東京六大学野球秋季リーグ戦にて、慶立戦、慶明戦と続けて勝ち点を落とした慶大。慶東戦ではなんとか勝ち点を取りきり、後半の慶法戦、慶早戦につなげていきたい。ケイスポでは対東大1回戦の応援席に入り、彼らの姿を追った。
10月5日(土) 慶應義塾大学 ○5―3● 東京大学
~試合概要~
慶大は初回、東大の3番・中山太陽(3年)に3ランホームランを浴び3点を失う。しかしその裏、吉野太陽(法2・慶應)がリーグ戦初ホームランを放つと、3回に清原正吾(商4・慶應)のタイムリーと横地広太(政2・慶應)の犠牲フライで一気に逆転する。投げては先発の渡辺和大(商2・高松商業)が8回3失点の好投で、リーグ戦初勝利を挙げた。
異様な光景だった。試合前から既に天候は雨。スタンドはびしょ濡れで、多くの観客がレインコートを着用し、一部の應援指導部員もレインコート姿という応援席。観客はまばら。そんな中、試合は普段通りのルーティンで始まった。
初回、壇上に立った4年生がひとこと、「気持ちがブルーになっている人はいないか」。東大のスクールカラーである淡青(ライトブルー)と、気持ちが沈む(ブルーになる)ことをなぞらえた、粋な声かけだ。ちなみに京大のスクールカラーは濃青(ダークブルー)らしい。
試合は3回に3点を加えて逆転し、大量得点時に流れる「スリーケイオウ」も演奏。「スリーケイオウ」は3回の攻撃開始時に毎度流れる「三色旗の下に」のサビ部分で、三色旗ファンにとってはアツい展開となった。
後半はなかなか得点の奪えない展開が続いたものの、渡辺和の好投で見事勝利。天候に恵まれず寒さを感じるほどの気温だったが、それでも神宮球場に足を運んでくれた大勢の慶應ファンとともに、勝利のシャワーを浴びることができた。
翌日の第2戦では敗れたものの、第3戦に勝利し勝ち点1を獲得した慶大。次のカードは、紙一重の激闘が予想される対法政大学戦だ。たくさんの人が詰めかけた応援席で、2つ目の勝ち点を奪いたい。
~部員インタビュー~
[代表・土橋さん]
-雨が降る中での応援となったが
天気が悪いと読めない部分があって、案外味方になる時もあるし、逆にこういう時だから声を出そうとアドレナリンが出る時もあるので、天候すら使ってやろうぐらいの気持ちでやりました。
-本日の活動を振り返ると
足りなかったものは起爆剤です。平坦な時に、この回は何かあるんじゃないかと思わせる応援席にしないと、応援は乗っていかないです。チャンスはいつ来るか分からないけれど、それを待っていたら終わっちゃうので。部員もお客さんも選手を信じて、次あるかもなという期待感を作っていける応援席にしたいと思います。
[野球応援担当・Eさん]
―東大戦で見事勝利
なかなか初回の3点は想定していなくて。雨も降っていたので、予想がつかないことが起きたのかなと。ただ、その裏に1点取って、取られたあと取り返すことができたので良い応援ができたのかなと思います。野球部が良い攻撃をしてくれました。
―今日は寒い中、雨も降っていた
應援指導部って実は雨が降った時の方がテンション上がるんですよね。身体が冷えてくる中で、どれだけ温めることができるかということを考えるようになるので。いつもよりアクションも大きく、迫力ある応援を意識しました。
―明日への意気込み
早稲田の応援部同期に勝ち点2を取って早慶戦に来いと言われているので、東大戦・法政戦で両方勝ち点を取れるように頑張りたいと思います。
(記事:工藤佑太 取材:塩田隆貴、岩切太志)
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