【野球】ベンチの注文に応える何でも屋!古野幹〜秋季早慶戦直前インタビュー〜

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2024年度の秋季リーグ戦は「5位」と苦しんでいる慶大。一方の早大は、圧倒的な強さで連戦連勝。あと1勝で優勝というところまで来ている。ここまでの戦いは力の差が見受けられる両チームだが、慶大にも意地がある。いよいよ今週末に迫ってきた早慶戦。リーグ戦の一部ではあるものの、対抗戦として意味合いも強いこの一戦に燃える選手たちに話を聞いた。今回は、守備固めや代走で全試合に出場している慶大に欠かせない仕事人・古野幹(理4・岸和田)選手!

──リーグ戦開幕日の9/14は、5回途中にレフトの守備位置につき、その次の回の打席では立大のエース・小畠一心投手から同点となる適時打を放ちましたが、打席で考えていたことや打った球、感触など教えていただきたいです。

渡辺憩(商1・慶應)がタイムリーツーベース打って、1点差になって、タイムリーが出たら同点という場面だったので、長打はいらないですし、何とかタイムリーを打とうという気持ちで打席に立ったんですけど、すぐに追い込まれちゃったので何とかバットに当てようとした結果、タイムリーを打つことが出来て良かったです。甘いフォークだったんですけど、来た瞬間「来た!」と思って、感触はとても気持ちよかったです。

 

──夏季キャンプやオープン戦で打撃面において特に取り組んできたことは

監督にはずっと低い打球と言われてて、でもフライを打ち上げてしまうことが多かったんですけど、僕はホームランバッターではないので、出塁を心掛けて低い打球を。ゴロを狙って相手のエラーを誘うような打球や、粘ってフォアボールを取って出塁することを心がけていました。

 

──東大2回戦は「6番・中堅手」として、今季初のスタメン出場でしたが、告げられた時の当時の心境を教えてください。

学生コーチの深松結太から当日の朝告げられたんですけど、僕は春も急にスタメンに抜擢されるなど結構予測できない起用法が多くて。そこはどのようなことを言われても、平常心を持って、「OK」くらいの気持ちを心掛けていました。その日の朝も「あっ、OK」っていう感じで実際は平常心ではないですけど。「周りから見て平常心」というように振る舞うことを心がけていて、実際は来たか!と思いました。

 

──主に守備固めや代走で出場されていることが多いと思いますが、改めて自身がチーム内で求められている役割や、他の選手に負けない強みはどこだと考えている

予期しない起用法や途中出場、1〜3年生の時までは内野もやっていたので、内外野できるということで守備固めや代走でも代打でも使っていただいたので、守備一本、外野一本とかではなく、オールラウンダー、何でも屋的な部分がチーム内で求められていると思います。練習からどこで起用されたとしても期待に応えられるように準備しています。そして、どこで起用されてもそれなりのプレーができるというのは、他の選手と比べて強みだと考えています。

 

──脚力というところで、脚を速くするために幼少期に取り組んでいたことは何かあれば教えていただきたいです。

意図的には取り組んではないんですけど、外に出て走り回っていました。

 

──夏季キャンプやオープン戦で守備面や走塁面において意識して取り組んできたこと

守備ではとにかく焦らないこと。ファインプレーとかではなく、平凡な打球をしっかりアウトにできるよう心がけていて、走塁ではひとつでも先の塁に。少しでも隙があれば、次の塁に行く意識をしています。練習からそのような意識で取り組んでいるので、今までの試合をふりかえってもその意識の点で大きなミスはなく、やれていると思います。

 

──大学4年間で印象に残っている試合、打席、プレーあれば理由とともに教えてほしいです。

自分が実際に試合に出た訳ではないんですけど、3年秋の明治神宮大会決勝の青山学院大戦はずっとベンチで応援していたんですけど、印象に残っています。最初から最後までみんながひとつになって戦っているような感じがして、今まで野球やってきた中で一番楽しかったです。

 

──大学4年間で試合以外の練習や寮生活で印象に残っていることは

部屋での生活がすごく楽しくて、林純司(環1・報徳学園)と横地広太(政2・慶應)と坪田大郎(商3・慶應)と僕の4人で生活しているんですけど、本当に仲良くて。4人で一緒にゲームしたり、ご飯食べに行ったり遊びに行ったりそれくらいの仲で、本当に良い後輩が部屋に入ってきてくれて、毎日楽しく生活出来ています。

 

──慶大野球部、また同期の4年生は古野選手にとってどのような存在ですか。

個性的な人が多いですね(笑)。中学、高校と野球を続けてきて、そこでずっと野球エリートとして主力として出てきた人たちの集まりなので、自分の主張がみんなあって、時にはなんだアイツ、とか揉めたりすることもあるんですけど、それも含めて楽しいというか、みんな本気でぶつかりあえる同期でした。一番癖が強い4年生は意外かもしれないけど、僕が仲がいいということもあって斎藤快太(商4・県立前橋)。一見普通というか、ちゃんとしてるんですけど、僕とずっと仲良くて一緒にご飯行くくらい仲良いんですけど、変ですね。悪い訳じゃないですけど、なんか変です。形容しがたいんですけど、「意外と癖がある」という点で、快太は変ですね(笑)

慶大野球部は、学年の隔たりがあんまりないのが特徴ですね。僕の部屋のメンバーはみんな学年違うんですけど、みんなで仲良く遊びに行ったり、学年間の交流が凄くあって、仲が良くて、敬語も使わないというところもあるんですけど、舐めてるとかじゃなくて、下からもちゃんと意見を言える集団だと思っています。

 

──最終学年として迎える早慶戦まで残り約2週間ですが、現在の心境はいかがですか。

あとはやるだけ、ここまできて特別なことをする訳でもないですし、ただ早稲田に勝つことだけを考えて。監督はよく24時間野球のことだけを考えろ、というんですけど、まさにその通りですね。どうやって勝つか、どうやって守るか、どうやって打つか考えて過ごしています。

 

──早慶戦に向けて個人として現在どのような練習をしていらっしゃいますか。

秋リーグ戦の今までの試合を見ていると、守備固めが多いと思うので、まずはその守備でミスしない、普段通りのプレーを発揮するような準備と、プラスアルファで東大2回戦のような代打に繋がることもあると思うので、走攻守全てを整えて、いつでもスタメンで出れる準備をしています。

 

──早慶戦で注目して見て貰いたいプレー・ポイントを教えて頂きたいです。

途中出場したときに、どれだけすっと入り込めるか。あれ誰か変わったのかな?ってくらいすっと入り込むことを意識して。言っててもなお気付くか気付かないかくらいが良くて、交代の動揺を出さないように。でも確かに言っちゃったらダメかもしれないですけど(笑)

 

──早慶戦に向けて意気込みをお願いします!

2連勝します!以上です!

 

(取材:加藤由衣)

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