昨季は、関東大学サッカーリーグ2部6位という結果を残した慶大女子ソッカー部。慶大は「原点回帰」という新スローガンのもと1部昇格に向けて尚美学園大との開幕戦に臨んだ。開始6分に 坂口芹(総3・仙台大付属明成)が先制点を挙げるも、その直後に同点に追いつかれる。試合を通し両者一歩も引かず、慶大は計3得点するも2024年第1節はドローに終わった。
2024/4/28(日)14:00キックオフ @尚美学園大学サッカー場
【スコア】
慶應義塾大学3―3尚美学園大学
【得点者】
1―0 6分 坂口芹(慶應義塾大学)
1―1 7分 彦坂優奈(尚美学園大学)
2―1 11分 大橋桜子(慶應義塾大学)
2―2 35分 現王園由衣(尚美学園大学)
3―2 84分 坂口芹 (慶應義塾大学)
3―3 92分 前田七海(尚美学園大学)
◇慶大出場選手
GK
中村美桜(理3・慶應湘南藤沢)
DF
小熊藤子(環3・スフィーダ世田谷ユース)
坂口芹(総3・仙台大付属明成)
米口和花(総1・十文字)
竹内あゆみ(看2・日ノ本学園)→46分 岡田恭佳(環2・十文字)
MF
岩瀬絢弥(商4・浦和第一女子)→78分 田中紗莉(総1・日体大SMG横浜U18)
佐藤凛(総2・常盤木学園)→57分 岩田理子(総1・十文字)
野口初奈(環2・十文字)
FW
大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)
野村亜美(総2・十文字)
高松芽衣(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
2024年シーズン開幕戦はアウェイでの試合となったが多くの観客が応援に駆けつけた。初戦の相手は、昨年春秋ともに2―2と拮抗した試合展開をみせた尚美学園大。慶大は因縁の相手に今季初の白星を挙げることができるのか。
試合開始早々、FW大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)やFW野村亜美(総2・十文字)を筆頭に果敢に相手コートに攻め込む慶大。そして、前半6分、野村からのパスが上手く通らず、相手GKに奪われるも、そのGKが味方に出したパスに反応し、DF坂口芹(総3・仙台大付属明成)が勢いよく切り込みそのままシュート。ボールはゴールに吸い込まれ、慶大は先制点を挙げる。しかしその直後、相手側のキックオフにより再開すると一気に自陣に攻め込まれ、ゴール前にいた敵選手がタイミングを上手く合わせ、ヘディングシュートを放ちそのままゴールへ。
いきなり同点に追いつかれた後、またも自陣にボールを運ばれる。相手に3度のスローインを与え、慶大はピンチを招く。前半11分、味方DFからボールを受け取ったFW高松芽衣(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)が相手DFを巧みなステップにより交わし、FW大橋につなぎそのままシュート。相手GKの頭上を通った、見事なボール軌道で、応援席を沸かせた。
2―2で迎えた後半戦。両者とも譲らず攻防戦が続く。72分、慶大はCKを獲得するもゴールにつながらない。直後、相手ゴール前DFに囲まれながらも高松から、右サイドにいた岩田理子(総1・十文字)にパスが通り、クロスにボールを運ぶもゴール前で上手く合わず絶好のチャンスを逃す。だが、残り時間わずかの84分に試合は動いた。慶大はスローインから再度、敵陣に攻め込もうとしたが、トラップミスからすぐさまボールを奪われる。しかし、相手の甘くなったクリアのボールに反応したMF野口初奈(環2・十文字)がボールを奪い返し、FW高松に素早くパスを出す。そして、高松のスルーパスは坂口の今節2ゴール目を導いた。歓喜する慶大であったが、諦めをみせない尚美学園大の攻め込みが始まり、89分、身を挺してゴールを阻止しようとした接触がPKにつながり3―3で試合終了。慶大は勝ち点1を獲得した。
試合終了間際、劇的ゴールを決め、勝利を確信した矢先、相手にPKを与えるという悔やまれる展開をみせ、開幕戦を引き分けという結果に終わらせ、今季初の白星はお預けに。次節は使い馴染みのある下田グラウンドでのホームゲームで昨年リーグ3位だった順天堂大に挑む。
次節 5/4(土) 第2節 vs順天堂大学 14:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド
(取材:上村真子、岡澤侑祐)