【バレーボール】王者に完敗、リーグ戦初黒星 東海大戦

スパイクに跳ぶ岡田

  王者に力の差をみせつけられた。秋季リーグ第3戦。強豪との3連戦の初戦となるこの日の相手は大学バレー界の王者東海大。慶大はスタメンに柳田(環1)が復帰するも、ゲームを通じて流れをつくることが出来ず。結局一度も相手にタイムアウトをとらせることなく完敗し、リーグ戦初黒星となってしまった。

9月17日(土) 秋季関東大学1部リーグ 慶大―東海大 @専修大学体育館 

得点
慶大 セット 東海大
17 25
14 25
22 25
 

スタメンに復帰した柳田

 第1セットは慶大のミスなどで3連続失点からスタート。しかしすぐさま野口(環1)のサービスエースなど3連続得点で追いつき、互角のすべり出しをみせる。しかしここから東海大がブロック、サービスエースでこきざみに連続得点を挙げるのに対し、慶大はなかなかサーブをホールド出来ず。じわりじわりと点差が開いていく。岡田(商2)がライトからのスパイクで孤軍奮闘し17-20で終盤を迎えるも、ここから5連続得点を奪われ17-25。このセットを落とす。

 第2セットは序盤から悪い流れ。東海大の前後に揺さぶるサーブに翻弄され、カットを大きく乱される。3-5からサービスエース4本を含む7連続得点を献上し、万事休す。終盤に追い上げる力もなく14-25の大差でこのセットも失ってしまう。

自分たちの流れを作れず

 第3セットも序盤サーブカットが安定せず。それでも岡田、柳田の両輪が機能し、またこの日初めてのブロックポイントが間宮(政3)からうまれるなど序盤は9-9。ここからカットを修正し星谷(理2)のクイックを有効に使えるようになると互角に点を取り合い点差が開かないまま20点台を迎える。東海大の半歩リードのまま慶大はくらいついていくが、なかなかサーブで攻めることが出来ず、ブロックがついていくことが出来ない。結局最後に力尽き22-25。まったく自分達のバレーをさせてもらえないままストレートで敗れた。

 縮まったかに思われた王者との距離は、依然として大きなものだった。当初の東海大の予想スタメンから選手が入れ替わり、「どうしようか迷ったまま入ってしまった」(間宮)と当初のゲームプランが崩れてしまったことも敗因のひとつ。3連戦の初戦を落としただけにショックは大きいが、下を向かず慶大バレー本来の姿を取り戻してもらいたい。

By Hideki Tsubonuma

コメント

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)もう力負けです。サーブレシーブがダメだったですね。(柳田選手が帰ってきましたが)柳田が入って攻撃力は増すんですが、攻撃力はレシーブが基本にないといけないのでまずレシーブができないと。ボールがあがらないと攻撃にもっていけないのでそれが今日はダメでしたね。やっぱり守備の悪いチームで強いチームはないので、それを今日実感しましたね。東海大がそもそもサーブレシーブが良いってのもありましたけどね。(敗因は)2つですね。サーブレシーブが入らず東海大の大きいセンターブロックにプレッシャーをかけられて単純な攻撃になってしまったのとこちらが全く相手を崩せなかったこと。この2つですね。(順大、日体と強敵が続くが)今日は今日で、明日は明日なので相手も違えばサーブの威力とかコンビネーションとかも違うのでまず明日のびのびやらせます。(明日の順大戦に向けて)明日の朝考えます(笑)。データはあるので、とりあえず今日の試合を引きずらないことですね。明日は明日で一番良い力を出すこと、これしか考えてないです。

間宮

(試合を振り返って)力の差が出たと思います。(どこに力の差を感じたか)サーブが強くて、こっちのバレーができませんでした。細かいつなぎのところとか、うまさも向こうの方が上だったと思います。(東海大対策は)阿部選手、という人がいて、その人を狙おうという話はしていたんですけど、今週で鶴田選手に代わってしまっていました。それで、どうしようか迷ったまま入ってしまいました。(王者である東海大と昨年と比べて差は縮まったか)サーブカットが返ってこっちのバレーができた時、自分たちの形ができた時は互角かそれ以上の戦いができていたと思います。相手は崩しのところが上手かったです。去年は自分たちの形ができていても戦えていなかったので、そこは成長したと思います。(第3セットで競り負けてしまったが、足りなかった点は)全体的にですね。向こうの方がバレーが上手かったです。(順大戦に向けて)順大は早稲田が勝っているので、相手が強い弱いうんぬんよりも、勝っておかないといけない相手だと思うので、頑張りたいです。

岡田

(今日の試合を振り返って)今日の相手は東海大ということで、イメージ的に大学バレー界のトップに挑戦していこうというチャレンジャー精神があったのですが、先週の2試合と比べてこちらのチームの形を保つのに精一杯で、相手のしてくることが見えませんでした。(敗因は)サーブの差は顕著でしたし、精神的な余裕にも差がありました。まだまだ勝つには力が足りないと感じましたね。(今まで戦ってきたチームと比べて)だいたいのチームには一人ぐらいは狙えるような相手がいるのですけど、東海大は誰もがプロフェッショナルで穴がなかったです。また、基本的なプレーを完璧にこなすという所も他のチームとは違うと思いました。(東海大と戦って得られた収穫は)先週の2試合に勝てたことで、チーム力が伸びていることを感じたのですが、今日のような格上のチームと戦って、上には上がいるということを実感しました。先週の2試合に甘んじないで、これからの試合を頑張らなければいけないと気づけたことが収穫です。気持ちもポジティブになりましたし、自分達はこの(東海大の)形を目指そうと思いました。(次戦に向けて)うちのチームも研究されてると思いますが、自分達もしっかりと相手のしてくることを予測・対応して勝ちたいです。

出場選手
レフト 柳田将洋(環1)
セッター 野口剛志郎(環1)
センター 星谷健太朗(理2)
レフト 岡田拓巳(商2)
ライト 間宮秀太(政3)
センター 稲田聡典(環1)
リベロ 前田優介(環3)
途中出場 金親大夢(政3)
中出祥平(環3)
前田滉介(環2)

 


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