【ホッケー(男子)】17年ぶり3連覇目指すも激戦の末、両校優勝にて閉幕/第97回早慶ホッケー定期戦 vs早大

男子ホッケー

17年ぶりの3連覇がかかった早慶戦。慶大は第1Q開始早々に先制を許すも、第2Qで小林翼(経4・慶應志木)、第3Qで岡本遼一(経1・慶應)がゴールを決め、逆転に成功する。このままリードを保ちたい慶大だったが、第3Q終了間際にPCから同点ゴールを許し試合は振り出しに。試合の命運は第4Qでの戦いに託されたが両校ともに得点は生まれず、2-2の両校優勝にて閉幕となった。

 

第97回早慶ホッケー定期戦

 

11/23(木) 14:30試合開始 @駒沢オリンピック公園ホッケー場

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

早大

 

スタメン

 

GK 澁谷友輝(経4・慶應)

 

DF 小川隼弥(経4・慶應)、福島諒太(政3・慶應)、竹之内慧(経4・慶應志木)、坂上開道(経3・慶應)

 

MF 安部優志(経4・慶應)、新井渓太(経4・慶應志木)、南龍之介(法3・慶應志木)

 

FW 齋木壮之介(経4・慶應)、前田海(経3・慶應)、小林翼(経4・慶應志木)

 

昨年度は宿敵・早大に対し5-0の完勝。圧倒的な強さで連覇を達成した。今年度は17年ぶりの3連覇という偉業がかかる大事な一戦となる。

3連覇をかけた一戦

慶大ボールで試合開始。試合の主導権を握りたい慶大だったが2分、早大に右サイドを攻め込まれると、早々にPCを献上する。するとこのPCを確実に決められ先制を許し、追いかける試合展開に。しかしその後は慶大が攻撃の時間を増やし、早大ゴールに迫る。安部優志(経4・慶應)、新井渓太(経4・慶應志木)の4年生コンビが息のあったパスワークでサークル付近まで侵入。ただここは早大DF陣に阻まれ得点とはならず。さらに終盤には早大の選手が1人退場となり数的有利な時間が生まれ、両サイドを使った攻撃で人数をかけてサークル内に侵入するもシュートまでボールを運べず、0-1で第1Qを終える。

早大に先制を許す

先制を許した後から勢いに乗り始めた慶大。第2Qも変わらず主導権を握ることとなる。5分、慶大はこの試合初のPCを獲得し、小川隼弥(経4・慶應)が強烈なフリックシュートを放つも、ここはゴールネットを揺らすことはできず。さらに14分、慶大はこの試合2度目のPCを獲得すると小川のフリックシュートに反応した小林翼(経4・慶應志木)がゴールネットを揺らし同点に追いつく。1-1とスコアをタイに戻し試合は後半へと進む。

小川のPCをきっかけに同点

小林が同点ゴール

エンドが変わった後半も慶大がボールを保持し続ける展開に。慶大は細かいパスワークから攻撃の出所を探す。中盤にかけては右サイドからの攻撃を仕掛け、竹之内慧(経4・慶應志木)が中心となりサークル内への侵入を繰り返す。すると9分、慶大は竹之内の右サイドからの攻撃を起点に攻め上がると、齋木壮之介(経4・慶應)のもとにパスが渡る。さらに齋木からサークル内へクロスが送られるとゴール前で混戦状態に。ここでスーパールーキー岡本遼一(経1・慶應)のもとにボールが転がり、タッチシュートを放つと、これが相手ゴールネットを揺らし勝ち越しに成功。しかしながらリードも束の間、第3Q終了間際にPCから同点ゴールを許し、2-2の同点で運命の最終Qへ。

岡本が5試合連続ゴール&勝ち越し弾

第4Q、慶大はまたまたチャンスを作り、相手ゴールへ迫り続ける。小川のPCからの強烈なフリックシュート、前田海(経3・慶應)のタッチシュートでゴール前までボールを運ぶも、ゴールが遠くあと一歩のところで早大DF陣に阻まれてしまう。そのまま時間は進み試合時間残り1分となった場面、慶大は好位置でのファールを獲得し最後の攻撃を展開するも、シュートまでボールを運ぶことができず。最後まで走り続けた慶大イレブンだったがあと一歩足りず、2-2の同点で無念のホイッスルが鳴った。

PCから再三チャンスを作るも得点にはつながらず

慶大は17年ぶりの3連覇という偉業とはならなかったが、春季リーグ2度の完敗を喫した早大に対して互角以上の試合を展開した。しかしながら多くのチャンスを作り続けたものの、シュートまでのフィニッシュで精彩を欠いた慶大。一方、守備では早大に数少ないチャンスをものにされてしまったため、攻撃の精度の面ではまだまだ改善の余地がある。ただ試合後には最高の試合を見せてくれた選手たちに称賛の拍手と声が止まず、選手たちも喜びと成長を感じたことだろう。早慶戦を終え、慶大イレブンに残された公式戦は1試合、1部リーグ残留をかけた入れ替え戦となる。慶大ホッケー部男子2023の集大成が見られることに期待だ。

両校優勝にて閉幕

 

次戦:秋季リーグ1部2部入れ替え戦 12/3(木) 14:40~ vs武蔵大学 @駿河台大学ホッケー場

 

▽以下、選手コメント

FW 小林翼(経4・慶應志木)選手

同点ゴールの小林(27番)

——4年間で最後の早慶戦となりましたが、どんな思いで臨みましたか?

最後の早慶戦そして、今年は負け越しているということもあって他の試合にはない気合と緊張感で臨みました。

 

——早慶戦での得点となりましたが、今日の自身のプレーを振り返っていかがですか?

自分に与えられた役割を全うできたと思います。特に前半のうちに同点にまで持っていけたことでチームが勢いに乗れたのかなと思います。また、試合開始早々に失点をするのは今までもあったので自分はやることを変えずただ点を取ることだけに集中していました。

 

——最後の早慶戦はどんな舞台でしたか?

友人家族が沢山きて、たくさんの声援の中プレーするのは他では味わえないことです。会場の雰囲気がチームの背中を押してくれるような舞台でした。

 

——12月に控える入れ替え戦に向けて意気込みをお願いします!

来年後輩たちがリーグ戦で早稲田と戦い、今度は勝ち切れるようにするためにも何としても1部残留をします。残り少しですので応援宜しくお願いします!

 

 

FW 岡本遼一(経1・慶應)選手

一時勝ち越しゴールの岡本

——今日の試合、どんな思いで臨みましたか?

2023年の集大成として、練習してきたことをフルで発揮して絶対に勝ってやるという気持ちで臨みました。

 

——リーグ戦から数えると5試合連続での得点となりました。自身のプレーを振り返っていかがですか?

過去の得点を振り返っても、一番のゴールだったと思います。タイミングやコースなど今までの練習の成果を最大限発揮できて本当に嬉しかったです。次の試合も決めて、記録を伸ばしちゃうますぅ。

 

——初の早慶戦はどんな舞台でしたか?

人生で一番観客のいる試合でめちゃくちゃ緊張しました。試合の最初も両校の絶え間ない声援に飲み込まれてしまいましたが、小林さんが点を取り返してからは緊張が高揚感に変わり、楽しくプレー出来ました。

 

——12月に控える入れ替え戦に向けて意気込みをお願いします!

4年生とやる最期の試合ということで、最後の1秒まで楽しみます!あ、もちろん点も決めるのでご期待ください!

 

(取材:金子拓登、佐藤光)

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