【ホッケー(男子)】開幕戦のリベンジならず、6位で春季リーグを終える/関東学生ホッケー春季リーグ5位決定戦vs法政大

男子ホッケー

令和6年関東学生ホッケー春季リーグ最終戦が6月9日(日)に早稲田大学東伏見グラウンドで行われ、法政大学と対戦した。試合開始から激しい攻防が繰り広げられたが、慶大は0ー3で敗れ、6位でリーグを終えた。GK高梨賢人(政2・慶應)の堅守もあり第1Qは無得点で終えたが、中盤に立て続けに失点し、最終第4Qでの粘り強い攻撃も実らず無得点に終わった。試合後、主将・前田海(経4・慶應)は「勝てる試合だっただけに悔しい」と語り、秋リーグでの巻き返しを誓った。

 

令和6年関東学生ホッケー春季リーグ

 

6/9(日) 11:20試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

0 

0 

0 

0 

法大

1 

2 

0 

3 

 

スタメン

 

GK 高梨賢人(政2・慶應)

 

DF 二宮怜(政1・慶應)臼井一真(経2・慶應)、坂上開道(経4・慶應)

 

MF 岡部匠汰(経4・慶應志木)、島田風或(政2・慶應)、南龍之介(政4・慶應志木)、福島諒太(政4・慶應志木)

 

FW 岡本遼一(経2・慶應)、前田海(経4・慶應)、北村玲(経4・慶應)

慶大にとっては春季リーグ最終戦、スタンドには多くの保護者が駆けつけた。前節では日体大に勝利し1部残留を決め、臨んだ5位決定戦。相手は開幕戦で顔を合わせた法大となった。

 

第1Q開始直後から法大ペースで試合が進むも、GK高梨を中心に堅い守備を見せ、攻撃の機会を伺う。ボールを持たせてもらえない時間が続く中、後半からは連続してピンチを招く。12分には相手にサークル内まで迫られると、続く13分にはPCを与えてしまう。このPCを高梨が好セーブで止めると、14分にもPCを決めさせず、第1Qは両校無得点で終える。

懸命にゴールを守った

第2Q目も序盤から法大がボールを持ち、慶大としては押し込まれる苦しい展開に。3分、4分と立て続けのサークル侵入をなんとか凌ぐも、5分中盤でボールを失うと法大の鋭いショートカウンターが炸裂し、最後はリバースヒットによる打ち込みを見事に合わせられ失点。0-1とされてしまう。同点を目指して攻めに転じたい慶大であったが劣勢は変わらず、10分、11分と連続でPCを奪われてしまう。ここは相手のミスもありクリアにより防ぐが、一連のプレーで福島諒太(法4・慶應)が不運なアクシデントによりプレー続行不可となってしまった。一点差ではあるものの守備の要を欠いてしまい、不穏な空気が漂う中で3Q以降に挑むことに。

 

第3Qは開始からボールがコート上を目まぐるしく動く一進一退の攻防が続く展開となった。開始4分、相手のミスを南龍之介(政4・慶應志木)が積極的に狙いゴール前まで迫るも相手ディフェンスに阻まれ好機を活かせない。その直後、カウンターからPCを与えてしまうもここは相手のシュートミスで難を逃れた。8分、ついに試合が動く。相手にサークル内まで侵入を許すとGKが一度はシュートを弾くも、相手に押し込まれ得点を許し0ー2。慶大も反撃を見せ、10分に2つのPCを得るも、相手の守備に阻まれ決めきれない。15分にも相手にPCを許すが、ここはGKが好セーブを見せ得点を許さない。その後も法大の攻撃に耐え続けていた慶大だったが17分、相手の巧みなドリブルで与えたPCを決められ、追加点を許したところで第3Qが終了となった。第3Qの序盤こそ相手のゴール前まで攻め込むシーンが見られたが、中盤から終盤にかけては防戦一方の苦しい試合展開となった。

法大の流れを止められず

最終第4Qでは、終盤に粘り強い攻めの姿勢が見られた。3分で法大にPCを与えるも、GKの好守備で得点を阻止。直後すかさず慶大がサークル内に侵入しチャンスを作るも、相手に阻まれて得点には至らず、中盤には再びPCを許してしまう。法大がこれを外し何とか危機を免れたが、立て続けにシュートを放たれる。ここでも守備陣が見事な防御でチームを救う。残り1分を切ったところで、前田が積極的にゴール前にパスを出し、その勢いで岡本遼一(経2・慶應)がパス、前田がシュートを放つという粘りのプレー。しかし、惜しくもゴールポストからそれてしまい、0−3で敗戦という結果に終わった。

最後まで攻め続けた

試合序盤はGK高梨の奮闘により無失点で切り抜けたものの、第2Q以降は法大の連続得点を許す厳しい展開となった。特に第4Qでは攻撃の意欲を見せるも、ゴールネットを揺らすことができなかった。今試合を通じて、慶大は守備の安定感を示しつつも、攻撃面での精度向上が今後の課題として浮かび上がった。秋季リーグに向け、チームは攻守のバランスを見直し、試合中の切り替えをよりスムーズに行えるようになることが求められるだろう。秋季リーグには更なる成長を期待したい。

 

▽以下、選手コメント

FW 主将・前田海(経4・慶應)選手

今試合でも最後までチームを鼓舞し続けた

——今日の試合を振り返って

決して勝てない試合では無かったので悔しさが残ります。相手に得点されても焦らず、自分たちの時間を作ろうと事前に話し合った通りにゲームメイクができていた。ただ後半になり体力的にしんどくなるにつれて、相手との技量の差が浮き彫りになったと感じている。連敗が続いていますが、試合を重ねるごとにやろうとしていることができるようになっているので次は必ず勝ちたいと思っています。

 

——秋リーグに向けて

秋リーグ優勝というチームの目標を達成するためには、残された3ヶ月を他のどのチームよりも早いスピードで成長しなければならないです。チームが成長する環境は既に整えられているので、後はどれだけ選手一人ひとりが自分の課題と向き合えるかだと思います。自分が態度で示すことで全員が頑張らねばならないと思えるようなチームの雰囲気を作っていきます。

 

  

 

(取材:久保田敦也、鈴木啓護、堀江祢音、耳野帆香、渡邉くるみ、宇田川志乃、岡里佳

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