【庭球(男子)】7-2で中大を下し王座優勝に向け好スタートを切る/関東リーグ戦 vs中大

庭球男子

王座(全日本大学対抗テニス王座決定試合)優勝に向けた大事な関東大学リーグ戦の初戦の相手は中大。1日目のダブルスでは3組ともストレートで勝利するなど幸先の良いスタートを切ると、シングルスでも4-2と圧倒。苦しい試合もあったものの7-2と総合力では圧倒し、初戦を勝利で飾った。

関東大学テニスリーグ戦 第1戦 vs 中大

8月25日(金)~26日(土)@有明テニスの森

 

♢試合結果♢

慶大 〇7{D3-0、S4-2}2● 中大

D1

藤原智也(環4・東山)・下村亮太朗(法3・慶應)

〇2{6-2、6-2}0

石井涼太・佐々木唯人

D2

有本響(総2・慶應)・菅谷優作(法2・慶應)

〇2{7-5、6-1}0

石川真輝・玉城勇稀

D3

林航平(理4・名古屋)・高木翼(総3・関西)

〇2{6-4、7―6(5)}0

若松玄登・根門寿尚

 

大事な1試合目、D3はインカレベスト4の林・高木組。第1セットは3-4から3連続ゲームを奪い6-4で取った。第2セットも激戦が繰り広げられタイブレークへ突入。ここでも粘り勝ってゲームカウント7-5で奪い、ストレート勝利を収めチームに勢いをもたらした。

サーブを打つ高木と前衛で構える林

D2は有本・菅谷組。昨年はルーキーながら大車輪の活躍を見せたが、その経験値が有明の地で遺憾無く発揮された。第1セット6-5の場面ではサーブを打つ有本も積極的に前に出てきた相手を崩し、このセットを7-5で取った。第2セットは第1ゲームこそキープされたがそこから6連続ゲームを奪い、快勝した。

D1は実績十分の藤原・下村組。下村のサーブや藤原のストロークなど持ち味を発揮し第1セット・第2セットともに6-2と危なげない勝利を収める。初日のダブル終了時点で3-0と大きなリードを奪ってシングルスへとつなげた。

 

 

S1

藤原智也

〇2{6-2、6-3、}0

石井涼太

S2

下村亮太朗

●1{6(8)-7、6-0、4-6}2

石川真輝

S3

脇坂留衣(環3・興國)

〇2{6-0、2-6、6-0}1

倉持英希

S4

眞田将吾(環1・四日市工業)

〇2{6-4、6-2}0

野坂迅

S5

今鷹洸太(商4・慶應)

●{1-6、4-6、}2

佐々木唯人

S6

有本響

〇2{6-3、6-3}0

森田真ノ介

 

昨年はルーキーながら、ダブルスでリーグ戦・王座全試合に出場した有本。今年はシングルスでの飛躍が期待される。序盤から攻め急ぎすぎず、強打するところは強打、つなぐところはつなぐ、前に出る時は前に出ることを徹底した有本は、2セット共にゲームカウント3−3からギアを上げ一気に連取。ダブルスでの疲れを感じさせず、見事ストレート勝ちを収めた。

今鷹は第1セット、第2ゲームでブレークを許し先手を取られると相手に押される展開が続き1-6で落とす。しかし第2セット、バックハンドでのストレートへのショットやサービスエースを奪うなど調子を上げていく。3-3では相手のストロークに押されてブレークを許すと続くゲームをキープされ3-5に。第9ゲームはデュースを制してキープするも4-6でこのセットを落とし敗れた。

S5は左利き同士の対決となった。眞田は小柄ながらしなやかな体の使い方を見せる。第6セットではサービスエースを決めるなど序盤で奪ったリードを守り第1セットを制する。第2セットも終始有利に進め、5-2で迎えた第8ゲームでは30-40から3連続サーブで点を取り勝利した。

得点時には左手を握りしめた

脇坂も序盤から圧倒的な強さを見せつけた。6-0と1ゲームも奪われずに第1セットを先取。しかし相手も対応力を見せ第2セットは落とす。第3セット、修正力を見せた脇坂が再び6-0で圧倒。2-1で勝利を収めた。

安定したストロークを発揮した脇坂

S2には昨年リーグ戦・王座で無敗の下村が登場。積極的に前に出る攻撃を見せるがミスも目立ち、タイブレーク8-10の末に第1セットを落とす。第2セットは簡単に取ったものの、第3セットは相手のフォアハンドに対して下村のバックハンドが押し込まれ敗北を喫した。

最後のS1はインカレ王者・藤原。調子が良くない中でも大きく崩れることのないラリー、要所でのボレーなどを駆使し力の差を見せつける。第2セット、2-1の場面では雨天で中断されたが再開後も集中力を切らすことなく戦い続けた。4-1から一時は4-3まで迫られるが、第8ゲームをブレーク、続くゲームをキープしてセットカウント2-0で勝利した。

慶大はダブルス全勝、シングルス4勝2敗、7-2で中大を下し王座優勝に向けて好スタートを切った。

 

(取材:野上賢太郎、長沢美伸)

 

♢選手コメント♢

主将・藤原智也選手

――初戦を勝利で飾る

2日に分かれていたのですが、チーム全体で大事な初戦を突破することができたのは良かったですし、苦しい戦いも中にはあったのですが、全員で応援しながら勝利できたことは成長につながったと思います。

――2日に分けての試合、雨での中断などもありました

休むときは休む、やるときはやるというオンオフを区切ることを意識していました。

――次戦以降の意気込み

自分たち庭球部は王座優勝が一番の目標なので、まずは関東予選であるこのリーグを1位で通過して、そこから王座に向けて良い準備ができればと思います。

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