大の先発・竹内丈(環1・桐蔭学園)は、初回に先頭に出塁を許しながらも、3回と5回を三者凡退に抑えるなど、安定した投球を続けて5回無失点の投球を披露する。8回裏にもチャンスを捉え1点を重ねるものの、リリーフが登板した6回以後、手痛い4失点を喫してしまう。9回裏、慶大は明大の大川慈英(国際2・常総学院)の力投に反撃もむなしく、逆転負けで優勝を逃した。

 

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明大0000012104
慶大0010000102

◆慶大出場選手

打順守備位置  
1[4]二宮慎太朗(商2・慶應)
H4今津慶介(総1・旭川東)
2[3]小山春(政2・鎌倉学園)
3[6]宮澤豪太(文2・県立長野)
6有馬孝太(政2・鎌倉学園)
H小原大和(環1・花巻東)
6森本亜裕夢(商1・慶應)
4[5]今泉将(商2・慶應)
H佐貫碧生(商2・慶應)
5[D]小堀政泰(商2・慶應)
6[9]常松広太郎(政2・慶應湘南藤沢)
7[8]権藤大(商2・慶應)
8[2]坪田大郎(商2・慶應)
2森村輝(総1・小山台)
9[7]真田壮之(経2・慶應)
[P]竹内丈(環1・桐蔭学園)
中村陽紀(商2・城北)
木暮瞬哉(法2・小山台)
荒井駿也(商2・慶應)
田上遼平(商1・慶應湘南藤沢)

明大バッテリー:○毛利、郷原、大川ー中村凌

慶大バッテリー:竹内、中村陽、木暮、●荒井、田上ー坪田、森村

明大本塁打:なし

慶大本塁打:なし

 

初戦の法大戦に続け昨日の立大戦でも逆転に成功し、2戦連続の鮮やかな逆転勝利を飾った慶大。今季唯一の全勝チームとして駆け抜けてきた慶大は、2年ぶりに春季フレッシュトーナメントの決勝戦に駒を進めた。準優勝で止まった一昨年のリベンジを果たすべく、一丸となって決勝の舞台でAブロック1位の明大との戦いに臨む。

先発の竹内は初回、先頭の千田光一郎(商2・東海大菅生)に安打で出塁を許すも、後続打者を打ち取り得点を与えない。打たせて取るピッチングで2回表、2死から四球を与えながらも内野ゴロに仕留めて、3回表、三者連続内野ゴロに抑えて無失点の好投を見せる。3回表まで互いに得点できない状況が続き、今試合まだ安打が出ていない慶大は、3回裏2死から真田壮之が二塁打で出塁すると、代打の今津が適時打を放ち、先制点を奪うことに成功する。

真田の二塁打が先制点につなげた

援護点をもらった先発竹内は、5回まで投げ終え、被安打3、奪三振3、与四球2、無失点。文句の付けようがない快投を披露し、先発として試合を作った。慶大は6回から継投に入り、2番手としてマウンドに中村陽紀(商2・城北)が上がる。しかし、明大上位打線に捕まり、2本の安打で1死二、三塁とされたところで、無念の降板。3番手として木暮瞬哉(法2・小山台)がマウンドへ。5番・吉田匠吾(文2・浦和学院)の内野ゴロの間に同点を許すも、後続を打ち取り、最小失点で抑える。

竹内は春の早慶戦でリーグ戦デビューを飾った期待の右腕

7回表、慶大は新たに4番手の荒井駿也(商2・慶應)がマウンドに上がる。しかし、先頭打者に出塁を許すと犠打で得点圏まで走者を進められ、中村凌輔(文2・鎌倉学園)に勝ち越しの適時三塁打を放たれる。さらに、続く千田に左前適時打を許し、リードを2点に広げられる。これ以上点差を離したくない慶大だったが8回、1死三塁から犠飛を打たれ、4失点目を喫してしまう。

残された攻撃はあと2イニング。春季フレッシュリーグ戦優勝のためにも得点が必要な慶大は先頭打者・森村輝(総2・小山台)が中越二塁打で出塁する。その後1死三塁とし、打席には先制打を放った今津が入る。カウント1−0からの2球目を捉えると、打球は再び中堅手の頭上を越え、三塁走者が生還。今津のこの試合2本目の適時打で点差を2点に縮めた。勢いそのまま9回にも反撃を期待したかったが、明大・大川のMAX151キロの直球を捉え切れず、最後は二者連続空振り三振でゲームセット。慶大はこの試合に2―4で敗戦し、優勝を逃した。

この日2打点の大活躍の今津

先発竹内が好投を見せたが、リリーフ陣がリードを守り切れず、逆転負けを喫した。この試合こそリリーフ陣が打ち込まれたものの、法大戦、立大戦では、逆転勝利を手繰り寄せる、田上遼平(商1・慶應湘南藤沢)、小川琳太郎(経2・小松)など期待される投手たちがその勇姿を見せつけた。未来のエースがしのぎを削る今大会。今季は惜しくも優勝を逃したが、今秋こそ優勝を飾り、より高い舞台での活躍につなげてほしい。

 

◆選手コメント

小堀政泰(商2・慶應)

フレッシュ3試合で2本塁打の大活躍

今回のフレッシュトーナメントで下級生の底力を見せつけることができたかなと思います。劣勢でも絶対に諦めずに自分達のできることを見つけやり抜いた経験は必ず今後に生きてくると思います。秋のフレッシュでは今回達成出来なかった優勝を全員で掴み取りたいと思います。

(記事:ウジョンハ、写真:大泉洋渡、北村可奈)

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