【バスケ】若きチームへの試練、黒星で2週目を終える!筑波大戦

2年生ながら自覚を持ったプレイでチームを引っ張る蛯名

第87回関東大学バスケットボールリーグ戦

2011/9/11(日)@青学大相模原キャンパス

慶大‐筑波大

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 18 13 24 15 70
筑波大 17 18 30 14 79
第2週の4戦目。先日の明大戦が内容、結果ともに惜しいものであった。慶大が先日の反省点をいかに修正して臨むか。エースである田渡を擁する筑波大をどう抑え、慶大らしいバスケを展開するか。注目の一戦となった。

この日はディフェンスで持ち味を出した吉川

慶大のスタメンは家治主将(環4)、桂(政3)、蛯名(法2)、中島(総2)、伊藤(環1)。

1Qの序盤、慶大は立て続けにターンオーバーを犯してしまい、課題であった入りにつまずく。中盤、ルーキー吉川(環1)が投入されると、激しいディフェンスでチームに貢献。これがチームに良い刺激となり、家治もいい流れの中で連続得点。次第にペースを掴む。ディフェンスでは中島がブロックショットでチームを救うと、今度はオフェンスでチャンスを演出。筑波大も要所で得点し、互いに譲らぬ一進一退の攻防が続き、18-17で1Qを終える。2Q、慶大は1Qでの勢いをそのままに中島が攻守に渡って活躍。筑波大を封じ込め始める。しかし筑波大も徐々に意地を見せる。蛯名の速攻、桂のバスケットカウントと慶大が連続得点すると、筑波大も対抗し得点。拮抗した試合展開に。慶大が不用意なファールを犯し、始めると流れは筑波大に傾く。なんとか、終盤に桂の連続得点で食らいつき、31-35で2Qを終える。

中島の活躍はチームの勝利に不可欠

3Qに入り、慶大が一気に猛攻を仕掛ける。蛯名のアシストから中島がゴール下で得点すると、家治もリバウンドをチップイン。更に相手の隙を見逃さず、ターンオーバーを誘うタイトなディフェンスから流れをつかみ、慶大は連続得点。ついに1点差まで追いつく。しかし、反撃もここまで。4分間で筑波大がスリーポイントを3連続で沈めるなど、一気に慶大を突き放しにかかる。55-65の慶大10点ビハインドとして、最終Qを迎える。4Qの序盤、相手がテンポよく得点を重ねる一方で慶大はなかなかシュートを決めることが出来ず、点差は17点に。反撃の糸口が見つからなかった慶大であったが、伊藤の投入によって、次第にペースを掴み始める。だが、広がった点差は大きな壁となって慶大に立ちふさがり、70-79で試合終了。

互角の試合運びのように感じられた。しかし、相手の得点能力が1枚上手だったことは、紛れもない事実だろう。「もったいない試合だった」(中島)という一言に尽きる。この試合でも顕著だったようにまだチームの礎となる安定したスコアラーが定まっていない。早い展開の中で「スコアラーも点を取りやすくなる」(佐々木HC)と速攻に繋がるディフェンスを40分間どれだけ続けられるか、細かいミスをどれだけ減らすことができるかで勝利をぐっと引き寄せられるだろう。

By Yuzu Maruyama

コメント

佐々木HC

いつもながら自滅的な負け方なのが気になってます。(あと一歩の所で踏ん張れないが原因は)まだガードが若いということと、点を取れる人がいないこと。でも前よりはインサイドが頑張れるようになってきているので、もう一回インサイドのディフェンスを練習します。先週もそれをやって、少し意識が変わってきて、速攻が出たりし始めてるから、それが出来ると少し楽になりますね。スコアラーも点を取りやすくなるだろうし。合宿の時にセットの練習をかなりやったのが、今は悪い方向に出てる気がします。速攻をやらなくても大丈夫だ、というような気持ちになっているのかもしれない。でもセットの確率はあんまり良くないんだよね。だからもう一回本来の形に戻した練習をやります。(伊藤の出来は)悪くないんだけど、まだ自分でゲームを作るという所まではいってないですね。頑張ってはいるんだけど、まだ蛯名の顔色を伺いながらやっている所があるので、それが少し邪魔してると思います。でも素材としてはいいものを持ってますよ。ディフェンスが上手ですし、それにシュートも上手なんですよね。でも打たないのがもったいない所です。(吉川のディフェンスが流れを引き寄せたが)彼は身体接触を嫌がらないので、こういう試合になると、少しファウル気味なプレーも心得てやってくれます。それで流れが変わったと思うんだけど、それを決め切れないのが辛い所ですね。それはやっぱりスコアラーがいないということですね。(来週に向けて)もう一回インサイドの3人のディフェンスの練習をします。拓大も外のシュートが入るチームなんですけど、中も外もやられては将来に繋がらないので、中をしっかりやって、入れられたシュートを早攻めするしかないですね。

中島

試合の入りが悪くて、追いついたんですけど相手のスリーポイントだとかリバウンドでやられてしまって、もったいない試合だったかなと思います。(インサイドでの相手と)相手が1対1で攻め込んでくることはあんまりなかったんですけど、リバウンドの時の競り合いというのはまだまだ出来てないです。(ディフェンスが機能している時間でもシュートを決めきれない場面があったが)セットでスクランブルになった時の対応が、上と下で噛み合ってなかったりすることもあって、あとオーバーナンバーでの速攻でも決められなかったのはもったいなかったと思います。(オフェンスの出来は)流れがいい時は合わせのプレーとかも出るんですけど、流れが悪くなるとセットが多くなってしまうので、なかなか厳しいですね。(自身の出来は)得点は取れてるとは思うんですけど、自分に求められているのはリバウンドだと思うので、修正していきたいと思います。(拓大、専大戦に向けて)拓殖と専修だとタイプがちょっと違うので、そこにしっかりと対応していきたいと思います。

吉川

僕のターンオーバーやミスが多すぎて、相手に流れを持っていかれてしまったので、自分がどんなにいいプレーをしても、ミスが多かったら意味ないと思うので、反省しています。 (途中からの出場でしたが、コートに入る心境は)流れが悪い時に出たので、自分の力で流れをよくできるようにしようと思いました。(カットなどDFなどで貢献してたが)最初緊張してしまって、デイフェンスしかできなかったのですが、やっぱり先生に求められているのは、頑張って、あとは点をとることだと思うので、今日は全然点が取れなかったので、次はこのままディフェンスを継続して、自分で点に絡めるように頑張りたいです(来週に向けての意気込み)自分がでて、流れを変えられるように、プレーをしていきたいです。

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